アイドリングストップ搭載車のスターターの耐久性は?
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アイドリングストップ搭載車のスターターの耐久性は?
最近はアイドリングストップ機能が付いた車が増えていますが、その機能がない車で停止するたびにエンジンを切っていたらどうなりますか?(オオミ)
最近アイドリングストップを採用する車が増えているようですが、頻繁に作動するスターターモーターの耐久性にはどのような対策が施されているのでしょうか。
とくにリングギアに飛び込むピニオンはすぐに摩耗してしまいそうな気がします。燃費向上は実感しましたが、デメリットとしてはどんなことが考えられますか(ジージ)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
オオミさんとジージさんの質問は主旨が同じだと判断して、一緒に答えさせていただきます。
アイドリングストップ車に施されている対策ですが、まず、スターターモーターの強化です。
アイドリングストップがついていないクルマでも、ちょこ乗り主体のユーザーはいますので、かなりのマージンを持って開発はされていますが、やはりアイドリングストップ車は、比較にならないほど多くの回数、スターターモーターを使います。
よって、モーターブラシなどが消耗するので、通常より強化したモーターを使用しています。
スターターギアに関しては、常にエンジン停止状態から回すわけなので、それほど負担にはなりませんが、メーカー側としてはしっかりテストをして、必要ならば強化をしているでしょう。
日産マーチは1個ですが、85アンペアという大容量タイプで、定価はなんと5万円以上!
ディーラーでは3万円くらいですが、普通のマーチのバッテリーなら、カー用品店で5千円~1万円で買えますから、バッテリー交換は非常に高くつくと思ってください。
交換時期は3~4年というところで、正直なところ、走行距離が短いとバッテリー代で浮いたガソリン代が吹っ飛ぶどころか、足が出る可能性もあります。
それでもエコならまだいいんですが、高性能バッテリーを生産するには、通常のバッテリーよりコストと同時に余分なエネルギーも必要なので、「足が出る≒エコじゃない」と考えてよろしいかと思います。
このアイドリンストップ車のバッテリー問題に関しては、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の岡本幸一郎君も憂慮を表明していました。なかなか見識ある自動車評論家ですね。
MJブロンディの「ひとりごと」
さて、普通のクルマでアイドリングストップ車と同じことをしたらどうなるかですが、ズバリ、スターターモーターとバッテリーが早く消耗し、早く交換時期が来ます。
ただ、人間、自動でないと、絶対にそこまではできません。アイドリングストップ機能は予知能力ゼロなので、条件さえ合えば、たとえ1秒でもエンジンを止めてしまいますが、人間は先を読めるので、そんなアホなことはしません。
たとえば信号待ちの先頭近くの場合だけエンジンを止めるなど、最適な手動アイドリングストップを心がければ、強化スターターモーターも強化バッテリーもなしに、多少のエコと節約ができるんじゃないでしょうか。
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