チューニングのプロフェッショナルが選ぶ鍛造ホイール

最高速で名を馳せた名門チューナーで腕を磨き、スポーツ性能を引き上げることを続けてきたカーショップポルシェの藤本代表。 そんなチューニングのプロフェッショナルにとって、BBSの鍛造ホイールはどのような存在なのだろうか?

JUNオートメカニック時代

山梨県南アルプス市のチューニングショップ、「カーショップポルシェ」。代表の藤本さんは、日本の名門チューナー、JUNオートメカニックで腕を磨いた人。JUNは、世界最高速を競いあうアメリカのイベント「ボンネビル・スピードウィーク」において、フェアレディZ(Z32)で420km/hを超える記録を持つというチューナー。そのイベントを含め、メインメカニックとしてさまざまなレースに同行していたのが藤本さんだ。だからというわけではないが、カーショップポルシェには、サーキット走行を楽しむオーナーを中心に、多くのチューニング好きなオーナーが集まっている。

足回りにはエンドレスZEALの車高調、ブレーキには同じくエンドレスのモノブロックキャリパーが収まっている

デモカーは、日産 R35 GT-R。その足元には、BBSの超超ジュラルミン鍛造ホイール、RI-Dが収まっている。メカニック時代から数えて通算10セットに及ぶBBSの鍛造ホイールを、自身のクルマに装着してきた藤本さんに、BBSの魅力を語ってもらおう。

いつかは履きたい憧れの対象

「父がこの店をやっていた関係で、やっぱりBBSの存在は昔から知っていました。いつかは履いてみたい。そう思っていました。社会人になって、憧れは強くなるいっぽうだったけど、とても買えなかったですね。」

JUNオートメカニックで、開発を担当していた藤本さんにとってBBSのホイールは、憧れの対象だった。自分のクルマに、いつかはゴールドのLMを履きたい。そう思っていたという。

前後4本を同じサイズ(ホイールは11×20+15、タイヤは285/35ZR20)で履くため、フロントはワイドフェンダー化されている

前後4本を同じサイズ(ホイールは11×20+15、タイヤは285/35ZR20)で履くため、フロントはワイドフェンダー化されている

「当時は、R32やR33のスカイライン GT-RにLMを履かせるのが定番でしたから、いざ自分でR35を買ったときも、LMを履かせようか悩みましたね」

40代後半から50代くらいのクルマ好きやチューニング好きにとって、BBS LM、しかもゴールドというのは、やはり深く記憶に刻み込まれているのだろう。

スーパーRSという存在

「初めて買ったBBSはスーパーRSで、クルマはS12シルビアでした。本当に憧れて買ったので、デートに行くときにしか履き替えませんでしたね(笑)」

このS12 シルビアは、なんと700馬力までチューニングされた車両で藤本さんの愛車。JUNオートメカニックの開発者らしいクルマだ。そんなクルマにBBS=メッシュの象徴的な存在であるスーパーRSという王道のチョイスは、やはりBBSを扱ってきて、性能を信頼している証だろう。

カーショップポルシェとしては新しいものを推したいので、現在デモカーであるR35 GT-Rと911にはRI-D、ノート e-Power NISMOにはRF、ソリオにはRE-L2、タントはRPをそれぞれ履かせている。スポーツモデルはもちろん、コンパクトにも対応するモデルがあるのがBBSのラインアップだ。

執筆・監修
MOTA編集部
撮影
ウィズ・フォト