これからは、どんな動力のクルマが主流になっていくの?

これからは、どんな動力のクルマが主流になっていくの?
SKYACTIVを搭載した「新型アクセラ」 ハイブリッド車の代表格「トヨタ プリウスα」 EV(電気自動車)といえば「日産 リーフ」 画像ギャラリーはこちら

これからは、どんな動力のクルマが主流になっていくの?

これからは、ハイブリッドや電気が主流になるのでしょうか。

また、ガソリンのエンジンでNAとターボがありますが、長所・短所もふくめて、これからはエンジンそのものがどうなっていくのか、見通しをお願いします。個人的には、ターボエンジンに魅力を感じません。オイル交換などのコストなど、欠点ばかり目立ってしまいます。

また、ハイブリッドでターボエンジンと組み合わせた車は出てきますか?その場合、長所はなんですか?(ともべぇー)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

今後のクルマの動力源の主流は何か……。これは、大変深遠なテーマですね。

私の回答としては、「最もトータルコストが安く、最も利便性(使い勝手)の高いものに収斂していくでしょう」ということになります。

ハイブリッド車の代表格「トヨタ プリウスα」EV(電気自動車)といえば「日産 リーフ」

それは、ハイブリッドや電気とは限りません。

ハイブリッドや電気は、現状、初期コスト(車両価格)が高くつきます。ハイブリッドは、内燃機関と電気モーターのふたつの動力源を組み合わせて使う以上、ひとつの動力源のクルマより、必ず生産コストが上昇します。

ただそれは、ガソリン代で取り戻せる範囲なので、さらにコストを圧縮し、燃費を向上させていけば、主流になる可能性もあります。

電気自動車は、コストの大部分が電池代ですが、現状のリチウムイオン電池では、内燃機関車よりトータルコストを安くすることは不可能でしょう。

次世代、次々世代のまったく新しい電池が発明され、大量生産されない限り、主流にはならないと見ています。

ガソリンやディーゼルなどの内燃機関のエネルギー効率は、現状、せいぜい20%(ハイブリッドで30%弱、電気自動車で発電所の効率含め40%弱?)ですが、さらなる向上を目指して改良中です。

SKYACTIVを搭載した「新型アクセラ」

マツダのスカイアクティブエンジンはいい例ですね。内燃機関には、まだまだ効率アップの可能性があるのです!

その技術的アプローチには、さまざまな形があって、NAかターボは、その中の選択肢のひとつです。どちらが勝つかは、お互い性能向上競争を繰り広げていますので、まったくわかりません。

たとえば、ターボの方が有利という答えが出たならば、それに電気モーターを組み合わせてハイブリッド化するという選択は、大いにあるでしょう。

その「ターボハイブリッドカー」の長所は、仮に主流を目指すものならば、「効率がいい=燃費がいい」ということに尽きるはずです。

とにかく、効率がいいものが勝つのです。ただ、ターボもハイブリッドも、ともにコストが上昇する付加技術ですから、主流になるためには、かなりのブレイクスルーが必要でしょう。

一方、一部クルマ好きのためのスポーツカーに搭載するという方向性もあります。その場合は、超絶パワフルで痛快な方向性になるでしょう。

とにかく現在、あらゆる技術が僅差でしのぎを削っており、何が主流になるかは、来年のペナントレースを予想するようなもので、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。

MJブロンディの「ひとりごと」

ともべぇーさんは、ターボを嫌っているようですが、あなたの頭の中にあるターボは、昔のターボのようですね。

現在のターボは、まったく違います。たとえば、私が今愛車にしているシトロエンC5の1.6リッター直噴ターボは、オイル交換サイクルが1年または2万キロとなっています。

2万キロですよ!!推奨オイル交換頻度は、全体に非常に下がっていますが、この数字はNAエンジンとまったく同じです。昔のターボ車は、3000キロでオイル交換、なんて言われていましたが、もう時代が違います。すべての技術は日進月歩です。

過去の思い込みは捨てて、水平線に並べるようにして、技術開発競争を楽しもうじゃないですか。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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