特に、様々な操作を行う上でフリック&ドラッグへの対応はありがたいかぎり。もともと「AVN-ZX02i」は、よく考えられたメニューボタンサイズと操作内容を持ち合わせているが、これにスマートフォンなどで使い慣れているフリックやドラッグ操作が使えると、とてつもなくスピーディーな操作が行えるようになる。
例えば、地図画面を移動して目的地を探したい場合、まずは軽くタッチしてからスピンアウトする“フリック”操作で大きく移動、目的地が近づいてきたらタッチしたままで指をずらす“ドラッグ”操作で微調整するという、異なる操作パターンが一連の動作として行えるため、思うまま、スムーズに場所設定を行うことができる。しかも、操作に対する反応がとても良く、画面をサクサク動かすことができるのだ。
このストレスのないスピーディな動作は、9インチという大画面に並ぶ魅力的なポイント。逆にいえば、9インチなのにサクサクな動作を実現している点において、大きなアドバンテージといえる。スマホが使い慣れたパパやママでも、これならイライラせずに操作ができそうだ。
動作のスピーディさは、別の部分でもアドバンテージを発揮してくれている。なかでも顕著な例が、目的地検索のスピーディさだ。
「AVN-ZX02i」の目的地検索は、住所や名称、施設の種類など、分かりやすく分類されているが、実際に目的地を設定してみると、動作がスピーディなことに気がつく。タッチパネルのボタンを選ぶとすぐに次画面へと切り替わり、リストが表示される場面でも、ほとんど待たされることがない。こういった、パパパッっと操作できる反応の良さは、ありがたいかぎり。
なんと、東京駅~大阪駅間のルート検索の結果表示がわずか3.2秒という、とんでもなくスピーディに表示されるのだ。
実際に操作してみると、ほとんど待った感じがしないくらいすぐにルート候補が表示される。意地悪にも、四国や九州など、1000kmを越えるルートを検索してみたが、待たされる時間はほとんど変わらず3秒程度といったところ。ルート検索は、いつも出発前に落ち着いて行える場合ばかりでなく、途中で目的地が変わったときなど、素早く操作したいケースもある。そういったとき、このスムーズ&スピーディな動作はかなりありがたい。また、目的地までのルートも“推奨”ほかパターン別に5つが表示され、しかもそれらがすでに渋滞を考慮した、実際の道路状況に即した内容となっているのも嬉しい。
9インチという大きい画面と、見やすさを求めた画面表示から走行中のチラ見でもかなり視認性の高い「AVN-ZX02i」だが、それに加えて役に立つのが、音声案内の的確さだ。
ルート案内を行っている際、特に複雑な交差点の時など、ナビ画面に目を向けづらい場合がある。そんなときでも「AVN-ZX02i」は大丈夫。交差点が近づいてきたとき、交差点にさしかかったとき、曲がるタイミングの3回にわたり、音声案内を行ってくれるため、指示されたルートを的確にトレースすることができる。しかも、指示するタイミングがとても的確。交差点はルート案内でも迷いやすい場所だけに、指示が分かりやすく的確なのはとても重宝する。