注目度の高いニューモデル、しかも戦略的な価格設定だけに、他のVW車と比較して少なく、せいぜい5万円前後が限界のよう。ならば、下取り車を含めてトータルでの価格ダウンを狙うなどで交渉するほうがいい。
自称辛口評論家 渡辺陽一郎 |
タイプ1をリスペクトしているのが、よく分かる。ただ、もう少し近未来ふうでも良かったかもしれない。オールドビートル・ファンでも納得のデキ。 | 外観との造形バランスも取れている。実用性が自慢のVWだけに、少し後席が狭いかな? それでも、デザインも優秀で飽きの来ないデザインだ。 | ゴルフ6ベースで搭載されるエンジンは1.2ℓのターボだが、動力性能に不満はない。旋回時の後輪の接地性は少し緩いが、クルマ好きには楽しい。 | 燃費は真面目でJC08モードも17.8km/ℓ。上出来だが、クルマの性格を考えれば水平対向エンジンを積む…とかって無理ですわねぇ。 | |
オートックワン Y編集長 |
先代のNewビートルより、さらに初代ビートルらしさをプラス。ググッと完成度を高めてきた印象。ただ家族持ちに3ドアはちょっと厳しいか? | ボディ同色のパネルが目を引くインテリア。決して豪華ではないがVWらしい合理的なレイアウトは使いやすさ満点。5年乗っても飽きない普遍性が◎。 | 走りは、想像以上にスポーティ。ただ、やはりエンジンは「必要な分だけ」という印象。特にファブリックシートの「デザイン」にはマッチしている。 | 欧州車全般のトレンドである「エンジンのダウンサイジング」で、1.2ℓターボを採用するお陰で、経済性も高い。税金面でもお得なのは嬉しい。 | |
マニアックライター あべ |
少々ファニーすぎた旧型に比べ、男性的になったスタイリングはカッコイイ。チョップドトップ風に見えるキャビンは西海岸なテイストで、メッキホイールを履かせたい。 | ボディカラーに合わせた装飾パネルが、ポップでお洒落。各種スイッチがシンプルにまとめられ、使いやすいのも◎。日本仕様では伝統の一輪刺しがなくなったのがちょっと寂しい。 | ニュービートルよりダウンサイジングされているが、1.2ℓ直噴ターボは低速から力強く、滑らかさもある。乗り心地の良さと自然なハンドリングが高い次元で両立されている。 | 低燃費に定評のある1.2ℓ直噴ターボエンジンと7速DSGの組み合わせは、非ハイブリッドとしては優秀な17.6km/ℓを記録。ゴルフに備わるアイドリングストップ機構も欲しい。 | |
一般ユーザー代表 イトウさん 50・長野県在住 |
先代のNewビートルは、男性が1名で乗るのが気恥ずかしかったが、今回のTheビートルは旧型ビートルの面影が強くて、いいですね。 | 往年のデザインを正常進化させたような、70年代のナローポルシェに通じる、直線的なダッシュボードのラインが、大人の男性が乗ってもいい感じだと思います。 | 最初は1.2ℓターボと聞いて心配でしたが、調べると非常に評価が高いので一安心。全幅がかなり大きそうなので、小回りが効くかがちょっと心配ですが。 | ハイブリッドでなくても、燃費が良さそうですね。しかも旧型の空冷とは違い水冷になって、オイルの消費量も気にしなくていいのは、嬉しいですね。 |
総合評価:平均値:80POINT
より初代(タイプ1)に近いイメージのザ・ビートル。初代が現役だった時代を知っている人には懐古主義っぽく感じる人もいるが、評価は高い。意外だったのは「運転が楽しい」という点での高評価ぶり。見た目だけでなく、中身もしっかり作り込むVWらしい仕上がりの良さだ。