autoc-one.jp 記事・レポート 特集 特別企画 社長に訊く ~日産自動車株式会社 代表取締役 最高執行責任者(COO)志賀 俊之~ page01

国沢光宏
Q
ブランドイメージ戦略ですけれど、どんな技術や商品性でユーザーにインパクトを与えようという作戦でしょうか?
志賀COO
最近「今までになかったワクワク感を」をキャッチコピーにしています。技術的な革新性を持たせたり、走りの楽しさを持っていたり、見ほれてしまうデザインや室内の居心地などをアピールしていくつもりです。日産は過去10年以上に渡り、厳しい状況を抜け出すのに一生懸命でした。これから本腰を入れてブランド戦略を重視しますよ。最近「出遅れているぞ!」と言われますが、どんどん材料を溜め込んでいます。もうしばらくお待ちください。
国沢光宏
Q
「もう少し待ってください」という状況、2年前のホンダみたいですね!(笑)。やがて志賀さんから「ほ~ら凄いでしょ!」と言われるようになるかもしれません。
志賀COO
現時点でも一つ一つの技術で遅れているとは思いません。電気自動車の技術などリーダーシップを取れています。日産の代表は「GT-R」と「リーフ」だと言われますよね。両方とも量販車ではないのが日産らしいでしょ(笑)。売れている車種がイメージリーダーになれば日産の元気さを伝えやすくなると思います!
国沢光宏
Q
最後から二つ目の質問です。日産は若いユーザー層に対し、どうやってアピールしようと思っているんでしょうか?
志賀COO
私は地球や人にやさしいクルマだと考えます。太陽光など再生可能エネルギーで走る電気自動車なら、地球に悪い影響を与えない。さらに電気自動車を生産する工場を再生可能エネルギーでまかなってクローズドループ(材料のリサイクル)にすれば環境に対する負荷を最小限に出来ます。私の「理想」でもあります。  
国沢光宏
Q
多くのメーカーは「走る楽しさ」を主張していますが、志賀さんはアプローチが違うということでしょうか?
志賀COO
人にやさしいことも大切に考えていますよ。自動車技術会で『つながるEVが創りだす未来』という講演をしました。クルマの元祖は馬です。クルマの知能化が進むと、ある程度の判断能力を持つ馬のようになる。高齢者のための自動運転が出来るようになれば、介助者も少なくて済みますから社会の負担を減らすことが出来ます。そういった「未来」や「夢」を追求したいと思っています。クルマが馬のようなパートナーになる時代がくれば楽しいですね!  
国沢光宏
Q
志賀さんの話を聞くと、いつも「その通りですね!」とヒザを打つことばかりです。若い人の気持ちに近いと感じます。最近はBMWも同じような方向性を打ち出してます。ということで最後の質問は志賀さんの御趣味です。
志賀COO
84歳の母親と3人の子供や孫を含めて9人家族なんですけど、エルグランドに乗って皆で出かけるのが楽しみですね。とにかく家族で一緒に過ごすのが好きなんだと思います。家族に一週間会わないと寂しくなります。  

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日産自動車株式会社 代表取締役 最高執行責任者(COO) 志賀俊之
1976年3月

大阪府立大学経済学部卒業

1976年4月

日産自動車株式会社入社

1990年1月 同社アジア大洋州事業本部アジア大洋州営業部 主担
1991年10月
  1. 同社アジア大洋州事業本部アジア大洋州営業部/ジャカルタ事務所長
1997年3月 同社企画室 主担
1997年7月
  1. 同社企画室 主管
1999年7月 同社企画室長 アライアンス推進室長
2000年4月 同社常務執行役員
2005年4月 同社最高執行責任者
2005年6月 同社代表取締役、最高執行責任者
2013年4月 同社代表取締役、最高執行責任者 渉外、知的資産管理、デザイン、コーポレート ガバナンス、ゼロエミッションビークル企画・戦略、グローバルバッテリービジネスユニット 担当

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