【ジュネーブショー2014】プレスデー初日 現地速報レポート/学生カーソムリエ特派員 甲斐亜偉人(立命館大学)

  • 筆者:
  • カメラマン:茂呂幸正
【ジュネーブショー2014】プレスデー初日 現地速報レポート/学生カーソムリエ特派員 甲斐亜偉人(立命館大学)
ジュネーブモーターショー2014 フォルクスワーゲンブース ジュネーブモーターショー2014 フォルクスワーゲンブース ジュネーブモーターショー2014 フォルクスワーゲンブース シトロエンブース シトロエンブース シトロエンブース シトロエンブースにてデザイナーの方々のお話を伺う シトロエンブースにてデザイナーの方々のお話を伺う シトロエンブースにてデザイナーの方々のお話を伺う 画像ギャラリーはこちら

ジュネーブモーターショー2014 現地速報レポート

「Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権」 において、ジュネーブ行きの切符を手にしたオートックワン特派員による『ジュネーブモーターショー2014』の現地速報レポート!

先日お届けした「フォルクスワーゲングループナイト」の模様に引き続き、今回は、プレスデイ初日の模様を速報でレポートします。

『ジュネーブモーターショー2014』プレスデイ初日をオートックワン特派員が潜入取材!

ジュネーブモーターショー2014 フォルクスワーゲンブース

『ジュネーブモーターショー2014』のプレスデイ初日に参加しました。今日はカンファレンスという新型車の発表会が行なわれる日で、各国ジャーナリストでごった返していました。

始めにフォルクスワーゲンのカンファレンスに参加しました。「ゴルフGTE」などの新型車が軽快な音楽と共に紹介されていきます。集まったジャーナリストの多さにフォルクスワーゲン社の注目度の高さを感じました。その後もいくつかのカンファレンスに参加しました。

シトロエンの独創的なニューモデルのデザイナーに、まさかの直撃インタビュー!

シトロエンブースシトロエンブース

今日最も印象的だったのは、今回世界初公開されたフランス・シトロエンの「C4 カクタス」という新型車のデザイナー陣にインタビューさせていただいたこと。

C4カクタスは、シンプルなデザインのなかに「エアバンプ」という衝撃を吸収する空気の入った部品が、ドアやバンパーに組み込まれている独創的な車です。

開発は2007年から始まりましたが、当時は車に様々な機能を搭載するというトレンドがあったそうです。つまり、足し算的に車を作っていくようになっていたのです。

しかしシトロエンのデザイナー陣は、足し算によって複雑化していく自動車に対し「人間に本当に必要な物は何か」という問いを元に設計を行っていったとのこと。簡素でありながらクオリティを落とさず、快適に包み込むような空間を目指した結果、C4カクタスが生まれたのです。

C4カクタスの革命的な試みに感心しきり

シトロエンブースにてデザイナーの方々のお話を伺う
シトロエンブースにてデザイナーの方々のお話を伺うシトロエンブースにてデザイナーの方々のお話を伺う

またC4カクタスは、コンセプトの実現のため、革新的な設計が行なわれています。ダッシュボードをシンプルにするために、助手席のエアバッグをダッシュボード上からサンバイザー前に移動。エアバッグの位置が変わることでダッシュボードの高さを下げることが可能となり、開放感を得られ収納も広く取ることが可能となります。

さらに、エアコンやオーディオの操作がタッチパネルに集約され、曇り止めやハザードランプのスイッチもシンプルになり、操作しやすくなっていました。普段、初めての車を運転するときだと、スイッチを一目で判断できずに路肩に止まって確認することもあったので、シンプルな操作系はありがたいと思いました。シンプルになれば操作しやすくなるだけでなく、安全性にも寄与するのではないかと感じました。

加えて、後席のガラスにパワーウィンドウが採用されていないのですが、これはデザインだけでなく軽量化のためと聞いて驚きました。片方のドアのみパワーウィンドウ非採用にすると、約11kgの軽量化ができるそうです。このような積み重ねの結果、C4カクタスはベースのC4などの他のCセグメント車両よりも約200kg軽量化されています。

最後に、シトロエンというフランスメーカーとしての性格についてもインタビューできました。

シトロエンブースにてデザイナーの方々と

ドイツなどの自動車メーカーは「過去は資産」であると考えるのに対し、フランスメーカーは「過去は振り返らない・常に新しくいたい」という違いがあると聞きました。このような考え方が独創的な車作りにつながっていると思うと、納得できるなと感じました。

元々シトロエンの車は好きでしたが、今回インタビューをさせていただいたことでよりシトロエンの魅力が分かり、ますます好きになりました。C4カクタスは長くつきあえる相棒のような車になりうると思います

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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