高山正寛(以下、高山):本日はお忙しい中ありがとうございます。今回は「カーナビの新潮流」というテーマでパナソニックから発売されたばかりのストラーダStrada Hシリーズについて語って頂きたいと思います。この座談会の前にお二人にはデモカーに乗って頂き、商品に触れて頂きました。それでは最初に藤島さん、まず第一印象はいかがでしょうか。
藤島知子(以下、藤島):パッと見た時の新しさから、これまでのカーナビの進化と違った、何か一歩を踏み出した感じがしました。
高山:おっ、いきなり好印象(笑)。具体的にはどの辺が新しいと感じましたか?
藤島:「艶やかなパネル」・・・かな。
高山:あー、やっぱり。
藤島:あと、指でスッとはらうように動かす事ができる独特のスクロール感。ああいうものって今まで経験したことがないので、かなり新鮮でしたね。
高山:藤島さんは今、カーナビをお使いですか?
藤島:イタリア系のコンパクトカーに乗っているので、PNDをダッシュボードの上にチョコっと(笑) 装着しています。やっぱりクルマ自体が持つデザインを邪魔したくないという気持ちが先立っているんですが、このカーナビみたいにこんなにコンソールにキレイに収まるのならこういうのもありなんだな・・・と、ちょっと気になりますよね。
高山:なるほど。で、そのデザインなんですが、このStrada Hシリーズは200mm幅のワイドフェイスパネルを使っていることはわかりましたか?藤島さんは特に仕事柄、このサイズを採用しているトヨタやダイハツなどのクルマに試乗する機会も多いじゃないですか?
藤島:ハイ、よく乗りますね。比較的純正ナビを目にすることが多いんですが、例えば画面の美しさとか、サイズ的にも画面が大きいからこそ目立つ部分も多いじゃないですか。その部分がきちんとしていないと逆にインパネ回りとのマッチングが良くなかったりするのもありますよね。そういう点ではこのモデルはなかなかうまくフィットしているなと思います。
従来の主流である幅180mm(左)とは別に最近徐々に増えつつあるのが幅200mmのワイドコンソール(右)の車種。このワイドコンソールに従来モデルを取り付けるとフィッティングキットが必要となり、せっかくのプラス20mmも生かせなかったが、ストラーダはこのスペースにジャストフィットするモデルをラインナップ。見た目の仕上がりの良さは写真を見れば一目瞭然だ。
200mmワイドコンソール用モデルであればフルフラット化されたパネルと相まって従来では味わえなかった自然な仕上がり感を得ることができる。
幅180mm、いわゆる従来までの2DINサイズにジャストフィットするモデルもラインアップ。操作ボタン類を下部に設置することで操作性と仕上がり感の良さを両立。何よりも幅広い車種に対応している点も魅力だ。
高山:ワイドコンソールのクルマに従来の2DINのカーナビを組み込もうとすると、当然すき間が出来てしまいますよね。今までだと、それを埋めるのに『スペーサー』ってパーツを使うんですよ。
藤島:あー、ありますね。何かベターっとしてちゃいますよね。
高山:藤島さん的にはアリ?ナシ?
藤島:ナシ!(笑)
高山:実際180mmのDINサイズのモデルでもクルマによってはすき間は発生しますし、スペーサーは結構使われているんですよね。
藤島:私、スペーサーの樹脂っぽい感じがちょっとデザインを悪くしているのかな、と感じることもあります。