車内でこもった排気音が度々聞こえるのですが、その原因は?
- 筆者: 清水 草一
車内でこもった排気音が度々聞こえるのですが、その原因は?
今年の7月に、フーガ 250GT APackageを新車で購入した者です。
最近気候も良くなり、窓を全開で走る事が多くなって気が付いたのですが、信号待ち等のスタート時に、こもった様な大きな排気音(エンジン音)がする事が多々あります。
急加速しない時に発生するので、エンジン回転数も4,000以下です。 尚、エンジン回転数を一時的に変化させると通常音に戻り、次に停止するまでは再びこもり音が大きくなる事はありません。
最初は隣を走る車がマフラーを交換しているのでは?と思ったぐらい大きな音量です。よって実際にフーガのマフラーから出ている音以上の音量で室内では聞こえるような気がしています。
考えられる可能性として、フーガにはアクティブノイズコントロールがついていますが、それが影響していると思っていますが、これってクレーム対象として修理を依頼して良いでしょうか?
或いは、窓を閉めていると一度も無かった事なので、窓を開けて走行すると起ってしまう事として、仕方ない事でしょうか?
よろしくご回答お願いします。(Ryo)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
実際にどういった音なのか、聞いてみないとなんとも言えないのですが、発進の時に大きな音がするのですね。 これは私の想像ですが、その音は、スポーティセダンとして作られたフーガの、演出された排気音そのものではないでしょうか。
フーガは、発進時と3,000rpmくらいまでの常用域で、かなり勇ましい重低音を奏でます。これはプレミアムカーの世界的なトレンドで、特にアストンマーティンやジャガー、マセラティなど、趣味性の強いクルマで顕著です。
フーガはエンジンスタート時にも、けっこう豪快なサウンドが轟きますね。これもまた世界的トレンドで、上記のような超プレミアムセダンは、こぞって取り入れています。
もともとはフェラーリが、F355(94年発表)から爆音切り替えバブルを取り入れ、ふだんは比較的静かだけれど、アクセルを踏み込むとバルブが開いて爆音が轟くようにしたのが最初で、以後、多くのプレミアムスポーツカーが取り入れました。
今世紀からはスポーツセダンにまで広がっていて、どれも似たような心地よい重低音で、正直ちょっと食傷気味です。
私はこれを、「オヤジ殺しサウンド」と呼んでいます。
フーガは、メインストリームであるメルセデス系ではなく、そういった趣味性の強いセダンを目指して作られているので、この「オヤジ殺しサウンド」を取り入れているのです。私はそう解釈しています。
よって、その音は、アクティブノイズコントローラとは関係なく、故障でもないと思います。それがフーガそのものなので、直すことは不可能です。
どうしても直したい場合は、マフラー等、排気系そのものを一から作り直さなければなりません。既成の対策品もないので、ワンオフ製作となり、大変な費用がかかります。
が、窓を閉めていれば気にならないのですね。なら、非常に簡単な対策があるので安心です。窓を閉めて走ってください!
MJブロンディの「ひとりごと」
というわけで、もし私の想像通りなら、Ryoさんのフーガは、クレームの対象にはなりません。
これがフーガというクルマなのだと納得して、アバタもエクボで愛してやってください。日産としては、アバタどころかエクボのつもりで開発した「音」ですし。
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