アウトドア仕様のプロボックスのために開発したオフロードホイール「プロックストリーム」が誕生/ニューレイトンVol.5

オシャレなアウトドア志向のプロボックスに向けたホイール

プロックストリーム

最近、オシャレなトヨタ プロボックス/サクシード(以下:プロボックス)を見かけませんか? 例えば、ベージュやカーキのボディカラーに、ちょっと大きめなオフロードタイヤを履き、ルーフにスチールキャリアを装着してツールボックスを載せたような仕様。それを見て「こんなクルマなら乗ってみたい!」というユーザーも多いのではないでしょうか? 

そんなオシャレでアウトドア志向のプロボックスに向け、ホイールブランド「BLEST(ブレスト)」より新たなモデルが誕生しました。それが「バーンズテック プロックストリーム」です。

8つの穴があいたディッシュディスク(お皿のような形をしたプレート構造のディスク)に、ピアスを埋め込んだようなビードロック風リム形状を組み合わせた、力強いデザインワークが特徴。装着するだけで見た目もバッチリとキマるホイールサイズとなっており、プロボックスをさらにスタイリッシュなオフロードスタイルに仕立てられます。

当記事では、そんな「プロックストリーム」の魅力にフォーカスします。

>>BLEST(ブレスト)のオフィシャルサイトはこちら

頑丈で使い勝手良く、リーズナブルなプロボックスをソト遊びの道具に

トヨタ プロボックス DXコンフォート(ハイブリッド車)/ボディカラー:ホワイト│駆動方式:2WD│WLTCモード燃費:22.6km/L

プロボックスといえば筋金入りの社用車・営業車。街中で見かけない日はありません。しかし、そんなプロボックスを、ソト遊びや車中泊の相棒に使おうという人が増えています。

理由は、クルマとしての高い信頼性と使い勝手の良さです。長距離をガンガン走ってもへこたれないシンプルな設計のため、走行距離の長い中古車でも、まだまだ現役で走れます。室内に荷物はたくさん載せられるし、必要な装備も揃えられています。

そんなプロボックスに向けてホイールを開発したのが、バーンズテックブランドをプロデュースするニューレイトン・ブレスト事業部です。今回は担当者にお話を伺いました。

ニューレイトンがプロボックスに注目した理由とは?

「最近では、クルマをチューン&カスタムすることをメインにするのではなく、キャンプやアウトドアスポーツなど、自分がやりたい遊びをするのに役立てるという視点でクルマを選んでいる方が増えています。遊びのなかの道具としてクルマを考えるならば、プロボックスは頑丈で使い勝手が良いところがピッタリ。それらが理由で選ばれているのでしょう。

また、近頃のハイテク技術を搭載したクルマだと、購入価格が400万、500万円になるケースも多いんですが、中古のプロボックスであれば100万円以内での購入も可能で、リーズナブルであることも魅力。

プロボックスをソト遊びの道具の一つとして捉える人をターゲットに開発したのが『プロックストリーム』なんです」

コンセプトは、プロボックス×オフロードスタイル

ホイールブランド「ブレスト」といえば、ユーロからスポーツ、USラグジュアリー、オフロードといった、乗る人のスタイルに合わせたモデルを豊富にラインアップするメーカーとして知られています。そのなかにあって、よりターゲットを絞り込んだ商品をコンセプトに開発するのが「バーンズテック」シリーズです。

新たに登場したプロックストリームの「プロック」は、プロボックス×ロック(岩)を合わせた造語。“プロボックスでオフロードスタイル”というコンセプトを、そのままネーミングにしています。

「キャンプ場や林道、河原や海などは舗装されておらず、砂利や泥、水たまり、ゴツゴツとした岩場や木の根っこが生えている場所もあります。そんな場所に頻繁に行くならば、ハードに走らなくとも、街中を走るオンロードタイヤでは不安。ゴツゴツとしたブロックパターンを持つオフロードタイヤならばパンクやスリップの可能性を下げられる。さらにリフトアップすればオフロードテイストも高まります。そんなスタイルに合うデザインをコンセプトに、プロックストリームを開発しました」

限られたサイズのなかで最大限の立体感を表現した力強いデザイン

プロックストリーム

それではデザインやサイズについてご紹介していきましょう。まず目に飛び込んでくるのが、一段立ち上げたリム外周から、フラットに仕上げたビードロック風(※)のリム形状です。

ボルト間を一段落とし込んだ形状を採用し、そのうえでポリッシュをかけたり、ボルトを埋め込んだようなアクセントによってリムに視線を惹きつけています。

(※)ビードロック風とは、本格的なオフロード車が装備するホイールのように、リムにビードロックリングをボルト留めをしたようなデザインのこと。力強さやドレスアップ効果も高いことで人気が高まっている装飾です

プロックストリーム

ディスク形状は、ハニカムホール(六角形の穴)が8つある立体的なディッシュディスクが特徴。ホールまわりを立ち上げて隣のホールとつなげています。隆起したラインの間の肉をそぎ落とすことで、ハニカムまわりを際立て、ディスクに凹凸感をプラスしているのが分かります。

リム手前でディスクを一気に落とし込ませているのもポイント。アウターリムからの深さは、リム幅6Jサイズで33mm、リム幅4.00B&4.5Jサイズで30mmと、細めなリム幅とは思えないほどの凹凸感を手に入れています。

プロックストリーム

センターパートの仕立てにも注目です。プロボックスに向けたリム幅6Jサイズであれば、ディスク面から斜めに大きくセンターパートを落とし込むことで、ディスクに立体感をプラス。軽バン&軽トラック、軽自動車向けのリム幅の4.00B&4.5Jでは落とし込みは小さくなりますが、ディスクのビジュアルを整えるという意味で、センターパートの役割は実に大きなものになっています。

2カラーをラインアップ! 注目は旧車然としたアンティークブロンズ

カラーリングは「セミグロスブラック」と「アンティークブロンズ」の2カラーをラインアップ。どのカラーリングもリムまわりのポリッシュにより、ビードロックテイストを強調。ホワイトレター(ロゴが白く着色されていること)のオフロードタイヤにも負けない存在感を放ちます。なかでも注目したのが、アンティークブロンズです。

「あまりホイールでは使われていないカラーなのですが、初代トヨタ ソアラが使っていた渋いカラーをチョイスしました。旧車人気が高い今だから、刺さってくださる方がいたら嬉しいですね」

14インチと15インチの2種類をラインアップ! タイヤがボディからはみ出さないピッタリサイズで力強い足元に

プロボックスの純正ホイールサイズは14×6J(インチ×リム幅)のため、同サイズをチョイスすれば、純正タイヤをそのまま置き換えで取り付けることが可能です。

ただ、ホワイトレターのあるブロックタイヤは14インチでは少ないのが現状。そこで用意したのが、1インチアップの15×6Jサイズ。195/65タイヤと合わせればタイヤ外径が大きくなり、純正の足回りでも実質的にリフトアップが行えます。

もう一つ、特筆すべきは絶妙なインセット(リム幅の中心線から取り付け面までの距離)の設定です。14×6J/15×6Jともにインセットを「+38」とし、装着するだけでフロントフェンダーからタイヤの側面がはみ出さず、ピッタリになります。

つまり、タイヤがフェンダーの内側に入り過ぎず、ビジュアル的にも力強い足元が手に入るということ。まさにプロボックスのためのサイズ設定になっているのです。

この他に、12×4.00Bは軽トラック&軽バン、14×4.5Jは軽自動車を想定したサイズをラインアップしています。

15×6.0J以外のサイズでJWL-T規格(商用車)を取得しているのもポイントです。乗用車用ホイールにはJWL(乗用車)で、トラック及びバス用ホイールにはJWL-Tの印が刻印されていますが、より強度を求められるのはJWL-T規格。「プロックストリーム」はJWL-T規格を取得(15×6.0J除く)しているため、ハードなオフロードを走っても安心して使えるのも魅力です。

プロボックス・ユーザー必見のリーズナブルなプライス!

キャンプやアウトドアスポーツへの相棒として注目を集めるプロボックス。そのオフロードスタイルをターゲットに開発した「プロックストリーム」は、立体感のある力強いデザインのみならず、サイズ、強度までカバーしたオフロードホイールです。1本あたりの税込価格は、14×6.0Jで3万3000円(税込)、15×6.0Jで3万5200円(税込)とリーズナブルなところも魅力。

プロボックスに限らず、ダイハツ アトレーやスズキ スペーシアなどの軽ハイトワゴンにもマッチします。興味を持たれた方はオフィシャルサイトをぜひチェックしてみてくださいね!

>>BLEST(ブレスト)のオフィシャルサイトはこちら

サイズ・価格・カラー

サイズINSETHOLEP.C.D.凸(mm)ハブ高(mm)リム深(mm)税込価格

12

4.00B

43

4

100

8

25.5

30

2万3100円

14

4.5J

45(※)

4

100

7.5

27

33

3万1900円

14

6.0J

38

4

100

-6

37.3

33

3万3000円

15

6.0J

38

4

100

-5.5

37.3

33

3万5200円

サイズカラー安全技術基準

12

4.00B

セミグロスブラック, アンティークブロンズ

JWL-T・VIA規格適合品

14

4.5J

セミグロスブラック, アンティークブロンズ

JWL-T・VIA規格適合品

14

6.0J

セミグロスブラック

JWL-T・VIA規格適合品

15

6.0J

セミグロスブラック

JWL・VIA規格適合品

(※)ソリオ、デリカD2対応

付属品:センターキャップ、エアーバルブ

補修用品別売り単価:センターキャップ:2200円(税込)、エアーバルブ880円(税込)

筆者   岡本 晃
元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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ニューレイトン株式会社は、1980年創業のカー用品メーカー。プロ仕様の工具から一般ユーザー向けのアイテムまで、安全・安心を第一に企画・設計した幅広いカー用品の製造・販売及び輸出入を手掛けている。各種ジャッキ、レンチ、ガソリン携行缶、ポンプ、安全用品などのカー用品は「エマーソン」シリーズで展開。ホイールシリーズの「BLEST(ブレスト)」は、ユーロテイストやスポーツ路線、オフロード系など、さまざまなジャンルのモデルを豊富に取り揃えている。

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