開放的な空間と便利なマルチルームが魅力のライトキャブコン「アレン・ハイ LE」が新登場! リアエントランスによる“抜けの良い間取り”が特徴/AtoZ【Vol.7】
ライトキャブコンなどを得意とするAtoZが新モデルを発表
AtoZ(エートゥゼット)は、トヨタ タウンエースなどをベースとしたライトキャブコンをはじめ、ハイエースがベースのバンコンや、カムロードベースのキャブコンなど、中~軽量級のキャンピングカーを得意とするメーカーです。
そんなAtoZより、ジャパンキャンピングカーショー2023にて発表された新モデルがライトキャブコンの「アレン・ハイ LE(アレンH LE/ALEN-H LE)」。こちらは、使いやすいサイズ感と充実装備で人気のある「アレン・ハイ」の派生モデル。同モデルから室内レイアウトが変更されており、室内が広々と感じられるのが特徴です。
当記事では、コンパクトで使い勝手の良いボディサイズ、入口をキャビン後方にしたことによる広々とした室内空間、多様性のあるマルチルームをはじめとした内外装の充実した標準装備など、「アレン・ハイ LE」の魅力についてご紹介します!
ちょうどよいサイズと充実装備で人気のライトキャブコンとは?
キャンピングカーにはいくつかの種類が存在します。バスベースのバスコンバージョン(バスコン)、トレーラー、キャブコン、バンコンなど多種多様。それだけに、キャンピングカー初心者はどれを選べば良いのか迷いますよね。
居住性を求める方に人気があるのはキャブコンです。
キャブコンはトラックをベースに、その荷台部分に居住空間となるキャンパーシェルを架装したキャンピングカーのこと。トヨタ カムロードなどをベースにしたものは、ボディサイズが大きいため狭い道での運転には気を使います。
そこで、狭い道路の多い土地に住む方や、もう少しコンパクトなボディサイズで運転のしやすさを求める方にオススメしたいのがボンゴやタウンエースなどをベース車にした「ライトキャブコン」と呼ばれるモデル群です。
ライトキャブコンの中でも人気のモデルが「アレン・ハイ」
ライトキャブコンの中でも代表車種は、AtoZの「アレン・ハイ」です。
現行のボンゴ(タウンエースのOEM車)をベースに開発された同モデルは、6人乗車、大人4名+子ども2名の就寝が可能。ボディはコンパクトながら装備充実&扱いやすいキャンピングカーとして初心者からベテランにまで選ばれているモデルです。
「アレン・ハイ」の派生モデルが「アレン・ハイ LE」
その人気車種「アレン・ハイ」の派生モデルとして登場したのが、今回ご紹介する「アレン・ハイ LE」です。
ベース車やキャンパーシェルのサイズなどは「アレン・ハイ」と同じですが、キャビンの左後方が入口となっている“リアエントランス仕様”によって、入口に立つと前方の奥まで見渡せることで開放感満点。室内をより広く見せ、ゆったりとしたキャビンだと感じられるのです。
また、2段ベッドの代わりにマルチルームの導入、調理スペースや収納が大きくなったキッチン、バンクベッドに採光用の小窓を追加されるなど変更点も多数。そんな「アレン・ハイ LE」について詳しくご紹介してきましょう。
基本装備が充実した外装
まずは「アレン・ハイ LE」の外観を見ていきましょう。
主な標準装備には、大きく開かないかわりに小雨でも換気できる「プッシュアウト式のアクリル二重窓」や、汚れモノや臭いのあるモノを収納できる「外部収納庫」、マルチルームから直接荷物の出し入れができる「バゲッジドア」、そのほか「外部電源入力コンセント」「サブバッテリー」「バックアイカメラ」など、便利な機能が揃っています。
そして、同モデルの特徴であるリアエントランス。こちらは網戸がついた二重扉なので、換気がしやすいのもポイントです。
内観と内装の基本装備
続いて内観や内装の基本装備を見ていきましょう。実際に「アレン・ハイ LE」のリアエントランスから乗り込んでみます。
コンパクトな車体からは想像できないほど、キャビン内が広くて開放的。同じボディサイズである「アレン・ハイ」と比較しても広々と感じます。
その理由は室内のレイアウト。リアエントランスから室内に入ると、左手にはキッチン、中央には食事スペースのダイネット、そして運転席と助手席の上の空間であるバンク部が見渡せます。
エントランス付近の天井でも1770mmの高さがあるので、窮屈さを感じさせません。
エントランスに入ってすぐ右手には「下駄箱収納庫」、エントランスの上部には電気設備を一括で管理できる「室内電源集中スイッチパネル」が備わっています。
防水パンがあり、使い勝手の良いマルチルーム
エントランスから入って正面に見えるのはマルチルーム。縦長で防水パンの敷かれた小部屋はさまざまな使い方ができます。
濡れたものを気にせずに置くことができるので、マリンレジャーや川遊びに出かける際などに便利です。バゲッジドアがついているので、外からマルチルームへ直接の荷物の出し入れも可能。室内を汚す心配もありません。
また、幅660mm×奥行730mm×高さ1700mmと広く、扉を締められるので、着替えのスペースとしても使えますし、ポータブルトイレを置けばトイレスペースとしても使用できます。
このようにユーザーの用途に応じて、さまざまな使い方ができるマルチルームは、遊びの幅を広げたり、使い勝手を高めてくれるでしょう。
ダイネット/フロアベッド
室内の中央にあるのは、食事をするためのダイネット。座席は4つあり、取り外しが可能なテーブルも設置できます。
キャビン前方にあるバンク部の天井は盛り上がっているため、セカンドシート付近の室内高は最大で1850mmもあり広々としています。
このダイネットは、テーブルを取り外し、シートアレンジをすることでベッドになります。幅1280mm×奥行1870mmなので、大人2名が就寝可能。
ダイネットの側には網戸とシェードを内蔵した窓が備わっており、さらに遮光カーテンとレースカーテンも標準装備。視界や日差しの遮り方を調整できます。
カーテンを閉じれば周りからの視線も遮断でき、プライバシーが守られる空間になります。
調理スペースや収納の大きいキッチン
続いて、キャビン左サイドに設置されたキッチンを見てみましょう。
「アレン・ハイ」では、左サイドの前方にエントランスがあったためカウンターのサイズはコンパクトでしたが、「アレン・ハイ LE」はキャビンの前方まで自由に使えるため、幅1540mm×奥行480mmのロングキッチンテーブルが装備されています。
このキッチンカウンターは収納スペースも用意されており、電子レンジ(オプション)が収納できるほどの奥行きがあり、飲料水や常温保存ができる食材のストッカーとしても利用可能です。また、調理用のカセットコンロや、各12リッターの給排水タンクも備わっています。
キッチンカウンターの左側面には大型の冷蔵庫も標準装備。容量は49リッター、庫内の上部には簡易冷凍庫も備わっています。
天井周りには収納庫やベンチレーターを備え、オプションの12Vクーラーも用意
天井付近を見てみると、ルーフサイドにはキャビネット、天井には換気を行うベンチレーターを標準装備。ベンチレーターには強力な「マックスファン」もオプションで用意されています(写真デモカーではマックスファンを装備)。すべての照明は、消費電力が少ないLEDが使用されています。
キッチンの上部にはキャビネットが標準装備されていますが、12Vクーラーもオプションで設置可能。エンジンを停止しながら使えるサブバッテリー稼働のクーラーなので、夏場でも室内は快適です。
クーラーを装備した場合、車体左側面の下部に室外機が備わります。カバーによって室外機は目立たなくなるので、スマートな外観はそのまま。
採光用の小窓が追加されたバンクベッド
続いてキャビン前方のバンク部を見ていきましょう。
バンクベッドは幅1600mm×奥行2000mmのクイーンベッドサイズで、大人2名がゆったりと就寝できるほどのスペースがあります。そんな空間をさらに快適にするため、小型の窓が両サイドに備わり、自然光が取り入れられるようになっています。
バンク部は熱が籠りやすい場所ですが、窓が用意されたことで風通しがよくなり、熱も抜けていきます。おかげで、バンクベッドで寝るときはもちろん、リビングスペースでも快適に過ごしやすくなります。
このバンクベッドのフラップを上げ、ベッドマットを格納すれば、かさばる荷物の収納庫にもなります。荷物を落とさないようにアオリの役割しているフラップも、荷物の出し入れがしやすい高さに調整されています。
バンクベッドとフロアのベッドを合わせれば大人4人が就寝可能。昇り降りはキッチンテーブルを使うので梯子も不要。就寝時にはキッチンテーブルが物置きとしても使えるので便利です。
インテリアのプロがカラースタイルを提案。3種類のインテリアカラーから選べる
AtoZでは、室内の居心地が少しでもよくなるようにと、内装のカラーリングにもこだわっており、「アレン・ハイ LE」では3種類からインテリアカラーを選ぶことができます。
ここまでお見せしてきたのは明るく淡いトーンの新色「Kanae(カナエ)」です。
さらにブルーの生地が爽やかな印象の「Kiseki(キセキ)」、ブラウンベースでシックな印象の「Mirai(ミライ)」からお好みで選ぶ事ができます。
オプションの外装パーツやTVモニター、100Vクーラーも装着可能
AtoZでは外装のカスタムパーツも取り付け可能。デモカーでは、オプションのメッキグリル、14インチアルミホイール、日陰を手軽につくれるサイドオーニングが装着されています。
また室内用のオプションとしては、先ほどご紹介をした12Vエアコンと室外機のセットや高性能な換気扇「マックスファン」に加え、TVモニター、室外機も不要でコンパクトな100Vクーラーなどが用意されています。
開放的な空間やマルチルームが欲しいユーザーに最適!
手ごろな価格、室内の居心地の良さ、ライトキャブコンの扱いやすさを凝縮した「アレン・ハイ LE」。AtoZが打ち出すライトキャブコンの新しいスタンダードとなるでしょう。
室内の開放感を重視したい方や、マルチルームを利用したい方にはオススメの1台です。興味のある方は、AtoZの店舗やイベントにて実際に乗ってみながら、広々と感じる室内を確かめてみてください!
「アレン・ハイ LE」の価格や詳細、店舗の場所、イベント出展情報などはオフィシャルサイトをチェック!
>>「アレン・ハイ LE」のインテリアデザインと価格の詳細はこちら(AtoZオフィシャルサイト)
▼紹介動画はこちら
▼スタッフ解説動画はこちら
アレン・ハイ LE | |
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ベース車両/グレード | マツダ ボンゴトラック/DX |
乗車店員/就寝定員 | 6/4 |
駆動方式 | 2WD/4WD |
全長×全幅×全高(mm) | 4620×1880×2740(ファン込) |
登録 | 8ナンバー |
標準装備 | FRP高断熱ボディ、2人掛けセカンドシート(マルチアクション式)、サードシート(固定式)、エントランスドア(網戸付き)、リアバゲッジドア、外部収納庫、アクリル二重窓(網戸、シェード内蔵)、バックアイカメラ、ハイマウントストップランプ、ベンチレーター、105Ahサブバッテリー、走行充電システム、AC外部入力コンセント、室内電源集中スイッチパネル、AC100Vコンセント、DC12Vソケット、USBポート、室内LED照明、49L冷蔵庫(12V)、シンク、引き出し式シャワー蛇口、給排水タンク(各12リッター)、カセットコンロ、着脱式折りたたみテーブル、床クッションフロア、キャビネット、室内カーテン、バンクベッド、サブベッドマット |
オプション | マックスファン、電子レンジ、12Vクーラー、クーラー室外機、TVモニター、100Vクーラー、ツインバッテリー |
- 筆者 土田 康弘
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Brand Info - AtoZ(エートゥゼット)
株式会社エートゥーゼット(AtoZ)は埼玉県春日部市に拠点を構えるキャンピングカーメーカーで、設立から30年を超える老舗。トラックベースのシャシーに専用の居室を架装するキャブコンの他、ワンボックスタイプのバンをコンバージョンしたバンコン、コンパクトなエントリーモデルなど、さまざまなタイプのキャンピングカーを展開。これらAtoZのキャンピングカーは、本社である春日部本店、直営の鈴鹿店、大阪店の他、全国各地の14の販売店で取り扱いがある。