軽トラのリフトアップスタイルを世に出したカスタムブランド「サムライピック」。仕事から遊びまで両立させられるリフトアップへのこだわり/シーザー【Vol.2】

海外のピックアップトラックがスタイルの起源

軽トラック(軽トラ)といえば、アウトドアブームの盛り上がりにより、仕事から遊び、レジャーまでをカバーするベース車として高い人気を得ています。なかでも、海や山はもちろん、街中でも見かけるになったのが、リフトアップした軽トラ。

ゴツゴツとしたブロックパターンを持つ大径タイヤを履き、足回りでさらに車高を上げ、荷台にはサーフボードや自転車、キャンプ道具といった、遊びの道具を満載したスタイリングは、FUNな魅力にあふれています。

そんな軽トラのリフトアップスタイルでカスタムシーンをリードするのが「SAMURAI PICK(サムライピック)」です。もともとトヨタ ハイラックス・ヴィーゴやタンドラといった、海外トヨタのピックアップトラックを輸入していた山口県のショップ「CAESAR(シーザー)」が、兵庫県の「但東自動車」とタッグを組んで立ち上げた軽トラのリフトアップ専門ブランドなのです。

「海外でのピックアップトラックは、生活に密着した乗り物です。仕事から買い物、サーフィンなどの遊びまで、1台でカバーしています。そのスタイルを軽トラに取り込めたら面白いと考えて、スタートしました」とは、シーザー・サムライピック事業部の深海幸治さん。

当記事では、そんなサムライピックの基本パーツとなるリフトアップキットの特徴について深海さんに話を伺いつつ、あわせてサムライピックブランドがラインアップする3種類のコンプリートカーについてもご紹介していきましょう。

>>サムライピックのオフィシャルサイトはこちら

悪路走破性を高める大径タイヤを履くためのリフトアップキット

2014年1月に行われた東京オートサロンで、スズキ キャリー(DA63T)を左ハンドル&4インチ(約100mm)リフトアップしたモデルをシーザーと但東自動車がコラボ出展。軽トラをベースにしたこれまでなかったカスタムスタイルに、一躍注目が集まります。

その勢いを駆り、同年9月にダイハツ ハイゼットトラックがS500P(2WD)/S510P(4WD)にフルモデルチェンジしたタイミングで、S510Pのハイゼットトラック・ジャンボのリフトアップキット開発に取りかかります。

サムライピック

なぜ、リフトアップキットの開発からスタートしたのでしょうか?

「目指したのは、仕事から遊びまでフルカバーできる軽トラです。例えば、軽トラでゴツゴツとした岩肌のある山道を走ると、パンクはもちろん、岩などが腹下やラジエーターへの直撃することで、クルマが動けなくなるようなことが考えられます。そうならないために、悪路に耐えるタイヤを履き、最低地上高を上げる必要があります。

それを叶えてくれるのが、純正サイズよりも外径の大きなブロックタイヤです。大径サイズであれば最低地上高が上がり、腹下にぶつかるケースが少なくなりますし、ブロックタイヤにすればパンクしにくくなるからです。しかし、大径サイズのブロックタイヤをそのまま履くことはできません。ハンドルを切った際にボディと干渉してしまうためです。そこで、足元からリフトアップする必要が出てきます」と深海さん。

サムライピックでは現在、リフトアップキットを3種類販売中。

・2インチリフトアップキット ピロアッパースペーサータイプ

・2インチリフトアップキット(車高調タイプ)

・4インチリフトアップキット(車高調タイプ)

どれもWebショップで売り切れ続出となる、人気の商品です。2インチでは、フロントサスペンションのピロアッパーマウントにスペーサーを装着するタイプと、サスペンションを高さの調整ができる車高調タイプに差し替える2種類をラインアップ。さらにより高いリフトアップを求める方にむけて、4インチの車高調タイプも用意されています。

サムライピック 足回りサムライピック 足回り

ただ、リフトアップは足回りだけでは完成しません。サムライピックでは、メンバーやブレーキ、ミッションのダウンブロックや、ドライブシャフトの延長など、リフトアップに伴って必要になるアイテムもキットにしています。

サムライピック

リフトアップをすると乗り心地が悪くなるのでは? と不安になる方もいるでしょう。そこについて深海さんに話を伺うと「サムライピックのリフトアップキットは、リフトアップによるキャスター角やキャンバー角などの補正を行うことで、乗り味が悪くならないのが特徴です。悪路での走破性のみならず、街中での走行性能までも高めます」とのこと。オフロードだけではなく舗装路でも走行性能を高めてくれるならば、安心してリフトアップができますね。

リフトアップキットを装着した新車コンプリートカーが人気

サムライピック 4inch嵐

サムライピックのリフトアップキットは、単体での発売もしていますが、キットを組み込んだ新車コンプリートカーにも人気が集まっています。

現在、サムライピックが手がけるコンプリートカーでは、2インチ(約50mm)アップ仕様の「静波(しずなみ)」と、本格的なオフロードタイヤの装着も可能な4インチ(約100mm)アップ仕様の「嵐」、4インチアップにオーバーフェンダーを装着した「歌舞伎」という3つのモデルを用意しています。

猟師から絶大な支持を集める2インチアップ仕様「静波」

サムライピック 2inch静波

2インチリフトアップ仕様の「静波」は、山で仕事をされる猟師の方からも支持されているモデル。リフトアップをすることでタイヤを純正12インチから14インチへ大径化ができます。

大径化のメリットは、岩場などの悪路でアンダーガード類のない軽トラの腹下をぶつけてしまい山から帰られなくなる、などの危険性を大きく下げられることです。また、大径タイヤはサイドウォールが強いため、パンクしにくくなる効果も期待できます。もちろん砂浜や雪道での走破性も大きくアップ。遊びだけでなく農作業などの仕事でも活躍するオススメモデルです。

サムライピック 2inch静波

なお、2インチリフトアップ仕様の場合、約62mm大径化する165/R14タイヤを取り付けても全高1980mmと、軽規格の全高2000mmに収まるため、そのままの状態で継続車検をそのまま通すことが可能です(地域や場所により判断がわかれます)。

>>「静波」の詳細はこちら(公式)

ワイルドなビジュアルと高い悪路走破性を誇る4インチリフトアップ仕様「嵐」

サムライピック 4inch嵐

4インチリフトアップ仕様の「嵐」は、ワイルドで迫力のあるスタイリング。足回りで約100mmアップし、約66mm外径が大きくなる195/R14タイヤを履けば、計算上では約166mmものリフトアップが可能。インパクトたっぷりなビジュアルを得られ、悪路走破性も格段に向上します。積雪地域であれば大雪の時などに絶大なアドバンテージが得られるはずです。

4インチアップ仕様の場合は、145/R12タイヤを装着すれば、全高は1985mmと、軽規格の全高2000mm以内に収まるため、継続車検にそのまま通ります(地域や場所により判断はわかれます)。

>>「嵐」の詳細はこちら(公式)

オーバーフェンダー&4インチリフトアップをトップモデル「歌舞伎」

サムライピック 4inch歌舞伎

サムライピックシリーズの頂点が、4インチリフトアップ仕様にオーバーフェンダーを装着した「歌舞伎」です。4インチアップに加え、片側70mmワイド化するオーバーフェンダーにより、215や225といった太いタイヤを履きこなせます。ワイド感たっぷりなスタイリングだけでなく、シリーズ随一の走行安定性能を誇ります。ちなみに歌舞伎は普通車登録となります。

>>「歌舞伎」の詳細はこちら(公式)

遊びでの使い勝手と仕事の利便性を兼ね備えるサムライピック

サムライピック

「軽トラの長所を活かしながら、機動力を高めるアイテムを用意しています。遊びでの使い勝手と仕事での利便性を兼ね備えたサムライピックのコンプリートカーで、仕事から遊びまでフルカバーして、ライフスタイルをさらに充実したものにしてもらえたらと思います」と深海さん。サムライピックの商品を用いて、軽トラでのカーライフを楽しんでほしいという気持ちを語ってくれました。

サムライピックでは、リフトアップキットのほかにも、エアロバンパーやパイプバンパー、強化ブレーキパッド、ロールバー、ステップバンパーといった、軽トラ専用パーツもラインアップ。単体での購入もできますが、新車コンプリートカーにプラスすれば、お買い得度がさらにアップするはず。詳細はサムライピックのオフィシャルサイトをチェックしてみてください。

>>サムライピックの取扱店やオンラインストアなどはこちら(公式)

シーザーは、英国U-POL社の防傷、防錆、防汚などに耐久性のある多機能なコーティング塗料「ラプターライナー」の日本初の取扱代理店として「ラプタージャパン」事業を展開しています。軽トラの荷台全体に「ラプターライナー」を施せば、ボディのキズも気にせずに荷物を積むことができます。カスタムにあわせてこちらも施工してみてはいかがでしょうか?

>>ラプターライナーやシーザーの店舗情報はこちら(公式)

筆者   岡本 晃
元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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Brand Info - シーザー

株式会社シーザーとは?

シーザーは、山口県に本社を置く新車、新古車、中古車、輸入車、逆輸入車などの販売をおこなう販売店。1997年に「有限会社シーザー」を設立し、米国のクラシックカー登録制度である「25年ルール」が解禁される20年前に前例のないソアラ2.5GT-T (E-JZZ30) を米国認可を得て輸出販売を行うなど、輸入・輸出と得意とする。兵庫の「但東自動車」とタッグを組んで立ち上げた軽トラのリフトアップ専門ブランド「サムライピック」のリフトアップキットやコンプリートカーを販売。英国U-POL社の防傷、防錆、防汚などに耐久性のある多機能なコーティング塗料「ラプターライナー」の日本初の取扱代理店として「ラプタージャパン」事業も展開中。

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