RAV4を都会的でスタイリッシュにカスタム! ローフォルムに仕立てるエアロパーツ「RAV4 URBAN」/BEYOND Vol.2
アウトドア色の強いRAV4を都会になじむルックスに
トヨタ C-HRに向けて3種類のエアロスタイルを用意し、さらに細部パーツの充実でSUVの人気ブランドとなっているマックの「BEYOND」。同ブランドはC-HRパーツのヒットに続いて人気のSUVに対するラインアップの充実を順次進める。中でも注目なのは2020年にデビューしたトヨタ RAV4用の都会的エアロ「RAV4 URBAN」だ。
コンセプトは純正オプションのエアロでは飽き足りないユーザーに向けたインパクトあるデザイン。C-HRの「URBAN」同様、ハーフエアロの構造でありながら、パーツ面積をフルに使ったインパクト十分なデザインが印象的なエアロだ。
「RAV4 URBAN」のエアロデザインのポイントを紹介
RAV4用にデザインされた「URBAN」のフロントエアロの見どころは、純正のロワグリルから斜めに広がりつつ下方につながるアーチ状のラインをエアロパーツにもつなげて一体感を出したデザインだ。
ボトム部のみのハーフエアロでありながら、純正デザインとの融合でよりインパクトの強いデザインに仕上げている。リップ部分にはスリットに加えて縦ピラーを設けるデザインも独特。リップ下段部分には繊細なプレスラインを設けることで塗り分けにも対応させているのもこわだりだ。
またバンパー左右のダクト部分には同社お得意のツメ状のデザインを施したガーニッシュを装備。「BEYOND」のデザインシンボルにもなっている凹凸感のあるデザインを強調している。
各部のパーツ類も統一したイメージを持ち、ボンネットもツメ状のデザインを施したダクトを設けるなど、インパクト重視のデザインが込められる。
そんなRAV4のエアロワークにおいて注目の設計手法となっているのは“あえてオフロード色を消し去る”こと。RAV4は純正にアドベンチャー仕様が用意されるなど比較的オフロード色が強い車種だ。各部のデザインもSUVらしい造形が施されている。しかし「URBAN」ではあえてその色を消すことを実施したのだ。
キーワードになったのは“樹脂パーツの存在感を消す”こと。ボトム回りに装備される樹脂パーツはSUVイメージを強調するキーアイテムだ、これを払拭することでRAV4に新しいイメージを注入するのが狙い。
具体的にはオーバーフェンダーでフェンダー回りの樹脂パーツをカバー、さらにサイドシル部分の樹脂パーツもパネル状のエアロで覆う処理を施している。これらの処理で一気にRAV4はイメージを変えロワードスタイルに似つかわしいフォルムになっているのが写真からも分かるだろう。
さらにリアバンパーにディフューザー形状を投入することなど、細部の造形でもオフロード色を払拭することに成功している。
またオーバーフェンダーは出幅のみならず下方向へ2cmのダウンフォルムを持ち、タイヤとフェンダーの隙間を隠す効果を発揮。取り付けるだけでロワードフォルムを強化できるパーツとした。
ロワードスタイルの完成度アップを徹底追求したRAV4に込められたエアロデザインには要注目だ。
RAV4にはオフロードバージョンも登場予定
「BEYOND」ではC-HRの前例があるようにロワードスタイルに加えてオフロードスタイルのエアロもラインアップする傾向にある。
実はRAV4も「URBAN」に加えてオフロードバージョンの開発も始まっている。かなりワイルドな顔つきのエアロデザインが着々と作られているとの情報も入っている。2021年夏~秋頃にはRAV4のオフロードスタイルがお披露目される予定なので期待したい。
人気の80ハリアーもエアロパーツを開発中! 試作版のディテールを公開
C-HR、RAV4のエアロラインアップで元気な「BEYOND」だがSUVのもうひとつの注目車種であるトヨタ ハリアー80系(80ハリアー)のエアロ開発もデビュー直前まで迫っているので注目したい。
こちらのエアロもフロントはRAV4同様にボトム部分にボリュームを持たせるハーフタイプ。ロワグリル下部から両サイドへとつながる弓なりのアーチ形状を強調したデザインが特徴的だ。ハーフという限られた面積ながら、面を見せることでボリューム感を感じさせるのが狙いだ。
純正バンパーのダクトには「BEYOND」お得意のツメ状のガーニッシュを配置、さらにリアはバンパー中央部を大きく盛り上げ、純正の樹脂パーツを覆い隠しオフロード色を払拭する。
オーバーフェンダーは2cmのダウンフォルムでRAV4同様にロワードスタイルをより強調する構造。またボンネットもツメ状の造形を加えた「BEYOND」ならではのパーツを開発中だ。
2021年夏にはデモカーがデビュー予定なので、80ハリアーのエアロモディファイを考えているユーザーには願っても無い新作登場となりそうだ。
2021年8月に80ハリアー用のエアロパーツ「URBAN」が登場!
80ハリアーにローダウン(ロワード)のエアロスタイル「URBAN」がデビュー。都会的なSUVを演出し、街乗りでも目を惹く仕上がりとなっている。
全10パーツと充実しており、特徴的なフロントサイドガーニッシュに加えボンネットやマフラーまでカスタムすれば、シンプルさを重視した80ハリアーにおいてもより「ハリアーらしさ」を際立たせることができる。
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個性的でインパクトあるスタイルを求めるなら「BEYOND」ブランド
今回紹介した「BEYOND」の各エアロパーツををはじめ、次々と新作を開発し続けているマック。Vol.1でも紹介した通りFRPパーツの製作では高い技術力と優れたデザイン性を持つメーカーだ。
自社でデザインから製造までを手がけるだけに個性的であり手間の掛かる造形が可能になるのも強み。外注によるエアロ製作ではコスト的に難しい複雑な造形も、自社生産であればコストを吸収することも可能。
それだけに代表の増淵さんが思い描いた他社が敬遠するような複雑な造形を製品に反映させ、個性的でインパクトの強いデザインを具現化できるというのだ。
またクオリティの高さも細部を見るとよく分かる。例えば普段は見えないボンネットの裏側にまで繊細で美しい処理が施されているのを見れば、すべてのパーツの高品質が想像できるだろう。
C-HRのヒットによって一躍知名度を高めた「BEYOND」。RAV4さらには80ハリアーのラインアップ追加でますますその人気は加速する予感だ。インパクト十分なデザインとロワード向けのスタイルに加えてオフロード系のスタイルまでをカバーする同ブランド、SUVのエアロ総合ブランドして一層の進化を遂げていく「BEYOND」から目が離せない。
- 筆者 土田 康弘
Brand Info - マック
SUV、ミニバン、スポーツなど多車種に渡る製品ラインアップを揃え、日本国内外から高い評価を受けるエアロパーツ総合メーカーのマック。エアロパーツのデザイン、設計、製造と一貫して自社で行うことで、複雑な造形のエアロパーツ製作を実現している。看板ブランドとして、SUVをターゲットにしたブランド「BEYOND」、スポーツ系「Msports」、ミニバン系「BLICK Impact」 、セダン系「BOAST」などがある。