インテリアも独自性に溢れている。と言っても実はパーツ構成はいたってシンプルなのだがそこに一貫性のあるデザインが施されているから個性が際立つ。様々な機能装備のデザインはマル(リング)を基調とし、センターパネル上にクラシカルなトグルスイッチが採用されているのもMINIならではの特徴。グラフィックやライティングにもこだわり、例えばセンターパネルの大型モニターのリングはエンジン回転数をライティングの変化によって表現したり、エアコンの温度調整の際に色の変化によって視覚的にも認識することができる、いや楽しめる。
このサイズで4人乗りのオープンカーである点も魅力だ。後席のスペースはゆったりとは言い難いが実用十分に保たれ、さらに女性である筆者が魅力と思えるのは二人でドライブをする際に後席にバッグなどを気軽に置くことができるのが嬉しい。2シーターではそうはいかない。
コンバーチブルの開閉スイッチは左右マップランプの間にあり、幌は18秒で開閉が可能だ。しかも全開だけではなく、フロントシートの頭上だけ開けられる“サンルーフモード”もあって、サンルーフ付のクルマのガラスルーフを開けたような開放感も選べる。
街中でフルオープンは少々恥ずかしいという方でも、“ちょっと開け”でオープンエアが楽しめるMINIのこだわり、気が利いている。オープンカーを三台所有した経験のある筆者としても、郊外や夜の街をオープンで走るのはとても気持ちがいいけれど、昼間の街中でフルオープンはちょっと・・・というタイプなのだ。
ラゲッジは幌を閉めた状態で215L、オープン時は160L。MINI コンバーチブルの最大の魅力は“幌”であること。近年、ハードトップタイプのコンバーチブルもあり、クローズドの姿がオープンカーと思えないクーペルックを保つデザイン的な魅力はある。けれど、ハードトップタイプはルーフをトランク部に畳み込むタイプが主。するとオープンにした際のことを考慮し、ラゲッジの収納高が制限されオープンドライブも楽しみつつ旅行したいという場合に実スペースを有効活用しづらいのだ。またオープンの状態でラゲッジの荷物を取り出す際、畳んでしまわれたルーフが開口部を塞ぐように狭め、出し入れがしにくくなる。
その点MINI コンバーチブルの場合、幌はラゲッジの上に畳み置かれ、厳密に言えばその一部がラゲッジ上部を覆うものの、出し入れの操作や収納量を大きく損ねることはない。ちなみにベーシックな3ドアモデルのリヤゲートは下から上に開く一般的なタイプだが、コンバーチブルでは専用の上から下に開くタイプが採用されている。開けた際には台にもなり荷物の出し入れがし易いのもポイントだ。ちなみに耐荷重は80kgとなる。
TEXT/飯田裕子 PHOTO/土屋勇人
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