【エコカー補助金】今からクルマを買っても、もう補助金は貰えないの？
- 筆者： 清水 草一
【エコカー補助金】今からクルマを買っても、もう補助金は貰えないの？
結論から言うと、今からディーラーに駆け込んで、その場で契約しても間に合いません。
エコカー補助金は、「9月いっぱいまで」という期限でしたが、補助金総額が決まっていて（今年度は2609億円）、それが尽きればその時点で終了となることになっていました。
8月に入ってから、「補助金が予想よりも早く終了になる」という情報が駆け巡り、ディーラーは大賑わいになっていました。
8月の登録車台数は、前年同月比で46.7％の伸び。エコカー補助金対象車が約8割を占めていたこともあって、予算が急激に底を付いたのです。
補助金の申請は、ディーラーと契約を交わしてから、クルマを陸運支局に登録、日本自動車販売協会連合会など審査機関に提出する流れですが、それには約1週間かかります。さらに、審査機関で受理されるまでに3日間ほど必要です。
つまり、契約しただけではダメで、実車が届いて、それにナンバーが付き、さらに申請を提出し、受理されないといけないわけですね。たとえすぐに登録できる在庫車がディーラーにあったとしても、そこから最低10日は必要ですから、「9月8日中にも底を付く」という状況では、とても間に合いません。
プリウスのように生産が間に合わず、納車待ちが長い人気車は、「補助金に間に合わない可能性が高い」という理由で、すでに8月から販売台数の伸びに急ブレーキがかかっています。
残念ながら、「一両日中にも補助金が終わる！」というここ数日間のニュースを見てからディーラーに駆け込んでも、まるで間に合わないということなんですね。
MJブロンディの「ひとりごと」
8月の陸運支局は、さぞ大混雑だったことでしょう。
私は何度か中古車を登録するために自分で車両を持ち込んだのですが、自動車にナンバーを付ける陸運支局というところは、なかなか面白い場所です。
きっちりした服装のディーラーマンから、怪しげな外国人まで多種多様な人々が出入りしていて、日本の中の小さなカオスです。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか！？』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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