人気急上昇中!SUVのXCシリーズをスタイリッシュに仕立てる|ERST【Vol.2】
ボルボだけを手がけるJ'sチューナー「ERST」(エアスト)
このところ街なかでボルボを見かけることが多くなってきた。実際にユーザーが増えているという実感もあり、アイコンとなったヘッドライトのトールハンマー型デイライトもよく目にする。ボルボのファンが増えてきて嬉しい反面、同じクルマ、同じボディカラーで被るなんていうシーンもちらほら。
そうなると、ちょっと差別化したくなるのがオーナーの気持ちというわけで、今回はボルボのSUVカスタマイズについてお届けしていこう。取り上げるのは、日本発のボルボチューナー、ERST(以下エアスト)だ。前回のVol.1では、彼らの成り立ちやワゴンボディ(V90やV60)をベースにしたカスタマイズをお届けした。見逃してしまったという方は、ぜひ次のリンクからチェックしてみて欲しい。
フラッグシップSUVであるXC90に向けたプログラム
さて、今やすっかりボルボの顔となったSUVであるXCシリーズ。XC60とXC40が2年連続でカー・オブ・ザ・イヤーに輝いたことは記憶に新しいが、新世代ボルボの道を切り開いたのは、フラッグシップモデルであるXC90であろう。今の「ボルボ顔」を初めて与えられたのが現行XC90であり、新しいプラットフォームを使ったのも同モデルからだからだ。
というわけで、今回はそんなボルボのSUVに向けたエアストのカスタマイズを取り上げていこうと思う。
日本では2015年に正規導入された現行XC90だが、エアストでは対応するアイテムをすぐさまデビューさせている。この速さは、新生ボルボの誕生を感じ取ったエアストの意気込みの現れだろう。
堂々たるボディをもつフルサイズSUVのXC90だけに、用意されるボディパーツも大柄かと思いきや、エアストの描いたパーツのラインはボリュームを抑えた小ぶりなもの。アイテム的には、フロントリップスポイラーとリアスカート+マフラーカッターセットの2点だ。
前後のボトムにアクセントを加えただけだが、これが効果絶大。どこか優しい純正デザインに精悍さが加わり、スポーティさが引き出されている。マフラーカッターも、エアストとしては初となるスクエアデザインとなり、キャッチーなポイントに。また純正マフラーをそのまま使用できるというもの嬉しい。
さらにスポーティさを求める人には、ステンレス製のエキゾーストシステムも用意している。こちらは国土交通省の定めるマフラー基準「JQR新基準」に合致した商品なので、車検も問題ない。
足もとには「S7-R」を装着。立派な体躯を支える7スポークホイールは、専用設計だからこそ描けるマッチングのよさ。カラーによって表情が一変するという特長は他のモデルと同じだ。
ちなみに車高は、エアサス仕様車にはロアリングキットが用意されており、純正の乗り心地を損なわずに約30mmのローダウンを実現。またエアサス以外の車両にはダウンサスが用意されている。
風格あるフラッグシップSUVを、さらに魅力的に引き立てるエアストのアイテム。優しさにスポーティさを加えたいオーナーにとっては、もってこいのプログラムと言えるだろう。
ミドルサイズのXC60は3タイプのフロントを用意
ボルボ史上初のカー・オブ・ザ・イヤーとなったXC60は、ミッドレンジでサイズ感もよく、今も人気のSUVだ。そんなXC60のR-Designは、スポーティなスタイリングで多くの支持を集めている。そんなXC60に対して、エアストは前後のエアロパーツや足回り、ホイールなどを用意している。
フロント周りは、V90でも採用したフロントリップとサイドリップという2つのアイテムを用意した。すっきりとスポーティなイメージを引き出すならば、小ぶりなフロントリップを、ワイド感を与えるならばサイドリップを、そして力強さを強調するならば両方をというように、好みに合わせて選ぶことができるようになっている。エアストらしいアプローチと言えるだろう。
リア周りは、上級モデルであるXC90とデザインを合わせ、中央にディフューザーを、そして両サイドにはスクエアなマフラーカッターをそれぞれ配置。スポーティさをより一層引き出す仕掛けだ。純正マフラーをそのまま使用することができるので、もちろん車検の問題はない。
デモカー足もとには、「S7-R」が装着されている。XC90と同じ22インチという大径を収めたその姿は迫力満点だ。もちろんその他にもEM6やVS5-Rの18~20インチを履かせても似合うだろう。
車高は、フロントにローダウンスプリング、リアには純正よりも厚みを薄くしたスプリングプレート(スペーサー)をセットしている。これにより純正より20~32mmのローダウンとなる。またエアサス仕様車には、XC90同様にロアリングキットが用意されている。
キャラ立ちのXC40はアゲ系でさらに個性的に!
ボルボのSUVシリーズでもっともコンパクトなXC40。XC90/XC60とは異なるキャラクターがボルボファン以外にも受け入れられ、いま売れに売れて納車が追い付いていない。そんなXC40も、エアストは見逃さない。
エアストが採用したカスタムのアプローチは、車高を下げるのではなく上げるということ。リフトアップスプリングを使ったいわゆる「アゲ系」だ。純正よりも2インチ(約5cm)のリフトアップとなり、樹脂製の純正フェンダーやサイドガードなどとよくマッチングしている。ワイルド感が増した足元に収まるのは、エアストのES1(サイズは18×8.5J)と、ブレーキシステム(6POTキャリパー/355φローター)だ。
またリアエンドには、XC90でも導入されたスクエア型のマフラーカッターを装着。カーボンフィニッシュがとてもカッコイイが、こちらはプロトタイプのワンオフ。発売に関してはまだ未定とのこと。
その他、リアディフューザーや補強パーツ、インテークシステム、エアフィルターやターボチャージャーパイプ、車高調整式サスペンションシステム、ローダウンスプリングなど、さまざまなパーツが開発される予定となっているとのことだから、XC40オーナーは期待したいところだ。
このように、ボルボのSUV、XCシリーズもエアストのアイテムでカッコよさはさらにアップする。スポーティでスタイリッシュなボルボのSUVに乗りたいという人は、ぜひエアストをチェックしてみよう。きっと素敵なボルボライフを楽しめるはずだ。
さて最終回となるVol.3では、ブレーキやサスペンション、さらにはコンピューターチューニングやエキゾーストなど、ボルボのもつ走行性能を引き上げるチューナーとしてのエアストに迫る。耐久レースなどで得たノウハウをどのようにストリートシーンへとフィードバックするのか。次回もお楽しみに。
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Corporate Profile
ERST Info
ERST とは?
ERST(エアスト)は、大阪府に本社を置く有限会社エアストが運営するボルボ専門チューナー。エアロパーツやホイールはもちろんのこと、サスペンションキット、ブレーキなどの機能パーツなど、トータルでボルボのパフォーマンスを引き上げるアイテムを揃えている。日本のボルボファンはもちろんのこと、海外でも多くのユーザーの支持を得ている。新世代のボルボ向けのアイテムも次々と発表されているので、新たにボルボに乗り換えた人にもオススメだ。
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