MOTAトップ ニュース/記事 特集 PR企画 Volkswagen Passat GTE Special Contents ~未来から届いた“Passat GTE”という解答~ Vol.2 競合車種徹底比較(3)
ドイツ車のフロントマスクは、ブランドを象徴する統一されたデザインを採用する。VWでは車幅をワイドに見せる横長のグリルが特徴だ。
最近は日本車を含めて厚みのあるグリルが増えたが、VWは薄型にして端正な清潔感を漂わせる。
この特徴を踏まえた上で、パサート GTEは最上級に位置するPHEVとしての表現を行う。水平基調のグリルにはブルーのラインが入り、フロントバンパーの両側には、C字型のLED補助ランプを備える。
ボディサイドも水平基調のシンプルなデザインだが、パネルに微妙な陰影があって上品に仕上げた。
インパネは水平基調のデザイン。中央に備わるカーナビの画面やエアコンのスイッチは、上に向けて角度が付いているから操作性が良い。
メーターはPHEV専用のデザインで、パサート GTEアドバンスには、12.3インチのワイドなアクティブインフォディスプレイが備わる。速度/エンジン回転計の中央に、カーナビなど数種類の表示が可能で視認性を高められる。
最近のVWは質感を高めており、その象徴的な存在がパサート GTEだろう。
VWからの代替えはもちろん、プレミアムブランドとされるメルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどから乗り換えても、高い満足感が得られると思う。
パサートの特徴として、前後席の快適な居住性が挙げられる。前席はサイズに余裕を持たせ、十分なサポート性を与えながら拘束感は抑えた。
後席はセダンの中でも特に広い部類に入り、ゆったりと足を伸ばせる。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ半以上だ。かなりの余裕を持たせた。
駆動用のリチウムイオン電池は後席の座面の下に搭載するが、ノーマルエンジン車の燃料タンクと同じ位置なので、座り心地にボリューム不足はない。
そして燃料タンクはトランクスペースの下側に設置した。従ってトランクは底が少し浅いが奥行は十分にある。トランクの床面に段差はなく、PHEVのセダンでは使い勝手が良い。
パサート GTEの居住性は、今回チェックした4車種の中でも、特に際立って優れていた。
大切な友人、あるいは取引相手を後席に乗せるような使い方でも、ユーザーの期待に十分に応えてくれる。「いいクルマですね」という言葉に、ユーザーはパサート GTEの価値と、それを選んだ自分の判断が正しかったことを改めて実感できるだろう。
前席は長距離移動時の疲労を抑えるタイプだ。座面の硬さは適度で、背もたれは腰の近辺をしっかり支える。
シートの各部を調節するスイッチはドアの内側に備わり、シートの形状をしているので扱いやすい。
インパネのスイッチを含めて操作感が統一され、さまざまな部分の質を高めた。
後席はパサートに比べると腰が少し落ち込むが違和感はない。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ分だ。広くはないが大人4名が不満なく乗車できる。
駆動用のリチウムイオン電池は、トランクスペースの下に搭載され、床面に少し段差がある。セダンとして必要な積載容量を確保したが、購入時には確認したい。
3シリーズは運転姿勢もスポーティだ。運転席は床と座面の間隔が少なめで、背もたれを立て気味に座ると姿勢がピタリと合う。ペダルの位置も適切だ。
サイドサポートがしっかりと張り出し、体がシートにスッポリと収まる印象。少しタイトに感じられて開放感は乏しいが、峠道などを走る時は都合が良い。
後席も前席に似て、腰が少し落ち込んで着座姿勢を安定させる。座面の前方が持ち上がって大腿部が離れることはない。
座り心地は硬めで、日本車の後席に慣れていると窮屈に感じるが、後席にも正しい座り方を求めるBMWらしさがある。
身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ少々。現行型では後席の足元が広がり、4名乗車時の快適性を向上させた。
駆動用のリチウムイオン電池はトランクスペースの床下に搭載されるので、底が少し浅くなる。
前席の座り心地は、A4などと同様にリラックスできる。
座面やサイドサポートは適度な柔軟性を併せ持ち、拘束感が強くないから座りやすい。それでも背もたれの腰が当たる部分は適度に硬く、体をしっかりと支える。同じグループに属するVWに似たところがある。
後席は5ドアハッチバックだから少し狭い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ1つ半程度だ。
従って大人4名で頻繁に移動するならVW パサート GTEなどを推奨したいが、通常は2名乗車で、稀に4名で短距離を移動する用途ならA3スポーツバックでも不満はない。
駆動用のリチウムイオン電池は後席の下側にあり、燃料タンクは荷室の下に設置する。それでも荷室の容量は十分だ。
後席の背もたれを前に倒すと床面積が拡大して、5ドアハッチバックならではの実用性が備わる。