センターコンソール中央にはiDriveのコントローラーがある。右ハンドルの場合、右側が運転に関連する情報源と操作系がレイアウトされ、左側は運転以外の情報源と操作系が並ぶ。
こうした「上の方は情報源」、「下の方は操作系」、「ハンドル側は運転」、「中央側は運転以外」の4種類のゾーンとそこが重なる部分の機能に分かれているのはBMW全車に共通する。だからどのBMWに乗り換えても操作に戸惑うことはない。
iDriveはダッシュボード中央のモニター画面を見ながら、中央アームレストの前にあるコントローラーを回したり、上から押したりするもので、ちょっと慣れれば複雑な操作も簡単にできる。もちろんナビの目的地設定などもこれでやるのだが、エンジンが掛かっていればエンジンオイルの量や交換時期がいつかという情報まで得ることができる。
他社にない機能としてプログラマブルボタンがある。これはナビの目的地、オーディオ、電話など自分のお気に入りをセットしておくことで、走りながらでもボタン一発で呼び出すことができるものだ。タッチセンサー式で何を登録したのか指でボタンを触ることで表示するから、忘れても大丈夫だ。
クルマに乗るというということはシートに座るということ。だからシートはとても重要なのだが、5シリーズのシートは3シリーズより大型になっていて大柄の人でもゆったり座れる。もちろん高さ、角度も含めてシート位置の調整範囲は広く、チルト&テレスコピックによってハンドル位置調整も大きいから小柄な女性でも最適なドライビングポジションが取れるのも5シリーズの大きな魅力だ。