MINI Special Contents 【Vol.2 ECO but Sporty】モータージャーナリストが語るMINIの「PHEV」とは。(page01.html)【MOTA】

日常はモーターだけでもOK 航続距離は49.1km∗

ルックスはご覧の通り、とても良い意味でほかのMINIと変わらない。MINIらしさをそのまま継承して、凛々しく、そして勇ましい。ただ、MINI クーパー S Eクロスオーバー ALL4がほかのMINIと違うのは、エレクトリックを連想させるイエローカラーが随所に散りばめられているところ。それに、電源プラグをロゴライクにデザインしたイラストが、ボディーの左側、Aピラー下あたりにちょこんと配置されているところ！
これはただのデザインじゃない。このマークをキュっと押せば蓋が開き、その下に隠された給電ポートが現れる。

このポートを使えば、普通充電で満充電まではわずか3時間半だ。このちょっとお茶をしたりショッピングをしているスキマ時間の充電で、49.1km∗ものモーター走行が可能だ。ちなみに東京駅を拠点に考えたら、横浜スタジアムまでが35km、大宮駅も34km、千葉のあの夢の国に至っては15km（すべて片道）！つまり、ほんの3時間半だけ充電に費やせるならば、通勤や日常のちょっとしたお出かけはモーター走行だけですべて網羅できてしまうってワケなのだ。
最近は充電スポットも増加傾向にある。出先でも、たとえば職場やショッピングセンターなどで充電すれば、ほぼ一日中EVモードで走行し、ガソリンを一滴も使わずに帰宅出来てしまうってことになる。

もちろんもうちょっと遠くまででかけたいときにこそ、PHEVならではの強みを実感出来る。電気モーターとガソリンエンジンの両方を兼ね備えたPHEVは、充電がなくなってもちゃ～んとガソリンエンジンのみで走行することが出来るからだ。

走行モードは、EVで走行するMAX eDRIVE、ガソリンエンジンとモーターをバランスよく使って走行するAUTO eDRIVE、EV走行に備えてバッテリーを温存し充電も行うSAVE BATTERYの3種類

だけど、実はMINI クーパー S Eクロスオーバー ALL4の強みは、ただエコロジーでエコノミーなだけ、じゃない。エコなイメージの強いPHEVになったって、走りこそミニの真骨頂なのだ。いや、PHEVだからこそ今のMINIの持つボディの大きさをしっかりと走りに活かせているとも言える。

たとえば走行モード選択によっては電気モーターをまるで過給器のように走り出しのサポートに使って、ジョン・クーパー・ワークスも真っ青になっちゃうくらいの鮮烈な加速を楽しむこともできるし（AUTO eDriveモード）、深夜の帰宅などEVモード走行をあとに取っておきたいときには、ガソリンエンジン走行を優先的に使用することも出来る（セーブバッテリーモード）。もちろん積極的にEV走行を優先させることも出来る（MAX eDriveモード）。その走行モード選択は実に多彩なのだ。

∗充電電力使用時走行距離、EV走行換算距離は定められた試験条件での値です。使用環境（気象、渋滞等）や運転方法（急発進、エアコン使用等）に応じて数値は大きく異なります。