17校の大学自動車部員達が、軽自動車を駆り熱き戦いを繰り広げる「関東学生対抗 軽自動車6時間耐久レース」。
同レースで使用する車両は660cc以下、燃料は「バイオエタノール燃料」を使うことでエコ(環境)に配慮するという、新しいカタチのモータースポーツに挑戦するのは、AE19のメンバー「青山学院大学 湯川修平さん」「青山学院大学 北田英之さん」「早稲田大学 原田和樹さん」「早稲田大学 石塚雄太さん」の4名!
今回は、「Activity Report」と題して、AE19である彼らの活動の一つであるレースの模様をレポート致します!
競技名:第17回関東学生対抗軽自動車6時間耐久レース
主催:全日本学生自動車連盟 関東支部(略称AJSAA)
競技種目:軽自動車耐久レース
開催日:平成25年10月13日(日)OB・一般/平成25年10月14日(月・祝)学生自動車部
開催場所:スポーツランド信州
競技内容:未舗装路(ダートコース)を複数名が交代で6時間に渡り、同時走行し、その周回数を競う。周回数が多く、かつ早くゴールしたチームが勝者となる。
競技車両:競技車両は、軽自動車で排気量660cc以下の車両とする。駆動は二輪駆動のみ。過給器(ターボ)付車両、ワンボックス、キャブトラックは不可。カムシャフトは2本で、1気筒あたりのバルブは4本までとし、キャブレター仕様車両のみ。
「関東学生対抗 軽自動車6時間耐久レース」を主催するのが、「全日本学生自動車連盟 関東支部」。全日本学生自動車連盟は、学生スポーツの本旨に基づき、自動車競技を通じて各大学自動車部相互の親睦、自動車文化の向上・発展を全国規模で広げていくために設立されました。
発足は1952年と古い歴史を持ち、学生自動車スポーツの連合としては国内最大規模を誇ります。
同連盟では、加盟校を対象としたモータースポーツ大会の開催を主な活動としており、近年では“エコドライビング“の必要性を積極的に発信、加盟校に普及させることで、学生から学生へ、そして社会へ普及させていくことを目的の一つとしています。
◆全日本学生自動車連盟 公式ホームページ
http://ajsaa.com/
全国5支部(関東支部・中部支部・関西支部・中四国支部・九州支部)の中の基幹支部となるのが関東支部で、全日本規模における本部機能も兼ね備えています。
支部長:曽根 進氏(日本大学経済学部教授)
副支部長:磯野計一氏(慶應義塾大学 自動車部OB)
監事:勝呂 大作氏(駒沢大学 自動車部OB)/河野 華子氏(東京農業大学 自動車部OB)
総務担当:水野 政純氏(東京農業大学 自動車部OB)/児玉 貴子氏(中央大学 自動車部OG)/針山 善久氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/見目 正嗣氏(早稲田大学 自動車部OB)/市川 鉄雄氏(明治大学 自動車部OB)
財務担当:林 信一郎氏(立教大学 自動車部OB)/小川 史氏(法政大学 自動車部OB)
競技統括:樋口 雅樹氏(法政大学 自動車部OB)/山口 顕氏(青山学院大学 自動車部OB)/土屋 良公氏(早稲田大学 自動車部OB)
ジムカーナ担当:橋本 和久氏(立教大学 自動車部OB)/日暮 直樹氏(青山学院大学 自動車部OB)/鈴木 正俊氏(専修大学 自動車部OB)/平福 恵子氏(立教大学 自動車部OB)
ダートトライアル担当:野波 幸伸氏(東海大学 自動車部OB)/山田 悠馬氏(早稲田大学 自動車部OB)/伊部 一樹氏(専修大学 自動車部OB)/遠藤 美子氏(日本大学 自動車部OB)
フィギア担当:高橋 順晃氏(日本大学 自動車部OB)/杉田 篤信氏(中央大学 自動車部OB)/力石 尚武氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/河野 華子氏(東京農業大学 自動車部OB)
軽耐久担当:吉木 達嗣氏(日本大学 自動車部OB)/濱口 慶一氏(法政大学 自動車部OB)/柳沢 俊介氏(明治大学 自動車部OB)
エコラン担当:秦 昇三郎氏(中央大学 自動車部OB)/熊木 健司氏(千葉工業大学 自動車部OB)/桑原 充男氏(千葉工業大学 自動車部OB)
運営競技委員:竹之内 光夫氏(法政大学 自動車部OB)/芳賀 則雄氏(中央大学 自動車部OB)/高橋 秀明氏(立教大学 自動車部OB)/柳 済龍氏(法政大学 自動車部OB)/永峰 真氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/村井 康弘氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/藤原 淳氏(専修大学 自動車部OB)/渡辺 摩弥子氏(青山学院大学 自動車部OB)/森田 真未氏(聖心女子大学 自動車部OG)
常任委員長:田所 知之氏(早稲田大学 4年)
常任副委員長:佐々木 達彦氏(中央大学 4年)
常任委員:土肥 岳史氏(日本大学 4年)
会計:森 雄一朗氏(東海大学 3年)
渉外:牧原 侑紀氏(慶應義塾大学 4年)
渉外補佐:斉藤 誠氏(千葉工業大学 4年)/依田 和樹氏(明治大学 2年)/鈴木 健氏(青山学院大学 2年)/岡部 瑠一氏(日本大学 2年)
加盟校一覧(計38校)
亜細亜大学/青山学院大学/学習院大学/神奈川大学/関東学院大学/慶應義塾大学/工学院大学/國學院大学/駒沢大学/芝浦工業大学/上智大学/成蹊大学/成城大学/聖心女子大学/専修大学/大東文化大学/拓殖大学/千葉工業大学/中央大学/東海大学/東京大学/東京電機大学/東京都市大学/東京農業大学/東京理科大学/東北大学/東北学院大学/東洋大学/日本大学/防衛大学校/法政大学/明治大学/明治学院大学/明星大学/横浜商科大学/山形大学/立教大学/早稲田大学
※2013年6月現在
◆全日本学生自動車連盟 関東支部ホームページ
http://kantou.ajsaa.com/result.htm
1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。
・環境に配慮したモータースポーツの実践と推進
開催場所はスポーツランド信州。1周の距離は約1.6km、高低差は約60mとかなり起伏の激しいダートコースで、道幅が狭くツイスティなレイアウトが特徴です。試走させていただいたところ、NAの軽自動車で全開アタックするにはドンピシャなコースであることを実感しました。
そういう車両規定なので、各校のマシンはおのずと旧規格の軽自動車となり、ヴィヴィオやアルト、ミラ、キャロル、オプティといったラインナップが揃いますが、その中で過半数以上の主流となっているのがヴィヴィオ。
レースは複数名のドライバーが交代で6時間を走り、周回数が多くて速くゴールしたチームが勝者となります。原則として、ドライバーの連続走行時間は1時間と決められていて、ドライバーが少ないチームは1時間毎に交代で何回も乗る場合も有ります。
AE(アシスタントエディター)湯川修平さん
青山学院大学 自動車部に所属する湯川さんの愛車はプジョー106。
元々クルマに興味が無く、MTとATの違いすら分からなかったものの、大学の自動車部に入ってから一変。
左ハン マニュアルのプジョー106という稀有なクルマで、毎日のカーライフを楽しんでいる。
AE(アシスタントエディター)北田英之さん
青山学院大学 自動車部に所属する北田さんの愛車はマツダスピードアクセラ。
カフェで窓際に座るのは外を行き交うクルマを見るためという、根っからのクルマ好き。
フルモデルチェンジやマイナーチェンジ、更には特別仕様車や限定車のチェックは欠かさない。
競技車両製作は安全対策のロールバーや4点ハーネスの装着、リアシートの撤去やフルバケットシートへの交換など、軽自動車ながらも本格的に行われ、一年生は上級生に教えてもらいながら自分たちの手で作業を進めていきます。青山学院大学体育会自動車部は今年度総勢5台、うち2台が一年生の製作した車両です。
そしてレース本番、我々のチームは車両のボンネットを開けた中で互いの手を重ね、エンジン(円陣)を組んで気合を入れます。レースが開始され、総勢30台を超える車両が一つのコースを周回し、目の前を全力で駆け抜けていく姿は実に圧巻です。6時間ダートを全開走行するため、残念ながら故障やクラッシュによりリタイヤを余儀なくされるチームも多く、レース中断も多々あり、完走できるのは例年参加台数の半分程度でした。
本レースにおいて、結果の優劣に関わらず、車両製作から走行に至るまでに求められていることはチーム力です。各々が役割を分担して計画的に作業を進めていくことで、団結力が増し、本番でのピット作業でもチーム力の差は目に見てわかることでしょう。車の知識やドライビングテクニックの高さだけでは勝つことができず、チーム全体としての動きや状況に応じた冷静な判断が必要となるこのレースは非常に奥が深いのです。この世界に深く足を踏み入れてしまったら最後、自分の親世代どころか、祖父に近い年齢のOBでさえ、今でも現役でOB部門のレースを続けるほど夢中にさせてしまうことにも驚きです。
AE(アシスタントエディター)原田和樹さん
早稲田大学自動車部の主将補佐で、愛車はトヨタ 80スープラ。
クルマについては走りはもちろんながら、エクステリア・インテリアの質感にもこだわりをみせる。
別記事の「ルーカス・オルドネス選手の来日イベントに潜入!」では、現役プロドライバーと互角の勝負をするほどグランツーリスモが得意という一面を披露している。
AE(アシスタントエディター)石塚雄太さん
早稲田大学自動車部に所属する石塚さんは、父親の影響で幼い頃からミニカーと戯れる。
幼稚園の時に書いた夢は「F1ドライバー」。大学の自動車部に加入後、自動車漬けの毎日を送る。
同ラリー以外にも、「ルーカス・オルドネス選手の来日イベントに潜入!」「新型ゴルフ7のプレス試乗会へ学生2名が潜入!?」など、多くの記事に登場。
今年は、1,2年生混合チームと2年生チーム、3年生チーム、4年生チームの計4チーム体制で臨みました。大会3週間前に、1年生がクルマを横転させてしまう等々、各車アクシデントに見舞われることもありましたが、大会当日には4台すべてをスタートラインに並べる事ができました。それだけでなく、3年生チームと4年生チームがそれぞれスタートグリッドの1番手と2番手を獲得し、絶好のスタートを切ることができました。
一方、2年生チームのミラと3年生チームのヴィヴィオはコンスタントに周回を重ね、最終的に、2年生チームは学生一般の部でクラス4位、3年生チームは学生加盟校の部でクラス2位に入ることができました。しかしながら、3年生チームは100周以上を走った中で、わずか1周差で表彰台を逃し、3年生チームも優勝を3周差で逃した上、優勝したのが慶応義塾大学ということで、嬉しさよりも悔しさの残る結果となってしまいました。
AE(アシスタントエディター)竹内靖貴さん
オートックワン主催「第一回 カーソムリエ学生選手権」において難問を突破、見事TOP3の一人となりジュネーブ行きの切符を手にした竹内さんは今回、後輩の活躍を観戦しに現地へ。
愛車はNB型(2代目)ロードスターで日々ドラテクを磨き、将来はレース関係の仕事に就くことを夢見る。
CR-Zのエコドライブで1位になるなど、相当な実力の持ち主。
日本大学3年生/女子/田村さん
日本大学3年生/女子/坂巻さん