ボルボのみを磨き続けるジャパニーズチューナー「ERST」とは!?|ERST【Vol.1】
日本発のボルボ専門ブランド「ERST」(エアスト)
このところボルボの快進撃が止まらない。2年連続となるカー・オブ・ザ・イヤー受賞は言うまでもなく、街中でもその姿を目にすることが増えてきた。現行XC90から始まったスカンジナビアンテイストを前面に押し出した新世代ボルボの変革と、圧倒的に高まった質感により、一気に「ボルボいいじゃない!」という感覚が我々ユーザーにも浸透してきたのだと思う。
ボルボは、ファミリーとセーフティという2つの要素がとても強いブランドだが、カスタマイズすると、よりスタイリッシュに、そしてよりスポーティになるということを知っているだろうか?
ここで紹介するERST(以下エアスト)は、ボルボだけを扱う日本のチューナー。世界的にみてもボルボ専門というチューナーは数えるほどで、しかもエアストの拠点は日本。そんな彼らの提案するカスタマイズを3回に渡ってお届けしよう。ボルボオーナーはもちろんのこと、最近ボルボってカッコいいかもと思っている人は、ぜひ注目して欲しい。
ボルボはイジればカッコよくなる!2代目V70からスタート
まずはエアストの紹介からしていこう。
日本発進のブランドとして、エアストが立ち上がったのは2002年のこと。2代目V70(2000年デビューのSB型)向けのエアロパーツやホイール、足回りなどを開発し、トータルボルボチューナーとしてその歴史をスタートさせた。前述の通り、ボルボを専門でチューニングしたりドレスアップしたりするブランドも少なく、対応するパーツも本当に少なかった時代、エアスト代表の奥田氏は、「ボルボはイジればカッコよくなる!」という潜在的な素質を見抜き、V70を皮切りにさまざまなボルボのシリーズを手掛けていく。その後、機能系のアイテムを進化させるべく自社で製作したV40レーシングで耐久レースなどに参戦するなど、その姿勢は海外のチューナーとも通じるものがある。
今やその人気は海外にも波及しており、アジアやヨーロッパの現地代理店を通じて多くのファンに支持されている。そしてアイテムに関する問い合わせは世界中から入ってくるという。
ボルボの王道はやっぱりワゴン。V90シリーズのカスタマイズ
そんなエアストだが、今回Vol.1として取り上げるのは、ワゴンのカスタマイズだ。
今でこそSUVであるXCシリーズの売れ行きが好調なボルボだが、ひと昔前まではボルボ=エステート(ワゴン)だった。一定の年齢より上の方々は、ボルボ850の大ヒットを記憶しているだろうし、最近では240や940といったオールドモデルも再び人気を得てきている。ボルボは、やっぱりワゴンなのだ。ちなみに初代のV70以降、ボルボはV+数字2桁の名前をワゴンボディに与えている。エアストでも、Vシリーズに向けたパーツの人気は高く、なかでも新世代ボルボの代表格であるV90は主力の車種だ。
デモカーのV90に装着されているのはエアロパーツとホイール、そして足回り。ではまずは外装から見て行こう。
前後のエアロパーツがモダンスポーティそのもの。純正のもつスカンジナビアンテイストはそのままに、すっきりとしたボディラインを活かしつつスポーティさを与えている。美しさとともに、内に秘めた強靭さ。そんなメッセージを感じ取ることができる。
フロントは、バンパーの下にボリュームを抑えたリップを備え、さらに左右のエアインテークにサイドリップと呼ぶ縦型のリップを追加する。フロントリップとサイドリップは同時の装着はもちろん、バラバラでも装着できるようになっている。アクセントを強めたい人は両方を、スッキリとスポーティに見せたい人はリップだけといった選択ができるというのもうれしいポイントだろう。
リアは、角形のマフラーカッターと、ディフューザー形状を備えたリアスカートのコンビネーションが用意されている。XC90からガラリと変わった新世代ボルボのデザインに合わせて、スポーティなテイストを盛り込んだ。
ダウンサスによって下げられた足元に入るホイールは、VS5-R。細身のスポークだが途中でV字に分けることで軽やかさと強さを両立。同時に動感を引き出している。
ワゴンとして大柄なV90だからこそ、フラッグシップに相応しい堂々たる雰囲気はそのままに、落ち着いたスポーティさを加えたスタイリング。新世代のデザインを与えられたボルボにしっかりと対応しつつ、オリジナリティのあるルックスを生み出している。
ホイール交換だけでも際立つV60の存在感
さてボルボのワゴンと言えば、弟分としてV60がラインアップされている。エアストではまだエアロの設定はされていないが、すでにホイールのマッチングは完了しているので、ここで紹介しておこう。
装着されているのは、V90同様にVS5-R。V90よりもコンパクトだからこそ、スポーティさがより際立っており、インパクトもかなりアップする。ホイールを交換しただけにも関わらず、この存在感の高さはかなりのもの。ここに開発中のエアロパーツが加われば、さらに個性的な1台となるに違いない。
先代V60はドレスアップだけでなく機能系のアイテムも充実
V60と言えば、先代モデルも実はまだまた人気の車種だ。中古車の台数も多く、価格も手ごろ感がある。となればドレスアップやチューニングのベースとして選んでみるのもアリだろう。もちろんエアストでは先代V60に向けたアイテムとして、エアロパーツはもちろんのこと、サスペンションキットやブレーキシステム、ボディ補強パーツなどといった機能系しっかりと揃えている。先代V60オーナーはチェックしてみてはどうだろうか。
Vol.1では、ボルボチューナー、エアストの成り立ちと、人気のワゴンモデルについて紹介してきたが、その魅力を感じ取っていただけただろうか。ボルボだけにフォーカスし、しかも拠点は日本という安心感。そして何より、アイテムを装着した姿のカッコよさ。これは長年ボルボを見続けてきたエアストだからこそ実現できると言っても過言ではないだろう。
さて続いてのVol.2では、最近人気急上昇中のSUVシリーズ、XC90とXC60、そしてバックオーダーも抱えるほどのXC40のカスタマイズについてお届けしたいと思う。次回もお楽しみに。
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Corporate Profile
ERST Info
ERST とは?
ERST(エアスト)は、大阪府に本社を置く有限会社エアストが運営するボルボ専門チューナー。エアロパーツやホイールはもちろんのこと、サスペンションキット、ブレーキなどの機能パーツなど、トータルでボルボのパフォーマンスを引き上げるアイテムを揃えている。日本のボルボファンはもちろんのこと、海外でも多くのユーザーの支持を得ている。新世代のボルボ向けのアイテムも次々と発表されているので、新たにボルボに乗り換えた人にもオススメだ。
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