東京オートサロンで話題を集めたジムニー「the ROOTS」「little B.」 アピオ×ダムド コラボ誕生秘話に迫る【APIO(アピオ)Vol.2】

TASで異彩を放った「the ROOTS」と「little B.」

「ジムニー」「かわいい」「おしゃれ」「スカイブルー」「イエロー」「東京オートサロン」で検索して、ここに辿り着いたアナタは大正解! 2020年の東京オートサロン(TAS2020)で異彩を放った2台のジムニーは、ここで紹介する「the ROOTS(ザ・ルーツ)」と「little B.(リトルB.)」だ!

どちらも、現行スズキ ジムニー(JB64)に独自のカスタムを施したデモカー。ライトブルーのlittle B.は1960年代のアメリカンSUV、フォード Bronco(ブロンコ)がコンセプト。イエローのthe ROOTSは、初期型のスズキ ジムニー(LJ10)をオマージュした仕様だ。

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ダムドとアピオのコラボによって生まれた、異色のジムニー

the ROOTSとlittle B.は、エアロカスタムのオーソリティである「DAMD(ダムド)」と、ジムニーカスタムのスペシャリストである「APIO(アピオ)」による合作。

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両者のコラボが持ち上がったのはなんと2019年12月。TAS2020の開幕を1ヶ月後に控えた時期だった。きっかけは「会社が近かったからです」とアピオの河野 仁代表。

ダムドのデザイナーである徳田亮介氏は「アピオさんはlittle B.のイメージにピッタリのヴィンテージアイアングリルを既に出していたし、ホイールはアピオさんのWILDBOAR(ワイルドボア)SR16をどうしても装着したかった。アピオさんと組むことはごく自然な流れでした」と振り返る。

“ライフスタイルに取り入れたくなるジムニー”をベースにしたパッケージの提案という、両者が目指すジムニー作りに対する方向性が一致していたことも大きかった。

かくしてコラボ企画がスタートした。しかし、いかんせん時間がなかった。

「例えるならジャムセッション。ミュージシャン達が集まって即興的に演奏をするような感覚で、お互いの強みを出し合っていきました」と河野代表

TAS2020が迫る中、急ピッチでの制作が始まった。

 

 

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the ROOTSとlittle B.のために各分野のスペシャリストが集結

JIMNY the ROOTS

the ROOTS、little B.の前後バンパーなど、エアロパーツのデザインはダムドが担当。アピオはlittleB.のグリルや両車が装着するホイール「WILDBOAR SR 16インチ」を提供し、仕上げの部分を監修した。

さらに、仕上げ作業のため強力なメンバーをこのプロジェクトに迎えた。

「TASまで1ヶ月もない状況でしたから忙しいのは分かっていたんですけど、ボディカラーも絶対に妥協できない要素でした。だから無理を承知で、ボディのオールペンをペイントファクトリーさんにお願いすることにしたんです」(アピオ 河野代表)

「PAINT FACTORY(ペイントファクトリー)」は、さまざまな分野のペイントやグラフィックを手掛ける国内屈指のカスタムペイント工房だ。同社の工藤一広代表は、アンティーク風に塗装する「エイジング・ペイント」の第一人者でもある。

その工藤代表の手によってペイントが施され、TAS2020が開幕する4日前にthe ROOTSとlittle B.は完成したという。ところが・・・。

「the ROOTSがきれいすぎるというか、どうもしっくりこなかったんです。それはその場にいたみんなが感じていたようで、『ボディを塗り替えよう』と。LJ10 ジムニーの写真を持ってきて、ペイントファクトリーに当時の微妙な色ツヤを再現してもらったんです。

5分、10分の間に決めなければTASに間に合わないギリギリのタイミングでの決定でした。the ROOTSのグリルにがっつり入っていた錆の線も直してもらいました。

LJ10の純正グリルは樹脂なので、それはあり得ないんです。知っている人は気付くところなので、パロディであってもそこは譲れませんでしたね」(アピオ 河野代表)

さらに、少し物足りないと感じたthe ROOTSのサイドに、工藤代表が“自家用”をフリーハンドでペイント。遂に、ジムニー好きもLJ10と見間違うようなエクステリアが完成した。

「サイドの“自家用”もグリルの錆も、僕らだけでやっていたら絶対に気付かないところでした。大成功のコラボ企画でした」(ダムド デザイナー 徳田氏)

「the ROOTS」と「littleB.」はアピオでも注文可能!

the ROOTSとlittle B.が装着するエアロパーツは、2020年7月3日にダムドよりリリースされている。そしてエアロパーツやWILDBOAR SRなどを装着した車両はアピオでも注文可能。

そしてすでにJB64ジムニーを所有している人にも朗報がある。アピオのアンテナショップにて、愛車のジムニーをthe ROOTSとlittle B.仕様にカスタム可能とのことだ。

ジムニーの純正色にあわせても、クラシックで可愛らしいデザインへと変身する。また、デモカーのような塗装やオリジナルカラーでの塗装も相談可能であるため、自分好みのthe ROOTS、little B.を造り上げることもできるだろう。

アピオ

the ROOTSやlittle B.を見て、ジムニーに興味をもったユーザーもいるはずだ。そんな方はぜひ一度アピオのアンテナショップを訪れてみてほしい。 ジムニーを持っていなくても気軽に足を運べるような雰囲気のお店となっている。

「アピオのジムニーコンプリートカーって、the ROOTSやlittle B.以外にはどんな仕様があるのか」「どんなパーツラインナップなのか」と、アピオについて気になった人はオフィシャルサイトも要チェック!

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筆者   井口 豪
1975年4月29日生まれ。血筋は九州だが、出身は埼玉県。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で執筆活動を展開する。2022年には令和3年度行政書士試験に合格し、東京都行政書士会に登録。「行政書士いのくち法務事務所」で行政書士業務もこなすマルチ法務ライター。
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APIO(アピオ)は、1969年創業のアピオ株式会社が展開するジムニー専門店及びブランド名。同社が企画・開発するアピオブランドのアイテムの数々は、メンテナンス、カスタム、チューニングなど、新旧ジムニーに関する幅広い分野をカバーする。全国のプロショップでも取り扱いがある。アンテナショップのアピオは、新車のジムニーや現行ジムニーをベースにしたコンプリートカーの販売を手掛ける他、車検、点検、メンテナンス、カスタマイズなどにも対応。ジムニーのことなら何でもお任せあれの専門店として、厚い支持を獲得している。

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