ドイツとも、日本とも違う・・・明確な2つの個性「ボルボ S60 T3 SE」「ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN」試乗レポート(1/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:阿部昌也
小規模な自動車メーカーが採用した理想的なパワートレインの姿
2010年にフォードから中国の吉利(ジーリ)傘下となったボルボ。中国資本になったことで色々な不安が聞かれたが、吉利は「金は出すが口はださない」と言う方針で、ボルボがこれまで培ってきた“ブランド”を尊重してくれているそうだ。
ボルボは他の自動車メーカーと比べると規模は小さい。そんな企業が生き残っていくためには、無駄を省いた合理化が絶対である。
そこでボルボは単純なコストダウンや共用化ではなく、自分たちが考える理想のパワートレイン/シャシーを開発し、水平展開していくと言う考え方(マツダのSKYACTIVも良く似た発想)を選んだ。
これが、ボルボが100%自社開発した新世代パワートレイン「Drive-E(ドライブ・イー)」と、新世代プラットフォーム「SPA(スケラブル・プロダクト・アーキテクチャ)」である。
ドライブ・イーとSPAを全て採用し、いちから新設計されたのが2016年1月に発売された「XC90」だが、パワートレインのドライブ・イーについては先行して既存モデルへ搭載され、2014年より日本導入が順次開始されている。
S60/V60にベーシックな「T3」を追加、さらに「T6」もDrive-E化された
そんなドライブ・イーだが、今回Dセグメントのセダン/ワゴンである「S60」「V60」に『T3 SE』が追加された。
また、S60/V60およびSUVの「XC60」で従来から存在した『T6 AWD R-DESIGN』グレードについても、新たにエンジンが載せ換わりドライブ・イー化されている。
■「[東京~新潟日帰り往復500km!]ボルボ 新型「 XC60 T6 AWD」ツインチャージャーで行くロング試乗レポ」はこちらから
S60の登場は2010年と既に6年が経過しているが、進化・熟成を止めないと言う姿勢は、日本のスバルと共通する部分でもある。
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