任意保険に自動ブレーキ割引が何故ない！？ 予防安全技術が事故の保険金請求額を28％も削減(2/2)

いくつかの国ではすでに自動ブレーキ装備車の保険料金を20～25％割引

2013年以後のボルボは車速50km/hまで停車出来るシステムになっているから、さらに保険金請求額も低くなってくると思う。

ボルボによれば、いくつかの国で自動ブレーキ装備車の保険料金を20～25％割り引いているという。自動ブレーキをオプション装備しても（日本仕様は全て標準装備）、保険料金が安くなる分でカバー出来るということ。

ここまで読んで「それは自動ブレーキだけの効果？」と思うかもしれない。そうです。前方の安全性だけの数字なのだった。

車線変更や後退時に危険だと感じる頻度の方が高い

ブラインドコーナー警報や、バック時の警報付きのクルマに乗っているなら、自動ブレーキよりさらに役立つことを認識していると思う。

私もそう。追突しそうになってヒヤリとするケースより、車線変更や後退時に危険だと感じる頻度の方が高い。こういった装備も優れた事故防止を持っており、保険金請求額の減額に直結するだろう。

我が国も可及的速やかに事故を起こさないための装備についての事故調査を行うべきだ。そして保険金請求額が低いなら、任意保険料の割引を導入する。

例えば安全装備満載のグレードの保険料金が5年分で20万円安くなるなら、ユーザーは20万円高くても買うと思う。

結果、事故も減少するという幸せな方向に向かうことだろう。