86に乗り換えると、ガッチリと路面を捕まえるオンザレール感は薄まるが、スポーティドライブをした際の安心感はA250と同等かそれ以上にあったのが興味深い。その要因は、86というクルマそのものがドライバーとの“距離感”が近いこともあり、PILOT SPORT 4が備えるグリップ感の掴みやすさがより際立っていたからだ。低い速度から高い速度、どのような旋回であろうとも、いま4つそれぞれのタイヤがどのような状態で余力がどのくらいあるなどが直感的に解る。結果として走り慣れている方なら、いま運転操作として何をすべきかが自然とわかり体が動く感覚がある。そのタイヤと感覚が直結している走りは、自在にクルマを操れる安心感と爽快感を与えてくれた。
ワインディングに到着。ここでは道路に見えないレールが引かれたかのようなガチッとした路面への接地感と共に、狙った走行ラインを寸分違わず走れると錯覚するほど意のままに曲がる感覚に興奮を覚えてしまった。
そのオンザレール感では、A250の方が4輪駆動ということもあり優れており、どんな無茶さえも許容してサポートしてくれる感覚を得られる。それは多少オーバースピードでカーブに入ろうともハンドルさえ切ればグイグイ曲がる感覚から、タイヤの限界がどこにあるのかはサーキットに行かねば確かめられないと直感するほどのレベルにある。
またワインディングにありがちな旋回中に路面のうねりや凸凹でクルマが跳ねあげられてグリップが不安定になりそうな場面でも、足回りに加えてタイヤのしなやかさがその路面入力を吸収。その特性はまるで第2のサスペンションが着いたかのようだった。
86に乗り換えると、ガッチリと路面を捕まえるオンザレール感は薄まるが、スポーティドライブをした際の安心感はA250と同等かそれ以上にあったのが興味深い。その要因は、86というクルマそのものがドライバーとの“距離感”が近いこともあり、PILOT SPORT 4が備えるグリップ感の掴みやすさがより際立っていたからだ。低い速度から高い速度、どのような旋回であろうとも、いま4つそれぞれのタイヤがどのような状態で余力がどのくらいあるなどが直感的に解る。結果として走り慣れている方なら、いま運転操作として何をすべきかが自然とわかり体が動く感覚がある。そのタイヤと感覚が直結している走りは、自在にクルマを操れる安心感と爽快感を与えてくれた。