MOTAトップ ニュース/記事 特集 PR企画 今、解き明かされるTHULEの世界 history

その歴史は、小さな釣工房からはじまる

エリク・スーレン ヘッドランプグリル THULE初のルーフキャリア

THULEの歴史は意外なところからはじまる。
1942年、スウェーデン人のエリク・スーレンという男とその家族が経営する“Metallfabriken Thule”(メタルファブリケン・スーレ)社が起源となるTHULE。当時は釣道具の製造販売という、今のTHULEからは想像すらできない業種を営んでいた。
もともと根っからのアウトドア好きであったスーレンは、アウトドアの実用品開発も視野に入れていた為、当初より製品には自らのアイデアを盛り込んだ設計を行った。
やがて、漁業用に開発したパイクトラップに「THULE」とブランド名を冠し、地元スカンジナビアの漁師たちへ販売したことから、THULEブランドは歩をはじめる。
その後、業績は順調に伸び、1955年に初めて自動車製品に着手。自社オリジナルの“ヘッドランプグリル”を世に送り出したことを期に、カー用品展開はさらに加速していくこととなる。

THULE初のルーフキャリアが誕生したのは、それから7年後のこと。スキー用キャリアとして販売をはじめ、その後幾度のブラッシュアップを重ねた。そして1980年、ついにアメリカへの進出を開始する。この地では、世界初となるブロー成形のルーフボックスを発表するなど、その完成度の高さは瞬く間に欧米諸国や日本へと評判は拡散し、THULEへの信頼度は飛躍的に高まっていった。つまり、このアメリカという巨大市場こそが、今日のTHULEブランドを飛躍させる礎の場になったと言える。

では、THULE製品の魅力とはどんなところにあるのか?
それはTHULEプロダクトの根幹とも呼べる「安全設計」「迅速な装着」「スタイリッシュなデザイン」という3つの大きな要素が挙げられる。

そこにあるのはハイレベルな安全設計

高い強度と安定した重量配分 CITY CRASH

そもそもTHULE本社があるのは、安全基準がとても厳しいことで知られるボルボ社の本拠地と同じくスウェーデン。この関係から、THULEの製品耐久テストには、ボルボが協力する形で行われている。互いが設定した数多くのハイレベルな安全基準をクリアした上で、はじめて「THULE」というブランドロゴが製品に入ることが許される。

特に、THULEの製品を実車のルーフ上に設置した衝突実験では、衝突の際にベースキャリアやルーフボックスが前方に飛び出さぬよう、高い強度と安定した重量配分の設計が基本となっている。
また、極寒地や灼熱地での過酷な環境条件下で行われる徹底したテストも、タフな耐久性を持続させるための重要なアプローチとして行われている。

人気の秘密はその自由度の高さとクイックなセッティング

T-トラック T-トラック

ルーフキャリアやルーフボックスは、人が持ち運ぶとなると大きくて重たいケースが多い。そして他メーカーのルーフボックスともなれば、安定する位置にセッティングするだけでもひと苦労。
しかし、キャリアバーに装備される“T-トラック”と呼ばれる、THULE独自の装着機能により、迅速かつ正確に、自由な位置にセッティングを行うことが可能だ。この機能は、キャリアバーの端から端までのスペースを余すことなく使うことができ、全幅の広い大型車でも難なくセッティングすることができる自由度が自慢。しかもTHULEの多くのキャリア製品に対応しており、スペースファクターを高める重要なジョイントとなっている。

どんなクルマもスタイリッシュに見せる魅惑のデザイン

流体力学(風洞実験) THULE WingBar THULE WingBar

THULE製品は、スタイリッシュなデザインが最大のポイント。流体力学(風洞実験)を駆使したスマートな流線型シルエットこそ、THULEデザイン最大の魅力と言える。 例えば、THULEの代表的なルーフボックス「THULE Excellence 2」は、特に高いデザイン性を有する。フォーミュラカーに用いられるダウンフォース技術を応用した低く構える姿勢こそ、車高の高低差に関係なくあらゆるクルマとのマッチング性を高め、スポーティ、そして高級感を演出するTHULEならではのテクニックだ。 同じくTHULE最新のキャリアバー「THULE WingBar」では、その名の通り“トレイルエッジ”に飛行機翼の断面を模したデザインを採用することで、空気抵抗の低減、さらには車両の燃費向上にも寄与する働きを持たせている。

そんなTHULEの最新モデル「THULE Excellence 2」と、「THULE WingBar」を、今回は新型フォード・エクスプローラーに取り付け、違う分野で活躍するプロフェッショナルな2人に、THULEの魅力と実力を体験してもらった。

HISTORY OF THULETHULE×PRO SNOWBOARDER 吉川由里THULE×PRO PHOTOGRAPHER 柳田由人