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A4が放つアウディの世界感とは・・・  〜九島辰也がA4の魅力を探る〜

“よりいいもの”を追求するA4という名の核。

 現行型アウディA4は2008年春に我々の前に現れた。アウディ80と呼ばれていた時代から8代目となることを考えると、息の長いプロダクトといえるだろう。

 ただ、名前はどうあれ、その進化の度合いはすごい。もともとクルマ自体のクオリティという部分は高い評価を得てきたが、ドライバビリティや環境対策という面では、ひと世代で見違える程変わる。

 特に現行型のA4はパッケージングから見直されたという意味では画期的なモデルだ。それまでの寸法を度外視し、“よりいいもの”を追求している。

 具体的にはパワートレーンを含んだレイアウトを変更した。フロントアクスル(前輪軸)を前方へ移動し、エンジン搭載位置をフロントミッドとする。重い物をなるべく中心に持ってくるというのはレーシングカー的発想だ。それにより、コーナリングでのクルマの挙動はスムーズになり、ヨーイングといった前後が振られるような慣性モーメントも抑えられる。

 また、同時にホイールベースが長くなったことで直進安定性も増し、乗り心地もよくなる。フルサイズサルーンを見ればわかるが、その恩恵は思いのほか大きい。

 そしてインテリアでもメリットが生まれた。延ばされたホイールベースにより居住空間にゆとりができたのだ。フロントシートはもちろん、リアシートの足下でそれは確認できる。

 個人的にはもっと大きなメリットを感じている。それはライバルとの差別化だ。カタログを見比べればわかるが、これまでA4のサイズはメルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズとほぼ同じであった。だが、今回はホイールベース延長にともない、クルマの全長が伸びている。つまり、ライバルに対し見た目の車格が半歩上がったように見えるのだ。実際、街中での貫禄はたまに1ランク上の車種と見違えるほど。それでいて、実寸はそれほど大きくなっていないのだから、ユーザーにとってこれほど都合のいい話はない。