まさに今、第42回東京モーターショーのプレスデーが開催中であります!
コスチュームの露出は控えめながら、童貞系男子を失神させる女子力を発揮しまくりな奇麗どころのお姉様方には目もくれず、マリオ高野が東京ビッグサイトの現場よりソッコーリポートさせていただきます!
まずはクルマ好きの中では話題騒然の新世代スポーツカー「BRZ」が世界初公開と相成りました!
実車を見た第一印象は「やはりボンネットが低い!」ということ。低重心がウリの水平対向エンジンを、これまでのスバル車よりもさらに低い位置に搭載し、かつ車体の中心近くに配置することで、超低重心&高バランスシャシーを実現。
他のエンジン形式では決してマネのできない、物理的に有利なレイアウトをもつワケですが、「重たい物体が低く、真ん中にある」という事実は視覚的にも明らか。
ロングノーズ&ショートデッキというFRスポーツカーの基本を極めたフォルムからは、ハンドルを握らずとも運動性能の高さが想像できました。
カッコイイとかそうではないとかの「美観」については賛否あるかもしれませんが、見ただけで操縦性の気持ち良さが妄想できるショーカーと出会ったのは初めてであります。
2リッタ-エンジンは200馬力ということで、ついにスバルのエンジンはNAでも1リッターあたり100馬力の高出力が実現しました!
これにトヨタの直噴技術「D-4」が組み合わされ、今の時代に相応しい低燃費も両立。車重はたった1,220kgですから、マリオの予想では実測で18km/Lぐらいラクに走るとみております。
公開されたスペックは以下の通り。
全長×全幅×全高:4240×1775×1300mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1220kg
最大出力:200馬力
最大トルク:20.9kg-m
エンジン:2ℓ水平対向直噴エンジン
ミッション:6MTまたは6AT
駆動方式:後輪駆動
サスペンション形式:前・ストラット/後・ダブルウィッシュボーン
タイヤサイズ:215/45R17
これはトップグレードかそれに近いグレードのもので、装備類を簡素化し、より軽量、より廉価なモータースポーツ参戦ベースグレードもそのうち追加されるという話でありました。
続いては、新型インプレッサの本邦初公開であります!今回発表された4世代目モデルより、5ドアハッチバックが「スポーツ」、4ドアセダンが「G4」とそれぞれネーミングが変わりました。
いままで販売されていた3世代目モデルは2007年にデビューしたので、スバルのモデルサイクルからするとやや早めのフルモデルチェンジとなりますが、4世代目モデルが早めの投入された理由は、NAエンジン搭載車の燃費を良くすること。
これまで長年にわたりインプレッサに使われていたATは、4速ながら実用性に不満はなかったものの、設計年次の古さにより燃費の向上面ではそろそろ限界に達していました。
STIバージョンなどのスポーツグレードならともかく、実用グレードでは何よりも燃費が最重視される今の世の中にあっては、スバルが入魂開発した水平対向エンジン用CVTリニアトロニックが搭載できるプラットフォームへ移行することが急がれたのです。
搭載される新世代FB型水平対向エンジンは1.6リッターですが、これはフォレスターに積まれる2リッターの単なる縮小版ではなく、いちから設計し直した入魂ユニット。
構造上、横方向に長くなる水平対向エンジンの場合、5ナンバーボディクラスの小型車に収めるとなると、どうしてもショートストローク型にせざるを得ないという難点がありましたが、新世代FB型はシリンダーヘッドまわりのメカのコンパクト化により、エンジン本体の横幅を広げることなくロングストローク化をはかることに成功。
ロングストロークならではの低回転域の高トルクを活かし、CVTのリニアトロニックとも相まって、燃費性能は従来の1.5ℓに比べて20%も改善されたのでありました。
見た目の印象は、やや無骨ながら力強さを感じさせるもので、「スバル車らしさ」という意味においては大合格のデザインであると思います。全長や全幅数値は従来モデルとほとんど同じなのに、ホイールベースの延長などで室内空間が拡大されたのは特筆ポイント。
掛け値なしに大人5人が寛げる空間が確保されました。
新型インプレッサの発売が始まるのは12月20日で、高性能バージョンのWRX-STIは継続してそのまま販売されます。さらに、車高を上げてSUV風の雰囲気に仕立てた「XV」の新型も展示。来年には投入される予定です。
続いての注目株は、「スバル・アドバンスドツアラーコンセプト」。
これは次期型のレガシィを示唆するコンセプトカーで、ボディサイズ、排気量ともダウンサイジングが図られ、新設計の1.6リッター水平対向エンジンを核とした独自のハイブリッドシステムが搭載されます。
電気モーターのみで走行するEVモードでの走行も可能とし、燃費は現行型レガシィの50%も向上するというから驚きですね。
内外装のデザインについては、依然としてコンセプトカー然としたもので、いまいち現実味がありませんが、肝心のメカの開発は着々と進行しており、いずれもじつげんは近いと感じさせるものがありました。
また、「ぶつからないクルマ」でお馴染みのアイサイトもさらに進化。自動アクセルやブレーキなどの各種の制御の精度がさらに高くなった新バージョンに移行し、今回の新型インプレッサにも搭載グレードが用意されております。
マリオ的唯一にして最大の不満は「WRCへの復帰を目指す計画」が示唆されなかったことですが、総じて中身が濃厚、かつ「クルマ好きの希望の星」といえる充実した内容であったと感激したであります。
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