今回の体験試乗は「せっかく圏央道が開通したんだから、ここを走って軽井沢まで行こう!」という編集部の企画によるものだった。ゆえに元々サイバーナビが探索したルートはあえて無視して東名高速海老名ジャンクション経由で圏央道に向かったこと、またその後サイバーナビは東名道を直進し海老名ICでUターンするルートも案内したのだが、そもそも渋滞を迂回する能力が高く、圏央道へ誘導してくれなかった点は予めご了承いただきたい。
さてスムーズな誘導はもちろんだが、菊山さんがパッと直感的に「これいいですね」と言ったのが実際の映像に案内などの情報を重ねあわせて表示する「ARスカウターモード」であった。機能としては話には聞いていた菊山さんだったが、実際それを体感すると「凄いもんですねえ」とナビの進化に驚いているようだった。
圏央道を走行しながら「ARスカウターモード」を試してみる。トンネルの多い圏央道でも「ターゲットスコープ」により前走車両をしっかりキャッチし距離を計測。さらに速度に応じた車間距離をアシストすることで渋滞緩和に貢献する。また高速道路では車線を認識することで車両のふらつきに対しても注意喚起を行う「レーン移動検知表示」機能も搭載している。何よりもこの機能がオンリーワン!つまり後付の市販ナビだからこそできることに菊山さんも納得!
そう、市販ナビの価値というのは、単なる道案内機能だけではなく、気持ちよく安心してドライブできるように、我々がえっ!と驚く様々な配慮が行われているのも魅力なのです。また映像が高感度かつ高視野角であることに対しても「トンネルだと、実際自分が目で見るよりはっきり明るくわかりますね」と菊山さん。いやー、これからその話しようと思っていたのに~(言い訳)。思わず一本取られてしまいました・・・。
通常のカーナビに搭載されているVICS渋滞情報は全国約7万kmの道路が対象となっている。しかしカロッツェリアのスマートループ渋滞情報は約10倍となる約70万km!ほぼ日本国内全道路を網羅したものだ。
その情報に関しても搭載する通信モジュールを使い、ユーザーの走行情報をサーバーにアップ。今度はその情報を他のサイバーナビユーザーが活用して自らのルート案内などに役立てることができる。まさにサイバーナビユーザーにだけ与えられた特権のようなものだ。ドライブ中に、出発前には想定していなかった突発的な渋滞に遭遇したとしても、リアルタイムで新鮮な情報によってこれを回避する誘導路を示してくれるから実にありがたい。
つまり「渋滞」や「事故の危険性」といったドライブを台無しにするリスクを極力回避し、ストレスフリーなドライブが楽しめる!ということをこのスマートループは可能にしてくれるのだ。さらにルートの“品質”にもこだわるサイバーナビだからこそ、自分の好みでルート探索の基準(レベル)を選べる点も凄い。実はせっかちな筆者は、お金は多少かかってもかまわないので目的地へさらにさらに!早く到着できる時間優先の「タイムブースト機能」を愛用しております!
クルーズスカウターユニットが撮影した高速道路のジャンクションや一般道交差点などをサーバーに自動的にアップロード。これを他のサイバーナビユーザー同士が共有して観ることができるのが「スマートループアイ」だ。菊山さんも「ドライブ情報がシエアできるわけですね」と驚きつつも、ドライブ慣れしていることから機能の有益性を瞬時に理解したようだ。
実際のパーキングエリアの情報などを確認した際にも「これがあれば立ち寄るかどうかの判断も容易ですね」と納得。さらに一般道に関しても「名物の渋滞ポイントがわかったり、自分がよく通過するエリアがメモリーできる(マイスポット機能)のはかなりありがたい」と満足していた。つまり、混んでいるのか、または空いているのか、ということが一目瞭然というのは非常にありがたい機能だ。
検索方法が多彩なのもサイバーナビの特徴。今回は一番簡単に入力できる「マルチ検索」を使って目的地となる世界遺産に認定されたばかりの「富岡製糸場」に向かう。
サイバーナビにはこの他にもマイクに向かってしゃべるだけでネットにアクセスすることで目的地を探すことができる「オンライン検索」も搭載。話題の最新スポットなどカーナビに収録されていなくてもここから目的地を検索し設定することが可能だ。さらに菊山さんも「本当の入り口がわかるのはかなり便利」と納得していたのが、地点情報の中に駐車場入口情報を搭載している点。施設の位置情報はもちろん、パイオニアが独自に調査したものだけでなく、スマートループユーザーからアップロードされたものまでその数は約73万件と膨大である。また目的地までの案内に関しても「渋滞の長さや通過時間がわかるのは自分のカーナビには付いていないのでこれは有難い」と菊山さんはコメントしてくれた。
最近流行りのドライブレコーダーに関しても菊山さんは興味津々。実はサイバーナビには「ドライブメモリー機能(簡易ドライブレコーダー)」が搭載されている。
構造は非常に簡単でクルーズスカウターユニットが前方の映像を自動で録画、最大で100時間分の映像をSDメモリーカードに保存できる。もちろん保存された映像はサイバーナビのSDカードスロットに挿入するだけですぐに観られるし、また自宅に帰ってからは専用ソフト「ナビスタジオ」を使うことでPCで再生することもできる。菊山さんは「録画した映像の脇に地図が表示される、っていうのが旅の思い出を楽しむ時には便利だと思いますね」とサイバーナビの持つドライブサポート機能に改めて納得。ズバリ伝道師も聞いてきました「このナビどうですか!」と。すると菊山さん「クルマもいいけど、ナビいいですね」とのお返事。思わず伝道師も「あざーっす!」です。
多彩な検索機能を持つサイバーナビだが、ドライブの途中で立ち寄りたい場所を探すのに便利なのが周辺検索だ。特にサイバーナビの場合、コンビニやガソリンスタンドなどをルートサイドで検索してくれる。
さらにコンビニで言えば駐車場の有無やATMの設置情報、ガソリンスタンドであれば、営業時間も考慮した検索ができる。そして菊山さんが一番驚いたのが他の看板や樹木などで実際その立ち寄り場所が見えなくてもナビ画面の実写映像の中に施設を3Dランドマークで表示してくれる。こちらも非常に気の利いた機能だ。
最後に1日サイバーナビを体験してもらって感想を伺ってみた。「これだけ機能が充実しているのでサイバーナビを使いこなすことでドライブがより便利かつ楽しくなると思います」とのこと。
菊山さんは真剣に次の購入候補としても考えてくれたようだが、一番気に入った機能は「やはり渋滞情報がリアルタイムに取れるスマートループです。あとスマートループアイは他のユーザーの方からの先の情報が観られるというのが説得力があってせっかちな私としては(笑)本当に有難いです」と機能面に関しても十分理解してもらえたようだ。また「カメラの力(クルーズスカウターユニット)が大きいと思います」とのこと。「将来クルマを買い換える時には純正もあるんでしょうけどサイバーナビはあるのか!っていうのは気にするようになりました」とのこと。
伝道師を気遣う意見、ありがとうございます。そう言ってもらえると本当に私としても嬉しい。市販ナビの魅力は販売店などで直接触れることで自分のクルマへの装着イメージや予算に応じた商品選択の幅が広い点がメリット。菊山さんも次回のクルマ選びは「オートックワン」で、カーナビは「サイバーナビ」をぜひ選んでいただけると勝手に信じて!?今回のテストドライブを無事終えることができた。