ボルボ 新型V60試乗|ステーションワゴンの王道をゆく力作、これは名車“850”の再来だ!(2/4)

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黄金比プロポーションで実用性も高い秀逸なエクステリアデザイン

エクステリアはXC90からスタートした次世代ボルボ共通のデザインアイコン。フロントオーバーハングが短くノーズが長い横置きFFでありながら、FRのような美しいプロポーションバランスは上級のV90と共通イメージだ。エレガント且つ伸びやかなデザインのV90は、リアゲートの角度が寝かされたのに対し、V60はスポーティで躍動感を備えながらリアゲート角度を立たせたデザインで、スタイリッシュなのにどこか懐かしい印象を受ける。

ボディサイズは全長4760×全幅1850×全高1435mm、ホイールベースは2870mmで、先代と比べると全長プラス125mm、全幅マイナス15mm、全高マイナス15mm、ホイールベースはプラス95mmとなっている。

世代交代ごとに大型化するモデルが多い中、まるで日本市場の事を考えたかのような全幅ダウン。これはボルボの世界販売トップ10に入る日本からの強い要望が反映された結果だそうだ。

居住空間とラゲッジは先代V60から大幅に改善

インテリアは9インチのタッチスクリーン式大型ディスプレイが特長である、次世代ボルボ共通レイアウト。基本はXC60と同じ意匠だが、全高の低いステーションワゴンに合わせてバランスを調整。各部のクオリティの高さはもちろん、ベンチレーション&マッサージ機能付シート、筆者はカーオーディオの中で最高レベルだと思っている「Bowers & Wilkinsプレミアムサウンドシステム」のOP設定などは上級のV90譲りである。

居住空間は先代V60から大幅に改善。ホイールベース拡大分は全て後席に用いられ、ヒザ周りのスペースはV70を上回っている。また、ラゲッジルームは角度を立たせたリアゲードも相まって先代の430Lを大きく超え、V70の575Lに迫る529Lを実現。ただ、カッコいいだけではないのだ。

3タイプのパワートレインと全車8速ATを採用

パワートレインはDrive-Eシリーズの2.0Lガソリンターボ(T5:254ps/350Nm)と出力違いの2.0Lガソリンターボ&スーパーチャージャー(T6:253ps/350Nm、T8:318ps/400Nm)+モーター(前:34kW/160Nm、後:65kW/240Nm)のプラグインハイブリッド(2019年3月より納車予定)の3タイプをラインアップ。トランスミッションは全車8速ATとなっている。

シャシーはSPAをV60用に最適化。ワールドワイドでダイナミックシャシー/ツーリングシャシーの2種類が用意されるが、中国向け以外はダイナミックシャシーを採用。サスペンションはV90に用意されるエアサス仕様はなく全てコンベンショナルなスプリング仕様のみだが、オプションで電子制御ダンパー「FOUR-C」をセレクト可能。タイヤはエントリーグレード(T5モメンタム)のみ225/50R17でそれ以外のモデルは235/45R18を履く。更にオプションで19/20インチも装着可能だ。

>>走りの一体感は新世代ボルボ随一! しなやかなアシは快適度も高い[次ページ]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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