MOTAトップ ニュース/記事 特集 特別企画 社長に訊く ~ボルボ・カー・ジャパン株式会社 代表取締役社長 アラン・デッセルス~ page01

国沢光宏
Q
続いて日本に於けるボルボです。最近のボルボは雰囲気作りが上手だと思います。安売りで無くエラそうでも無い。
ちょうど良いバランスです。アランさんの経歴を見ると日本人のツボを知っているとは思えないですが(笑)
デッセルス社長
1つ目に「商品」。2つ目にディーラーネットワークの「質」。3つ目がヘッドオフォスの「やる気」でしょう。私がやったのはディーラーにボルボのチームワークを感じて貰うため、ヘッドオフォスで可能な限りバックアップをする、ということです。
国沢光宏
Q
これまた解っていても実現は難しい。アランさん自身、何が少し問題だと心配していますか?
デッセルス社長
私が伸ばしたいな、と思う分野は「ホスピタリティ」という分野です。成功するためには顧客に満足して貰えることが重要。ボルボを運転するだけでなく、ボルボのオーナーだということに喜びを感じて欲しいんです。ディーラーを訪れた時もそう感じて貰えるようにしたいと思ってます。
国沢光宏
Q
V40の売り方が面白くて仕方ない。発売前に予約すればセーフティパッケージをサービスします、
というのが連休前までに伸び、ついに2013年度全部サービス。
2014年モデルもナビを付ければセーフティパッケージが付く等々。
デッセルス社長
大事なことは新しいことを考えていく。お客様に新しさを見せていくことです。V40では皆様にセーフティ・パッケージを装着していただけるよう、価格や中身で頑張りました。お客様に関心を持っていただき、ディーラーに来て頂く。来ていただけたらきっと気に入っていただけると自信を持っています。
国沢光宏
Q
V40は凄く売れているのですけれど予想外でしたか?
デッセルス社長
(日本語で即座に)ハイ! 私たち自身、これほど売れるとは思ってもいなかったです。良い意味で想定外&驚きです。
国沢光宏
Q
あれだけ売れたら2014年モデルで値上げするだろうと思っていました。為替も昨年からすると厳しくなりましたし…。
デッセルス社長
日本は世界の中でも成功している市場の1つ。欧州は厳しくアメリカも為替で苦労しています。日本もここで値上げしてしまうと勢いを失うことになりかねない。お客様が考える価格とのバランスを崩さずに行こうと思いました。ただ、バランスを取るというのが難しい。値上げすべきかどうかというディスカッションは、実はしています。
国沢光宏
Q
通常は最初にお聞きするのですが、アランさんの経歴を教えてください。
デッセルス社長
生まれたのは南アフリカですが、オーストラリア人です。2001年から「ボルボは伸びそうだと」と考え、17年間お世話になったBMWから”引っ越し”ました(笑)。BMWジャパンのアラン・ハリスはBMW時代のトモダチです!
国沢光宏
Q
いつも厳しい質問をするのですが、多くのインポーターにとっての課題だと言われているディーラーの
ポテンシャルアップを頑張る、 ということなので聞くことがなくなりました。アランさんの趣味をお願いします。
デッセルス社長
スポーツ全般が好きですけど(キッパリと)ゴルフです!ラグビーもやろうと思えば出来ますが(笑)今は見るだけにしています。後は読書。もちろんクルマも大好き。私と同じ立場にある人の多くは後部座席に座って移動するようですが、私はあり得ない。ゴルフに行くのも自分でハンドルを握る。助手席もイヤです。運転することが楽しいですね。
国沢光宏
Q
南アフリカからオーストラリアに行ったのはゴルフがしたかったからですか?(笑)
デッセルス社長
いいえ!南アフリカにもたくさんゴルフ場はあります。今は90くらいです。昔は上手かった(笑)。ベストスコアは南アフリカで若いときに78!日本でのベストスコアは87です。コースに出るといつも悔しい思いをしています(笑)。

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アラン・デッセルス(Alan Desselss)
1977年12月 ヒルトン・インターナショナル-マインツ フロント・アシスタントマネージャー
1979年 5月

シェラトンホテル-スキポール 客室/フロント・マネージャー

1981年 9月

BMW南アフリカ株式会社 マーケティング・マネージャー 兼 地域担当部長

兼 国内宣伝部長 兼 マーケティング担当
1995年 7月

BMWオーストラリア社 マーケティング・コミュニケーションズ・マネージャー

1998年 8月 モーターライン株式会社 代表取締役
2001年 2月

ボルボ・カー・オーストラリア 営業本部長

2006年 6月

ボルボ・カー・オーストラリア 代表

2011年 3月

ボルボ・カー・ジャパン株式会社 代表取締役社長

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