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ダイハツ、東京モーターショー2013出展車概要を発表 ~新型「コペン」コンセプトがいよいよ登場!~
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ダイハツ、東京モーターショー2013出展車概要を発表 ~新型「コペン」コンセプトがいよいよ登場!~
ダイハツは10月30日、2013年11月22日から始まる第43回東京モーターショー「ダイハツ」ブースの出展概要を公開した。市販モデル7台や各種新技術に加え、世界初公開の参考出品車を3車種4台出展する。
ダイハツの東京モーターショーのテーマは 『PLAY Tomorrow! もっと軽にできること。』 。ダイハツが得意とする小さなクルマの持つ楽しさ、可能性の広がりなどを訴求し、世界の人々に豊かな生活と心躍る明日がやってくるような近未来のクルマ・技術などを表現する。
ダイハツブース、 話題の中心はなんと言っても軽オープンスポーツカー「コペン」 の出展だろう。1999年に東京モーターショーで「KOPEN」として参考出品し、その後2002年からほぼそのままのデザインで市販された「COPEN(コペン)」だが、2012年に惜しまれつつ販売終了となっていた。そんなコペンの2代目モデルがいよいよ帰ってくる。
ただし東京モーターショー2013に出展されるのは 「KOPEN」 。1999年の初代ショーモデルと同じ名前であることからも分かるように、あくまでも参考出品のコンセプトカーという位置付けで、市販モデル(COPEN?)はもう少しだけおあずけとなりそうだ。ともあれ「KOPEN」の概要を見ていこう。
2013年版、新型ダイハツ「KOPEN」(コペン)のコンセプトは 『新感覚・オープンスポーツ NEW FUN +』 。軽オープンスポーツの新しいカタチを提案すべく、ダイハツが生み出したのは「着せ替え」という新たな手法だ。まるでスマホの保護ケースを交換するような感覚で、ボディの外板を交換出来る。それも、屋根と窓・窓枠以外の全ての外板、ボンネットからフェンダー、ドアパネルにバンパー、ロッカーパネルに至るまでごっそり交換出来るというのだから凄い。その結果、今回は2台の異なるコペンがステージに登場する。それが 「KOPEN future included Rmz」(コペン・フューチャーインクルーデッド アール・エムゼット) と、 「KOPEN future included Xmz」(コペン・フューチャーインクルーデッド クロス・エムゼット) だ。
「コペン Rmz」は 『スタイリッシュ&エモーショナル』 をテーマにしたモデル。Rmzとは「ロード・マスター・ゼロ」の略で、市販化に向けた原点(マスターモデル)であることを静かに表現している。
インテリアも素材にこだわった上質さを特長とするなど、軽とは思えないプレミアム度すら伝わってくる。ボディ外板は全て樹脂素材。それを支える骨格部も強化され、走りの性能も大幅に向上させた。
ボディサイズは全長x全幅x全高が3395x1475x1275mm。駆動方式はFF(前輪駆動)で、KF型660cc 直3 DOHC インタークーラー付ターボエンジンを搭載し、パドルシフト付CVTと組み合わされる。ダイハツの資料には記載がないが、ルーフは初代コペン同様に電動格納式ハードトップを採用する模様だ。
いっぽうの「コペン Xmz」は、 『タフ&アグレッシブ』 をテーマに、異素材質感で組み合わされた車体が目をひく。Xmzの「X」は未来を感じさせる言葉であるとともに、クロスオーバーモデルの意味も併せ持つ。SUV風のクロスオーバーモデルは国内外に数多く存在するが、スポーツカーのクロスオーバーは珍しい。思えば前回の東京モーターショー2011でダイハツが出展したコンセプトカー「D-X」(ディークロス)も、やはりコペンを想わせるオープンカー、かつ着せ替え可能なクロスオーバー車だった。デザイン意匠やコンセプトを改めて見比べても、やはりKOPENは2011年モデル「D-X」の正常進化型と言える。
◎参考:
■ 東京モーターショー2011速報 ダイハツブース [2011年12月1日]
なお現時点では公開されていないが、インテリアもスパルタンな雰囲気を持たせたとダイハツでは説明する。
大阪の会社だからだろうか、ダイハツのコンセプトカーの名前は毎回コテコテで面白い。こちらはその名も 「DECA DECA(ダイハツ デカ デカ)」 。ボディサイズの規格に制限がある軽自動車において、使えるスペースを最大限に活用したコンセプトモデルだ。
ボディサイズは全長x全幅x全高が3395x1475x1850mm。乗用車のミニバンタイプに匹敵する見晴らしの良さを持ち(つまり着座位置自体も高められているということだ)、開放感と視界性を確保。新コンセプト「スーパースペース」により、軽の新たなパッケージングを提案するのだという。ドアは左右とも観音開きタイプで、圧倒的な開口部を誇る。タントを超える優れたスペースユーティリティは、商用のみならずアウトドアレジャーの用途などで大いに活躍しそうだ。
ただし現時点で公開されている画像はこの1枚だけ。ダイハツの資料によれば、前席ロングスライドや全席フルフラットなどで様々なシーンに対応するシートアレンジが施されているというから、実車を見るのが楽しみな1台である。軽1BOXワゴン「アトレーワゴン」「ハイゼットカーゴ」の後継モデルのようにも思えるが、DECA DECAの駆動方式はFFとのことだ。
コンセプトカーと言いながら、妙に現実的な雰囲気もあるDECA DECA。モーターショーでの反応次第では市販化もありえるかもしれない。
KOPENがD-Xの進化版なら、こちらも前回2011年に出展したコンセプトモデル「FC 商CASE」(エフシー ショーケース)の進化版、 「FC 凸 DECK」(ダイハツ エフシー デコ デッキ) だ。前回発表されたダイハツオリジナル技術を進化させた 、 エネルギー密度の高い液体燃料使用の 「貴金属フリー液体燃料電池」 を搭載した次世代FCV(燃料電池車)で、床下に燃料電池システムを搭載する。その分、自由度が高いパッケージングが可能であることを、FC 凸 DECKのデザインでプレゼンテーションする。
4車種目の世界初公開モデルは、新型タントの福祉車両「タント ウェルカムシート」。先代タントにも用意されていたウェルカムシート仕様は、助手席が回転し昇降することで乗降を手助けするものだ。今度の3代目タントでは新たに「タントカスタム」にもラインナップを拡大する。タント自慢のミラクルオープンドアを活用し、2種類の乗降モードを用意した。近々市販も予定している。
このほかダイハツ東京モーターショーブースでは、「タント」「タントカスタム」「ムーヴ」「ムーヴカスタム」「ムーヴコンテ」「ミライース」「ミラココア」の各市販モデルも展示される予定となっている。
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