先進安全装備を搭載した新型NV350キャラバンのトータルパフォーマンスを徹底検証!!荷物満載&燃料満タンで日本の屋根“北アルプス”を越えてどこまで行けるのか!?全区間一般道路&鬼のワインディングルート走行という怒涛のスパルタン企画をぜひご覧ください!
超絶の一般道コース!
東京 青山→国道20号線ルート
商用車に必要なことはとにかくタフであること。そして当たり前だが毎日使う人のために安全性を高めること。現行モデルの登場から5年あまり、リフレッシュされた新型NV350キャラバンは、これらの命題を一手に背負った革新的な商用バンとして生まれ変わった。
建設、流通、運送サービス分野で大いに活躍するNV350キャラバン。本企画では使い手のリアルなシチュエーションを極限状態で再現。荷物満載、燃料満タン、空調最適という状況でいったいどこまで走れるのかという怒涛の検証ドライブを敢行。
さあ、新世代商用バンの革新的凄さをご覧いただこう。
TEXT:岡本 幸一郎 PHOTO:小林 岳夫
ライバルとの差をつけろ!!
今回のマイナーチェンジの狙いは、ライバルとの差別化をより明確にしたことだ。
最大のトピックスは、デザインはもとより安全機能の装備だ。
日産のお家芸であるインテリジェント
アラウンドビューモニターに加え、インテリジェント
エマージェンシーブレーキ+VDC(ビークルダイナミクスコントロール)を採用。
さらにバックドアオートクロージャーが一部グレードで標準装備(DXおよびVXグレードはオプション)となった。
エクステリアの印象は大分変わった。エクステリアは、いまどきの日産車らしくVモーションとしたフロントグリルやフロントバンパーが変わったほか、クロムメッキドアミラーを採用。また、ヘッドランプとリアコンビランプにLEDを採用した。商用バンでありながら、ヘッドランプがロービームだけでなくハイビームもLEDとされたのは実にポイントが高い。
ボディカラーについても、今回拝借したメインカラーの「インペリアルアンバー」をはじめ、よくぞ商用車で設定したなと思わずにいられない「マルーンレッド」や、渋い「ダークメタルグレー」、カスタムが似合いそうな「ファントムブラック」など、商用バンらしからぬ印象的な4つの新色をラインアップしたことに敬意を表したい。なお、ボディカラーは既存の4色にこれを加えた全8色となる。
最後はインテリア。ステアリングホイールはすでに他の日産車にも採用されている新しいタイプとなった。インパネ中央のエアコン操作パネルも、他の日産車でも好評の、視認性に優れる液晶モニターと、大きめのスイッチをひとまとめにした丸いタイプへ変更。見た目もよい上、圧倒的に使いやすい。ピアノブラックとメッキ処理が施されていて高級感もある。カーナビなどを収めるスペースも、最近増えてきたワイド2DINサイズ対応になった。これで選べるナビの機種が増えるし、ワイド2DINを選べば使い勝手もよくなる。
先にインパネの話でタネ明かしをしてしまったが、初めてオートエアコン+リアクーラーが、プレミアムGXとGXグレードに標準装備された。ユーザーからの要望の声が非常に大きかったのが理由だ。従来のキャラバンユーザーは、これだけを理由に買い替えてもいいぐらいではないかと思う。
さらに、同じくプレミアムGXとGXグレードに、バックドアオートクロージャーが標準装備(DXおよびVXグレードはオプション)されたのもありがたい。このように、新しいキャラバンの装備の充実ぶりはかなりのものだ。
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