任意保険に自動ブレーキ割引が何故ない！？ 予防安全技術が事故の保険金請求額を28％も削減(1/2)

16万件の損害金額を分析の結果

自動ブレーキに代表される安全装備は事故を防いだり、事故の被害を大きく軽減出来る効果を持っている。

されど任意保険の価格表を見たらエアバッグ割引や安全ボディ割引があるのに、事故被害金額を減らせる「事故を起こさないための装備」は無し。

この点、ずっと啓蒙活動をしたかったのだけれど、いかんせんデータ無し！

スバルは2011年からアイサイトを導入しており、その気になればアイサイト装着車と非装着車の事故率や被害金額など比較出来る数字を出せると思う。

ただ、その「仕事」をしようとすると、自動車メーカーじゃ無理。国が音頭を取り、保険会社や警察からデータを集め統計作りをしなけばならない。情けないことに誰も動こうとしません。

そんな状況の中、ホンキで事故を無くしたいと考えている政府とボルボの意向を受けたスウェーデンの損保会社が、警察に届け出のあった大きな事故だけでなく軽微な事故も含めた16万件（！）の損害金額を分析。事故を起こさないための装備の有無による差を調べた。

結果、何と保険金請求額で28％も違うと言うことが判明したそうな。

ちなみに28％減は、ボルボにとって第1世代の自動ブレーキシステムだけの効能だという。第1世代とは車速30km/hまでなら停車。車速50km/h差までは減速しながら衝突というレベル。