オトナの足元を演出するボルクレーシングGシリーズの2020限定モデルから目が話せない!|レイズ【Vol.2】
限定モデルは特殊塗装技術の採用や装着車種逆指名モデルが目白押し
レース用ホイールの技術を惜しみなく市販モデルに投入し、毎年魅力溢れる鍛造ホイールを発表するレイズのボルクレーシング。そのヒットの裏には、人気となったレギュラーモデルをベースに、さらに新しい技術でアップデートしていくという姿勢にある。そうして企画されたホイールが限定モデルという形でリリースされるのだが、特に2020年にリリースされた限定モデルは、まさに限定品ならではの魅力にあふれたホイールばかり。
優れた技術が生かされたホイールが限定とはいえ量産モデルとして市場に投入されるのは、まさにホイール大国ニッポンの強み。ドレスアップ好きにはたまらないそんな限定揃いのラインアップを紹介したいと思う。
オトナのカスタムユーザーに履いてもらいたいボルクレーシングのGシリーズ
今回紹介したいのは、レイズが誇るボルクレーシングの「Gシリーズ」だ。市販品として買えるレーシングホイールの原型とも呼べるボルクレーシングTE37と並び、そのプレミアム性、クオリティの高さともに、まさにレイズの誇るトップブランドとも言えるもの。ちなみにこの“G”とは、グラデュエーションを意味し、ボルクレーシングを卒業したレーシング好きな大人たちに向けた“オトナ・ボルク”がその開発コンセプトだ。
かつて、走りが大好きでボルクレーシングのホイールを履いていた人も、長い年月を経て、若者と同じようなホイールを今は履きづらい。でも、剛性感のある動きのシャープなホイールが欲しい。そんなニーズにまさにジャストにハマってくれる“ちょっと違いのわかるオトナ”にオススメしたいのがこのGシリーズなのだ。
さらにこのGシリーズには、剛性アップを果たす、Gに耐える…などを表す “グラビティ(重力)”の意味も込められている。ちなみにこのGシリーズはBMWのコンペティションモデル用が装備する純正の400φローターや、上級スポーツ車の大径ローターなどが干渉しないサイズとしても設計されているので、リアルレーシングモデルでは無いとはいえ、本格的なハイパフォーマンスカーの足元を彩るにはまさにハマり役とも言えるモデルだ。
2020年ボルクレーシングGシリーズの限定モデルに注目!
G16 BC/C(ブラッククリアカット)
2×8スポークで構成されるこのG16。既存モデルとしてすでに人気のG16の天面を切削した仕様にブラッククリア塗装を施した年内販売限定のNEWカラーのモデルだ。ターゲットは大人な高級セダン。スカイライン400Rなどの国産スポーツセダンからG20・BMW3シリーズなどの欧州車まで幅広い車種にマッチするデザインでBMW・Mシリーズの純正ビッグキャリパー&ローターも干渉しない機能性の高さもスポーツ派のハードユーザーには嬉しいハズ。
またその独特の色がポイントで、暗い場所では黒のように、光が当たるとブロンズ調に透けて見えるという凝ったカラーリングも特徴。この塗装に使用されているブラッククリアは均一に塗るのが非常に困難な塗装。膜厚管理がしっかりしていないとムラになるため、そのあたりの美しい仕上がりにもぜひ注目して欲しい。
G025 DB/C(ダークブルークリアカット)/G025 20インチ
ミドルサイズのスポーツカーからGT-Rなどのハイパフォーマンスカーまでをターゲットとする、応力分散に優れたスポーツカー向けの2×5スポークホイールがこのG025だ。モデル発表当時の東京オートサロン会場でも最も人気のあったのがこのホイールだ。実はこのG025のスポーク幅は5.5mmという超極細! これはボルクレーシング史上最細とか。これだけの細さを実現できるのはレイズが長年蓄積した金型技術の進歩でもある。鋳造モデルでは絶対に真似のできないカタチだろう。
このG025のメインターゲット車はスープラやBMW。しかも以前は19インチのみだったホイールサイズに新たに20インチが追加されたことで、19インチとは比べ物にならないくらいスポークが長く見えるようになっている。まさに強度の限界に挑みつつインパクトも抜群に稼ぎ出している。
通常はスポークの股部分に穴を開けるのが定石だが、このG025はナットホールの外側の股の部分にも穴を開けて軽量化を実現する凝った意匠も特徴的。これはレイズの高度な強度解析技術の賜物でもあるのだ。
ホイールとしての高性能のみならず、そのカラーに「DB/C」を追加していることもニュース。黒ベースのホイール天面をダイヤカットで切削、その上からブルークリア塗装を施す。パッと見は黒に見えるのだが、青のクリア層と切削したアルミ地が透けて見え、透き通った青に見えるのがこのカラーの特徴だ。この、青でも黒でないさり気なさが、このG025のデザイン上のポイント。光が当たると青くみえる特殊なこのカラー。さり気ないオシャレにぜひオススメしたい一本なのだ。
正直、スポークの足の長さは19インチと20インチでかなり違う。サイズが許すなら、ぜひ20インチをオススメしたい。
ZE40 TIME ATTACK II
かつて“ZE40タイムアタックエディション”という黒に赤ラインが入ったモデルがあった。その第2弾となる限定モデルがこのTIME ATTACK(タイムアタック)II。ベースは同じZE40だが、新色のマットガンブラックとしてカラー追加。しかも一本のホイール内で左右のデザインが異なるREDOTを採用。特徴的な赤いストロボデザインのREDOTと、マシニングとして削ったシルバーカラーが円形の中に対峙する非対称デザインがソレだ。
サイズバリエーションは17/18/19インチの3サイズで、FK8シビックやインプレッサWRX、86などの国産スポーツ車から、外車のスポーツモデルにほぼ対応する。このTA2もREDOTのストロボラインが最大のポイント。旧くは“01チャレンジ”というホイールに採用されていたこのストロボラインだが、その現代版としてデザインを今風にアップデート。ルノー・メガーヌやアウディRS3、ゴルフRなど勢いのある欧州スポーツが数々登場している昨今だからこそ、ぜひ大人になった“走り屋魂”のあるスポーツ派の足元としてオススメしたい。
細部まで意味のある造形を貫くボルクレーシングのホイール
一般的なデザインと言うと2次元的に捉えられがちで、中でも鋳造ホイールは3次元的な印象として捉えられていると思う。それをより困難な鍛造ホイールでも3次元的に成立させているところにレイズの強みがある。
以前は、「デザインの自由度は鋳造に劣る」などと言われていた鍛造アルミホイール。高低差をつけるなども元々得意では無い鍛造製法だが、今のホイール成型技術を見ても同じようなことが果たして言えるだろうか。レースの現場というバックボーンを持つ技術集団のレイズ製ホイールは、まさに技術的な背景を最大限に生かして量産させているところにその価値がある。
自分たちの作りたいものを全てオリジナル状態で具現化させる。世界で数パーセントしか無いそのオペレーション力から生み出される、減肉化、細く、薄いスポークへの飽くなき探求。しかもそれをコンピュータ上でもシミュレーションできるのが何よりの強み。デザインの自由度をどんどん増していくレイズの、ボルクレーシングの製品の魅力をぜひ2020年の限定モデルからも感じ取って欲しい。
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Brand Info - ボルクレーシング
RAYS(レイズ)とは?
1973年創業の自動車用アルミホイールメーカー。日本でも数少ない鍛造機を有する自社工場をもち、鍛造/鋳造ホイールを、軽自動車からスポーツカー、ワンボックス、ハイエンドと幅広い車種に展開している。人気のブランド「ボルクレーシング」を筆頭に、多くのスポーツカーファンやカスタマイズファンに支持されている。
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