世界が認める名門サスペンションメーカーが日本市場に本格参入【KW】

世界最大級の販売シェアを誇るサスペンションメーカー「KW」

主に振動や衝撃をコントロールするショックアブソーバーと、車体を支えるスプリングで構成されるサスペンションは、自動車の乗り味を大きく左右するパーツだ。日本では乗り心地を変えるために換装したり、劣化したら交換できる「指定部品」とされているように、アフターパーツとしての需要も大きい。

そのため、世界各地にサスペンションメーカーが存在する。その中で、世界最大級の販売シェアを誇るのがドイツ・フィヒテンブルクに拠点を置く「KW Automotive Gmbh(KW/ケーダブリュー)」だ。

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F1チームが駆使する7ポストリグを用いて市販車用サスペンションを開発

KW

なぜKWが世界中から支持されているのか。一番の理由は、快適な乗り心地を実現する最高品質のサスペンションを供給しているからだ。

その確かな効果は数値にも表れている。サスペンションの開発はテストドライバーや技術者の主観的な感覚を判断材料とすることが多いが、KWは客観的な実証データに基づき分析。効果的に機能することが実証されたサスペンションを製品化している。

その際に使用されるのが、世界に十数台しか存在しない運転力学テストスタンドの「7post rig(7ポストリグ)」だ。

F1チームが駆使することでも知られる7ポストリグは、ドライ、ウェット、ダートなど、100通りの走行状況をセットアップ可能。忠実に再現されたあらゆる路面状況で、タイヤの面圧や接地状態を数値化できる。レーシングチームがフォーミュラカーの開発に導入する高性能シミュレーターため、サスペンションメーカーが自社のファクトリーに備えるのは極めて稀といえる。市販車用のサスペンション開発に使われるのは、異例中の異例だ。タイヤの性能を引き出すサスペンション作りを信条とする、KWだからこそとえいる。この7ポストリグによる確かな実証データを軸に、KWのサスペンションは開発されているのだ。

プレミアムモデルに純正採用されるKWのサスペンション

KWは名立たるプレミアムメーカーからの評価も高い。数年に渡り、BMW M社やアルピナ、メルセデスAMG、ポルシェをはじめとするカーメーカーや、ACシュニッツァーなどの名門チューナーにサスペンションをOEM供給。昨今では、BMW M4 GTSやアルピナB3 GT3、メルセデスAMG CLA45、ACシュニッツァーACL2などのプレミアムモデルにKWのサスペンションが純正採用されている。これは、7ポストリグに代表される革新的技術やモータースポーツでの豊富な経験により生み出されるKWのサスペンションシステムが世界的に認められていることの証明に他ならない。

ニュル24時間耐久で優勝を果たしたマンタイ・レーシングもKWを採用

モータスポーツファンにとっても、KWは馴染み深いことだろう。世界一過酷といわれるニュルブルクリンク24時間耐久レースでも、多くの参戦マシンでKWのブランドロゴが確認できるからだ。しかも、好成績を収めたマシンでKWの装着率が高い。2018年のニュル24時間耐久では、KWのサスペンションを採用したマンタイ・レーシングが総合優勝を獲得。歴代最多となる7年振り6度目の栄冠に輝いた。

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そのマンタイ・レーシングの創設者で自身もドライバーだったオラフ・マンタイ氏は、KWのサスペンションを「ストローク量があってよく動く足」と評したことがある。超名門チームからも、KWのサスペンションは高く評価されているのだ。

そうした過酷なモータースポーツでの経験をストリートにフィードバックし、KWのサスペンションは商品化されているのだ。

日本のユーザーにも身近になったKWのサスペンション

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そのKWが日本で新たな展開をみせている。2018年、KWは本格的な日本参入の拠点として「KW Automotive Japan(KWオートモーティブジャパン)」を設立。これまでKWの国内輸入総代理店を務めてきた橋本コーポレーション協力のもと、現地法人を立ち上げた。

このKWジャパン設立は、単に日本での販売網拡大を狙ったものではない。より深く細かく日本のニーズを吸い上げ、日本の道路事情や使用環境に適したサスペンションを開発するためだ。

そうした積み重ねにより、KWのサスペンションは国産車の適合も増えてきている。愛車の乗り心地に不満を感じる国産車ユーザーはもちろん、サスペンションの交換を検討している旧年式車ユーザーにとっても、KWは頼もしい存在となっていくはずだ。

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Brand Info - KW

KWとは?

KWはドイツ・フィヒテンブルクに拠点を置くサスペンションメーカー。1995年に創業し、1万6000㎡を超える敷地面積と260名近い従業員を抱える国際企業に成長した。製品は開発から生産に至るまで自社で製造。構成部品も内製されている。バージョン1~5のストリート向けパフォーマンスモデルやサーキット走行にも対応するクラブスポーツ、旧年式車向けのクラシックサスペンションなど、車両の特性に合わせて選べるサスペンションを揃えている。2018年には、それまで輸入総代理店を務めていた橋本コーポレーション協力のもと「KW Automotive Japan(KWオートモーティブジャパン)」を設立。従来主力だった輸入車に加え、国産車用サスペンションも数多くリリースしている。

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