ゴリラ史上最強!“地図精度がすごい” パナソニック ポータブルナビ「ゴリラ」2020年モデルを実際に使用してみた【後編】
実際に愛車に装着して使用してみた
前回は、新たに2020年モデルが登場したパナソニックのポータブルカーナビゲーション「ゴリラ」の多彩な便利機能や優れた性能について解説をさせていただいたが、アレコレ言うよりも実際に使ってみるのが一番! ということで、実際に最新2020年モデルのパナソニック ゴリラを愛車に装着して使用してみることにした。
>>【前編】パナソニック ポータブルナビ「ゴリラ」2020年モデル紹介編はこちら
幸いにも(?)筆者は微妙な年式の車両を中心に複数台の愛車を所有しており、移設も簡単なポータブルナビをテストするにはピッタリの環境。特に90年代くらいまでの古い年式の車両に関しては、そもそものオーディオスペースがコンソールの下の方に備わっているものが多く、据え置きナビを装着したとしても視線の移動が多すぎて危険だし使いづらいのだ。
その点、基本的にはダッシュボードの上部にアタッチメントを介して装着するゴリラは、視線の移動も少なくて済み、安全性にも寄与するという印象。
それまで筆者はスマホをナビ代わりに使用していたが、そもそも車載ナビとして作られたワケではないスマホの画面サイズでは、必要な情報を読み取るのにも苦労しがちで、あくまで補助的なものという域を出ていなかったというのが正直なところである。
簡単装着なのにしっかり固定!
それでは早速ゴリラを装着してみることにしよう。今回は2020年モデルの中でもトップモデルという位置づけの「CN-G1400VD」を使用してみることにした。
装着は非常に簡単で、ダッシュボードの平らな部分に車載用吸盤スタンドを設置し、シガーソケットから電源を取るだけ。吸盤タイプのスタンドやホルダーは数多く存在しているが、ゴリラに付属しているものは作りがしっかりしており、テスト走行中に吸盤が剥がれてしまうようなことも全くなかった。走行中に剥がれてしまうと思わぬ事故につながりかねないので、この辺りの信頼感は重要なポイントと言えるだろう。
この車載用吸盤スタンド(5000円・税別)は個別に購入することが出来るので、複数の車両をお持ちの方はそれぞれのクルマに用意しておくと便利だ。
また、CN-G1400VDはVICS WIDEに対応して渋滞を回避してくれる「スイテルート案内」機能が備わっているため、VICSアンテナも付属しているが、これもフロントウィンドウの視界を妨げない部分に沿わせて貼るだけで簡単に設置することができる。
VICSアンテナはフロントウィンドウに貼り付けるフィルムタイプなので、複数台にまたがって使用する場合は別途、のせかえ用FM-VICSアンテナ(5000円・税別)を購入する必要があるが、アンテナがなくても通常のナビとしては使用できるので、メインの車種にはアンテナを設置し、サブのクルマはアンテナなしで使用する、という使い方も可能となっている。
輸入ワゴンから軽バン、ちょっと古いオープンカーまで・・・いろんなクルマに装着してみた感想は!?
街中を忙しく働く軽1BOXバンにゴリラは最適な相棒だ
それでは早速車両に取り付けてみた感想をお伝えしよう。まず装着したのは、軽の商用バンである日産 NV100クリッパーバン。最近では副業として小口配送を請け負うユーザーも増え、隠れた人気車種となっているモデルである。
小口配送をするにはナビは必要不可欠な相棒と言えるが、詳細な地図を調べたい場合に例えばケータイナビではちょっと役不足な事がある。そんな時、パナソニック ゴリラに搭載される全国の市街地を100%をカバーした全国市街地図※1は強い味方となるだろう。
クリッパーのインパネはほぼ水平で、ゴリラもオーディオスペースの上にしっかり設置することができた。フロントウィンドウも立っており、着座位置もアップライトであるため運転中の視界を遮ることはなく、少しの視線移動でナビ画面を見ることができるので、知らない土地でも安心感が高い。
オープンカーにポータブルナビが相応しい理由とは
続いて装着したのは、筆者がドラテク向上のために所有しているマツダ ロードスター(2代目)。
こちらはクリッパーとは打って変わってフロントウィンドウが傾斜しており、インパネ上部にはエアコンの吹き出し口が備わるために、ナビ本体はやや奥まった位置に装着する形となった。
運転席もバケットシートで着座位置がより下がっているので、走行中邪魔になるかと思われたが、実際に走り出して見ると全く気にならないレベル。装着位置の関係でクリッパーよりもナビとの距離が離れてしまったが、7V型の大画面のおかげで地図が見づらいといったこともなかった。ソフトトップのオープンカーは車上荒らしのリスクが伴うが、簡単に脱着が可能なゴリラなら外して自宅などで保管出来るという点も見逃せない。
アップデートしづらいちょっと古めの車載ナビより、最新のポータブルナビを活用したい
お次は当日の撮影を担当したカメラマンT氏の愛車、アウディ A4アバント(先代)にも装着してみる。
こちらは純正のマルチナビゲーションが装着されていたが、画面の前に水平な部分があったので、そこに装着。まるで純正品かのようにスマートに収まってくれた。
マルチナビは内装とマッチする利点がある一方、社外品への交換が難しく、ナビデータが古くなってしまうと徐々に使いづらくなってくるが、このように設置することができれば、内装の統一感を崩すことなく最新の地図を使用することができるだろう。
もし、より純正然とした装着と安全のためには、カーオーディオ用の1DINスペースに装着できる車載用取付キット「CA-PT71D」がリリースされているので、そちらを使用することをおススメする。
ちょっと古い愛車が最新モデルへ進化したような気分
最後はMOTAのT編集長が愛してやまないルノー トゥインゴ(初代)でテスト。
パナソニック ゴリラのクリーンなデザインは、シンプルなトゥインゴのインパネにもよく似合う。
薄型モニターだからコンパクトな車内でも圧迫感を感じないばかりか、7V型ワイドVGA液晶とフルスクリーンマップの先進的なイメージから、クルマ自体が最新型へアップデートしたような感覚を得られる効果もある。
手軽にポータブルナビを導入することで得られるリフレッシュ効果によって、大好きな愛車ともっと長く過ごすことが出来るはずだ。
実際にCN-G1400VDをつかってみた!
地図の見やすさをあらためて実感する
それでは実際に車両に装着した状態で使用してみることに。今回は筆者が住む神奈川県横浜市内でテストした。
使い始めて改めて感じたのは「地図が見やすい」ということ。スマホの地図アプリとは異なり、“カーナビ”としてチューニングされているゴリラの地図は必要な情報をすぐに見定めることができる。
また詳細な全国市街地図によって、建物の形や道路、河川のなどの形状も分かりやすく、現在地が把握しやすいので、見知らぬ土地でも迷ってしまうリスクがより低減されることだろう。
高精度測位システムが安定して正確な現在地を表示してくれた
そしてカーナビの肝とも言える現在地表示の精度を確かめてみよう。
スマホナビでは、高速を走っていたのに急に下道ルートを案内されたり(その逆も)、高架下や高層ビルの陰などで謎のワープが発生したりした経験がある人も多いハズ。
パナソニック ゴリラはGPS、みちびき、グロナスの3つの衛星を受信し、さらに高精度Gジャイロで上下左右、そして加速度センサーも組み合わせる高精度測位システムで、安定して正確な現在地を表示してくれた。
さらに方面看板表示も進むべき方向がわかりやすく、リアル3D交差点拡大図や高速道路出口案内なども据え置きナビとそん色ないレベル。思わずポータブルナビであることを忘れてしまうほどだった。
ここまで詳細な地図を3年後も全地図更新無料で最新版にすることができる(CN-G1400VDのみ)のだから、地図に関してはこれ以上望むものは何もないと言っても過言ではない。
レジャーからビジネスまで大活躍! 複数車種をお持ちのアナタにもおススメだ
ナビの操作は基本的にタッチパネルによって行うのだが、ここでもモッサリ感は皆無。
サクサクと目的地の設定なども行うことができ、画面が大きいのでスマホのように誤タップをしてしまってイライラすることもない。
長距離運転などでは些細なイライラが事故に繋がることも少なくないので、ストレスフリーな操作感は実は大切なポイントなのである。
このように、もはやポータブルナビだからといって据え置きナビに大きく劣る点はほとんどない。簡単に車間の移動ができるという点を考えれば、複数台所有のユーザーにとってはメリットの方が大きいと言えるのではないだろうか?
レジャーにビジネスに、パナソニックのポータブルカーナビゲーション「ゴリラ」が大活躍してくれることは間違いないハズだ。
[筆者:小鮒 康一/撮影:土屋 勇人]
※1:調査終了期間:2019年7月、収録エリア:1741都市、無人島など一部離島除く
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Gorilla 2020年モデル 新機能紹介【Channel Panasonic Official動画】
- 筆者 小鮒 康一
- 1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。