MINI Special Contents 【Vol.6 Awesome Driving Experience】MINIの基本とも言うべき3 DOORのCOOPERとCOOPER Sを、モータージャーナリストの山田弘樹さんがチェック！(page02.html)【MOTA】

COOPERとCOOPER S
悩ましい2台のパフォーマンス

うーん、困った。クーパーとクーパーS、どちらも魅力的過ぎだ！
ごく当たり前に考えれば、全てに余裕を感じられるクーパーSがいいに決まってる、と思うだろう。実際そのドライバビリティはすこぶる高く上質で、回せば応えるこのエンジンを走らせ続けていると、ボクも「クーパーS、一択だな」なんて思ってしまう。

全部盛りならクーパーS
共に楽しむならクーパー

しかし、クーパーの1.5リッター直列3気筒エンジンは、本当に素晴らしいのだ。微妙なアクセル開度でも必要なトルクを追従させ、上手にタイヤを転がして行く。その過不足のない、正にジャストなアウトプットには、エンジニアリングの高さが感じ取れ、惚れぼれする。そして長く付き合うほどに、こうした部分が愛着に変わって行くのだと思う。
まとめると全部盛りのMINIが欲しいなら、迷わずクーパーS。しかしMINIと呼吸を合わせながら、毎日を楽しみたいなら、クーパー。ボクはそう感じた。

MINI 3ドアはオンリーワンの存在
その楽しい走りは不滅！

ちなみにMINIは、シリーズで見ると5ドアが約30％と、一番売れている。しかし3ドアは、それに次いで約20％のシェアを確保している。そしてこれは、クラブマンやクロスオーバーと同等の数字である。
いまや3ドアのハッチバックは、全世界的に絶滅の道をたどっている。それはそうだろう、ボディサイズが拡大したことで伸びやかなデザインが可能となり、リアのドアノブをピラーに隠せばスタイリッシュな5ドア化が図れるいま、これを選ぶユーザーが減るのは当たり前である。