MOTAトップ ニュース/記事 特集 PR企画 ヨコハマタイヤ 「アイスガードファイブ」 スペシャルコンテンツ renbi

低燃費タイヤのパイオニアであるYOKOHAMAは、先代モデルの『アイスガード トリプルプラス』からスタッドレスタイヤの省燃費性能向上に取り組んでいたが、今回のモデルではさらにころがり抵抗の低減に力を入れているとのこと。
燃費は路面に接するトレッド面の摩擦抵抗に比例するのではないかと想像しがちだが、実際に燃費に悪影響を及ぼすのは、ころがり抵抗の他にもタイヤの運動エネルギーのロスが影響するとのこと。

そこで『アイスガード ファイブ』はタイヤの断面形状(プロファイル)を見直して『たわみ』を抑制。
タイヤ表面の発熱量を低下させ、ショルダー部分の発熱を大幅に抑えたことで、ころがり抵抗を低減しているのだそう。
百聞は一見にしかずということで、今回は東京から軽井沢までの距離を、YOKOHAMAのスタンダードな低燃費タイヤ『DNA ECOS』と『アイスガード ファイブ』の195/65R15サイズのタイヤを装着したドライ路面での走行による省燃費性能の違いを、現実的な交通の流れでテストしてみることにした。

比較車両として用いたのはトヨタの新型オーリス。欧州市場で販売され、クルマを操る楽しさやコントロール性を意識したモデルだけに、タイヤが走行フィールに与える影響も大きい。

まずは、都心部の街乗り走行で比較。氷雪路で効果を発揮すべく柔らかいゴムが用いられた『アイスガード ファイブ』は、滑らかで優しいタッチに癒されるフィット感がある。慌ただしい朝の通勤時間帯を走っていても、出足ではもたつくことなくスムースに走り出し、ダラダラの渋滞で軽くブレーキを当てた時のフィーリングも自然。一般道にありがちな速度域でもコントロールがしやすいという印象を受けた。オーリスがもつエンジンのトルクの盛り上がりを上手にタイヤが捉えていく分、アクセルワークに気を遣うこともなく、余計な運転操作が少ないようにも感じられた。

街乗り燃費の比較結果は『DNA ECOS』が12km/L、『アイスガード ファイブ』は14.8km/L。夏タイヤを超えた燃費数値には驚かされたが、一般道にありがちな不安定なペースでもコントロールし易かった点も、省燃費に効果をもたらしたと分析できる。
次はスタッドレスタイヤには少々厳しい高速走行でのテスト。関越道の練馬ICから高速道路に乗り、上信越道を通るルートだ。ひと昔前のスタッドレスといったら、夏タイヤと同じ感覚で高速道路を走ってしまうと、そのフワフワしたコシのない走りにスタッドレスタイヤの限界を感じたものだが、速度域が高い環境で走行することは、車両の安定性に影響を及ぼしやすいのではないか? まず、直進安定性に目を向けてみると、路面に対するフィット感が心地良く、乗員の乗り心地面でのストレスが少ない好印象。
車線内をまっすぐ巡航している時にはふらつきが少なく、ハンドルを落ち着いて操作することができる。
そして、肝心の燃費はというと、『DNA ECOS』が18.2km/L、『アイスガード ファイブ』が19.2km/L。

両車はほぼ同じペースで走行し、アクセルを踏みながら車速を維持していたので、この燃費の差がドライバーによる
影響とは考えにくい。たわみを抑える断面形状ところがり抵抗が効果をもたらした結果といえそうだ。
最後に、軽井沢周辺の山道でテストをしてみることに。 扱い易さが如実に出てしまうワインディング走行ではどんな走行感覚を与えてくれるのか? 氷雪路で効果を発揮するために溝が細かく刻まれたタイヤとなると、表面のブロックが倒れ込んで、剛性感を失いそうなもの。とはいえ、『アイスガード ファイブ』は左右非対称パターンやトリプルピラミッドサイプ、たわみ制御などのノウハウを用いることで、タイヤのしっかり感を保つ技術が効果を発揮し、イメージした走行ラインをスムーズに辿っていくことができる。
ハンドルを切り込むと、ロール感が一定のリズムで訪れてくれるので、ドライバーはクルマの動きと対話しながら運転操作を満喫することができる。スタッドレスタイヤというくくりを超えて、走りを楽しませてくれるあたりは、YOKOHAMAらしいタイヤ作りといえる。
ここでの燃費は、『DNA ECOS』が10.9km/L、『アイスガード ファイブ』が13km/L。コントロール性が走りの気持ちよさを左右するシチュエーションでも好結果を叩き出すという見事な結果に。
今回は敢えてドライ路面のテストを実施したが、降雪地域までを往復する際、都市部から山まで雪が降っていない路面を走行するケースも結構多いというのも現実。
道中、移り変わる路面を安全で快適に走るためには、燃費や扱い易さなどトータルバランスも重要になってくるもの。

さまざまなシーンでテストして思ったことは、 省燃費性能に効果を発揮するだけでなく、スタッドレスタイヤだから何かが失われるということがなく、人がドライブする上での扱い易さがしっかりと確保され、 タイヤの柔軟性が快適性に結びついていたのが印象的であった。
text:藤島 知子 photo:島村 栄二/横浜ゴム株式会社