autoc-one.jp 記事・レポート 特集 PR企画 SUBARUインプレッサ×MAZDAアクセラを徹底比較 04走行性能比較

“俊敏な軽快さ”と“重厚な安定感”

楽しく快適にドライブを堪能する上では、やはりボディや走りといった基本性能はとても大事。それが安全かつ楽しい走りに繋がるのだから慎重に見極めたい。

ハンドリングに関しても実に個性が表れた。先ずは両車の動力をご紹介したい。排気量はともに2Lでパワー/トルクはほぼ同水準。トランスミッションはアクセラが6ATに対して、インプレッサはリニアトロニックと呼ばれるスバル独自呼称のCVTを採用する。
ハンドルを切り始めたときからスッとクルマが曲がり、俊敏さと軽快さとでスイスイと走る印象を与えてくれるアクセラ。最近のマツダモデルにはとくに運転姿勢や操作にこだわった設計を取り入れていることもあり、走り出した瞬間から運転しやすいクルマと感じることができる。

対するインプレッサはアクセラと比較すると、ハンドリングに重厚感や安定感が強く感じられる。エンジンレイアウトやAWDのメリットを所々で覗かせてくれるといった印象だ。それは暫くすると自分の力や操作で走らせている感覚がより鮮明になり、なんとも味わい深いものとなり、高速時に風であおられても不安感はない。

アクセラの俊敏で軽快な印象は、エンジンの特徴にも表れ6ATのトントンと切り替わるシフトマネージとともに良くチューニングされている。
インプレッサのボクサーエンジンはアクセルを踏んだときのトルクの厚みをCVTでタイヤ&路面に伝えるのだが、まるでオーディオのダイヤル調整をするようにトルクの出し引きができるリニアさがインプレッサの乗り味とマッチしているかのよう。
SI-DRIVEの走行モード切り替えでシャープを楽しむのもアリだ。わかりやすい走りやすさか味わい深さか…。ちなみに静粛性はインプレッサのほうが高いと感じられた。

このクラスの老舗ならではの安定感はお見事!

振り返ってみると、スバルインプレッサといえば、このクラスの雄とも呼べる存在。1992年のデビュー以来、実に22年以上に渡って、日本のみならず常に安定的な人気と品質を世界へ向けて誇ってきた存在だ。
一方のマツダアクセラも、近年欧州に於いてマツダブランドと共に高い評価を得ている日本を代表するCセグメントモデル。
今回はそんな両車を比較してみたところ、デザインや生い立ちは違うものの、ハッチバックという限られたスペースにおいて、このハッチバックという“カタチ”の中に現代人のカーライフを最大限引き立たせようとする工夫が凝縮されたていることは両車共通であると、改めて実感することができた。
しかも両車が拘り続ける「走りを楽しむ」というコンセプトに至っては、走り出した瞬間からそれぞれのアプローチでしかも誠実にドライバーに訴えかけてくる。
まさに乗る人にとって「わかりやすい」とダイレクトに感じることができるのも両車の利点の一つなのだろう。

中でも感心したのは、インプレッサだった。ビッグマイナーチェンジを行った効果も相まって、このクラスの老舗ならではの安定感に改めて魅力を感じずにはいられない。
デザインは従来からのスポーティテイストを保ちつつ、より都会的で精悍なフロントフェイスを備えた顔つきは新鮮だ。シルバーパーツを上品にあしらうことで本来の力強さに加えシャープさとほどよい華やかさも感じられる。
それは女性にとっても好印象ではないか。さらに最新のアイサイト(ver.3)も忘れてはならない。ドライバー自身はもちろん、大切な人を守る上でも欠かせないアイテムだ。しかもプラス10万円程度でより高い安全が手に入ると考えれば、そのコストパフォーマンスの高さも嬉しい。

走行性に実用性に安全性にと全方位で堅実な車づくりを感じられるスバル。それを改めて感じられたことで、今後もそれらを守り続けてほしいというファン心理にも近い気持ちが芽生えてしまった。味わうほどに深まる魅力。クルマって本当に面白いですね。

TEXT:飯田 裕子 PHOTO:和田 清志