フォルクスワーゲン シャラン 試乗レポート/金子浩久(1/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
フルモデルチェンジを機に日本再上陸の新型シャラン!
捲土重来を期して、フォルクスワーゲンがシャランで日本のミニバンマーケットに挑む。
この10数年間、シャランはヨーロッパマーケットを席巻しているのだが、日本では苦しい戦いを強いられ、一度、撤退を余儀なくされている。
フルモデルチェンジを機に、再度、日本での展開を始めた。
先代から大きくイメージを改めたスタイリングは、こちらもマイナーチェンジが施されたトゥーランと共通のモチーフを持つ、最新のVWルックだ。
中身も、最新のVW。一番小さな「ポロ」から搭載されている現在のVWテクノロジーの中核を成している「TSIエンジン+DSGトランスミッション」をはじめとして、ESPや9つのエアバッグなどの安全装備も標準。
パワースライドドアやイージーエントリーなど、大型ミニバンに求められる装備も抜かりなく備えている。
注目すべきは、今度のシャランは「コンフォートライン」「ハイライン」ともに、ヨーロッパではオプショナルに設定されている「ブルーモーションテクノロジー」が標準装備されているのだ。
ブルーモーションテクノロジーとは、燃費効率を向上させるアイドリングストップシステムとブレーキエネルギー回生システムのこと。
アイドリングストップシステムは、もはや説明の必要がないだろう。赤信号や渋滞中にフットブレーキを踏むとエンジンが自動的に停止し、ブレーキペダルから足を離すと再始動する。
ブレーキ回生システムは、まだ馴染みが薄いかもしれない。走行中にドライバーがスロットルペダルから足を離したり、ブレーキを掛けた際に発生する減速エネルギーをバッテリーに充電する。反対に、加速時には充電電圧を下げ、エンジンへの負荷を低減する。
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