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オートックワン DUNLOP SPORT MAXX 050+ Premium Impression

インプレッション SP SPORT MAXX 050+

斎藤 聡のロードインプレッション

マイルドな入力とスッキリとした乗り味 この絶妙なフィールから得られるものとは?

SP SPORT MAXX 050+(スポーツマックス050+)街地一般道を走り出してまず感じたのが、そのしっかりとしたケースの剛性感だ。硬いというよりも「しっかりしている」という語感のほうがしっくりくる。引締まっているのだが、硬く突っ張るようなところがない。それでいながら、20km/hとか30km/hといった低速で路面の補修跡や段差を踏み超えても鋭いショックがなく、不思議なくらいマイルドなのだ。
高速道路では速いスピードで段差を乗り越えてもガツッとくるようなハードな衝撃はない。角の取れた硬質な突き上げで、しかも振動がスッと収束するので、乗り味はスッキリとしたものと感じる。

粛性もなかなかいい。耳障りな高周波系のノイズがよく抑えられており、また音圧も低いめなので長時間乗っていてもストレスが少ない。騒がしく感じない範囲で、路面の変化がノイズの変化としてかなり正確に聞き分けられるので、今どんな路面を走っているか把握しやすい。

  • SP SPORT MAXX 050+(スポーツマックス050+)
  • SP SPORT MAXX 050+(スポーツマックス050+)
  • SP SPORT MAXX 050+(スポーツマックス050+)

SP SPORT MAXX 050+(スポーツマックス050+)縦性の良さは、このタイヤのセールスポイントの一つだろう。操舵に対してクルマの動きが正確なのだ。シャープさとか鋭さといった、ある意味刺激的な特徴はむしろ控えめだ。ハンドルを切りだす量とスピードに応じてクルマが向きを変えてくれる。平たい言い方をすれば、思いどおりにクルマが曲がってくれるのだ。
高速道路のランプウエイでカーブに合わせてハンドルを切り込んでいくと、グニャつきなど一切感じさせず、ハンドルを切り込んだ通りにクルマが曲がってくれる。カーブの曲率にハンドルの舵角を合わせやすい。だから、カーブでビタッとハンドル(の操作)が安定する。
レーンチェンジでも、応答が良いので、ハンドルを切りすぎない。必要最小限のハンドル操作でスーッと車線変更ができてしまう。
もちろんクルマの良さもあるのだが、それを引き出してくれるのがSP SPORT MAXX 050+の操縦性の良さ、応答性の良さということになるのだろう。
ウエット路面は試すことができなかったが、トレッドデザインと最近のダンロップのコンパウンド開発技術を勘案すれば、排水性もウエットグリップも相当に期待が持てそうだ。

斎藤 聡によるSP SPORT MAXX 050+総合評価 “精度の高い作り込み”がそのクルマ本来の面白さを引き出す!

乗を終えて様々なシーンでのSP SPORT MAXX 050+の印象を思い返してみると、引締まったケースの剛性感や、無駄な動き、余計な動きを感じさせない精度感の高い操縦感覚。さらにはエコタイヤにも通じるような滑らかでスムーズなタイヤの転がり感など、このところダンロップが手掛けたタイヤのすべてがこのタイヤに詰まっているなあと感じた。
ダンロップのフラッグシップタイヤということができるのではないかと思う。タイヤとしてバランスがよく、ドライバーの意を汲むように思い通りにクルマを走らせることができるタイヤ。SP SPORT MAXX050+はそんなタイヤに仕上げられている。まさにパワーのある輸入車系のハイパフォーマンスサルーンやスポーツセダンにピッタリのタイヤに仕上がっている。国産車でも、しっかり足回りを作り込んだ、例えばレスサスLS、GS、 IS。クラウンアスリート、フーガあたりに合うと思う。同時に各メーカーのテストドライバーが作り込んだ、走る面白さがより明瞭に感じられるかもしれない。

  • SP SPORT MAXX 050+(スポーツマックス050+)
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テキスト:斎藤 聡 フォト:和田 清志