「顧客満足度No.1」を目指すボルボ、2年ぶりにセールスコンテスト「CS-VESC」を開催(3/4)

「顧客満足度No.1」を目指すボルボ、2年ぶりにセールスコンテスト「CS-VESC」を開催
CS(顧客満足度)向上を目指しボルボカージャパンがセールスコンテスト「CS-VESC」を2年ぶりに開催する。 SRA:ショールームアテンダントが勢ぞろい! 複数のお客様がほぼ同時に来店。チームの3人が連携しながら応対し、その技術が競われる。 ボルボ・カー・ジャパン株式会社 木村 隆之 代表取締役社長 第二回 CS-VESC セミファイナル大会が行われた会場。ホテルの宴会場をここまでこだわってショールームに改装している。 特設ショールームの造りこみレベルが半端なかった! 観客、そして審査員が真剣に見守る中、競技は行われる。 自然に着席させ、試乗や見積もり、次のアポイントなどをいかにスムーズに取るかがカギだ。 来店の瞬間から接客は始まっている。単なる接客ではなく、CS目線でお客様に感動体験を提供出来るかどうか。そしておもてなしの心も問われる。 画像ギャラリーはこちら

団体戦はさらに「リアル」なシチュエーションに!

そして午後からはチーム競技がスタートした。チーム戦ではディーラーごと3名1チームで、個人戦よりもさらに複雑なシチュエーションに対応することになる。競技時間は20分もある。でも実際、開始するとその時間はあっという間に過ぎてしまう。

まずセールスマンAに「V40クロスカントリーが店舗にあるかどうか」の問い合わせ電話がセールスマンCに掛かってくる。でもセールスマンCは外出中で不在だ。ここでもいきなり適切な電話対応が要求される。

すると間もなくベビーカーに子供を乗せた若い夫婦が来店してくる。ママは39歳、所有するクルマは2015年式のV40 T4 SE(設定が細かい!)で、接客対応はセールスマンBが行う。でもママはどうもご機嫌ナナメ。店に入るなりベビーカーを押すパパを置いて1人でどんどん店舗奥にあるV40の展示車に向かう。ここでママのちょっと怒っている雰囲気に気がつくかどうかも大事なポイントだった。

いきなり不満顔の来店客! どう応対する!?

車内に乗り込んでカーナビ設定画面を説明するセールスマン。この辺りの応対もお店によってややバラつきがあったのも事実。

ママはセールスマンBに「カーナビの矢印が出なくなった」と不機嫌そうに説明するが、内容は曖昧。どうもメーターの真ん中のインフォメーションに、カーナビ使用時に出る矢印が表示されないようだ。カーナビの設定画面で矢印の表示の有無を選択出来るので、パパがカーナビを触った際に設定を変更してしまった、というのが正解なのだが、ママのわずかな情報からトラブルの内容を類推しなければならない。

ママを運転席のシートに座らせてセールスマンが助手席からナビを説明するのが正しい対応のように思うが、中にはママを立たせて自ら運転席に座ってしまうセールスマンや、ナビ設定がわからず調べて後日ご連絡します、というチーム、設定がわかるセールスマンに内容をバトンタッチして問題を解決したチームもいた。ナビのトラブルが解決しないときは、ママを演じる女優の方が完全には腑に落ちない顔をする。自分でもたしかにそうなると思う。演技がうまい。

試乗へ出たパパ、その時ママは・・・

設定を変えたことが原因で、なんとなく恥ずかしいママは気分を直して、パパ(なお、パパは2010年式アウディQ5を持っている…これまた細かい設定!)に「パパのクルマもアウディからボルボにしよう」と提案する。

パパは買い替えたいな…と思って来店しているのでまんざらでもない。

セールスマンBはパパにXC90を薦める。このときライバル車であるQ7との違いを解説出来る出場者もいた(ここでもパパはなんとQ7の見積もりも取っているという裏設定有り!)。パパはXC90の試乗を申し出て、いったん会場から姿を消す。

ママは「私は残るから行って来ていいよー」と言ってディーラーで待ち、その間に興味があったボルボ純正チャイルドシートを見出すのだが、ここでもセールスマンがママの行動に気がつくか、気づいてからどのように対応するかも審査される。

緊張のせいか、奥様がチャイルドシートを一生懸命見ている様子に気づかないセールスも。(※このあとしばらくして気が付いたようで、フォローしていました。念のため・・・)奥様が気になっていたボルボ純正のチャイルドシート。他社製との違い、ボルボのこだわりについてしっかり説明していく。ベビーシート、後ろ向きチャイルドシート、ジュニアシート、ブースター・クッション/バックレストと多彩に揃うボルボのチャイルドシートラインナップ。お客様に最適な商品をお勧めする。お客様がいま最も気になっていることを真剣に訊き、応えていく。簡単そうに見えるが、この応酬がなかなか難しい旦那様が試乗に出た後、子供と共に店内を見て回る奥様に、自然なスタンスでスッと声がけする。気持ちの良い接客だ。

3人目の来店は既納客で乗り換え検討中、しかし状況が変わった!?

会話が弾み、お客様もセールスも思わず笑みがこぼれる。

このやりとりと同時進行で、最初に電話を掛けて来た顧客がV40を見に来店する。その頃セールスマンCは店に戻っているので、彼に対応することになる。この顧客にも「40代前半、小学校低学年の子供がいる、現在所有のクルマはXC60 T6 SE AWD、2017年8月に車検。セールスにはXC90を薦められていたが、なにやら状況が変わったらしい」というペルソナが設定されていて、ここまでが出場者に伝えられている。つまりボルボの既存客ということになる。

顧客はどうも単身赴任が決まったようで、今持っているXC60を赴任先に持って行き、妻用にV40クロスカントリーを追加で買おう、というプランに変更したことが判明する。V40クロスカントリーを選ぶのは、子供がサッカーをやっていて、荒れ気味の場所にもクルマで入っていかないといけないので地上高が大きめのほうが嬉しいようだ。ちなみに単身赴任先は仙台で期間は2年、というこれまたかなり詳細な裏設定まであるのだが、この裏設定は出場者によって引き出したり出さなかったりしていた。それにしても裏設定がどこまでどんな風に設定されていたのか、今でも気になって仕方がない(笑)。

顧客はもうV40クロスカントリーを買うことに前向きなようなのだが、クルマのことは詳しくはわからない様子。

そこで抜かりない出場者だとここでディーゼルとガソリンのメリット、使い方によってどちらを選ぶべきかなどをきちんと説明し、2年後に戻ってくるかもしれない可能性を考えて現所有のXC60の車検を薦めたり、2台目を持つことに対してお金が掛からない方法を提案したり、試乗のアポを確実に取り付けたり、V40に用意されている色を見てもらうために試乗時になるべく希望色の試乗車を用意出来るように手配するなど、「そうそう、良い対応!」と見ていて膝を叩きたくなる場面も。出場者による対応の違いが明確になるシーンも多かった。

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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