美味しい料理を目の前にしてときどき思うことがある。それは同じ素材を用意してもシェフが違えば出来上がりの見栄えや味が異なるのだろうな、と。
今回はクルマを前にしてそんなことが思い浮かぶ機会をオートックワン編集部が与えてくれた。
日本を代表する往年のハッチバックことスバルインプレッサと、マツダアクセラの比較。当然見た目も生い立ちも異なるが、改めて「比較」することで両車の個性の差を再確認することができた。
用意されたモデルは全長4420×全幅1740×全高1465(mm)のスバルインプレッサスポーツ2.0i-S EyeSightと、全長4460×全幅1795×全高1470(mm)のマツダアクセラ スポーツ20S Touring L Packageパッケージ。
ご覧の通り、この2台はコンパクトとミドルクラスの中間に位置するボディサイズを持つハッチバックモデルという点では共通。ところが今回、両車を比較することでボディサイズからでは読み取れない、こんなにも立ち位置が異なるものか、と感心させられてしまった点についてご紹介していくことにしよう。
インプレッサとアクセラ。見た目のボリュームは似ていても、両車のシェフは違うだけに、互の新たな一面が浮き出てきた。
TEXT:飯田 裕子 PHOTO:和田 清志