フォルクスワーゲン 新型パサート 海外試乗レポート/竹岡圭(2/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:フォルクスワーゲングループジャパン
進化したDSG
まずはフランクフルト空港からアウトバーンへ。
取材日が土日となったため、郊外へ向かう車線は少々交通量が多めですが、そんな中でもこのベーシックな1.4リッターTSIエンジンは非常に元気が良くて、まったく無理している感じもなく、ドイツレベルの速度の流れに乗っていけます。車両重量が85kgも軽くなったのも効いているのかもしれませんね。
もう1台、ディーゼルツインターボのパサートヴァリアントの方はもう言うまでもなく、と言いますか、アクセルを踏むというよりは、アクセルペダルの上に足を置いているだけで、クルマが滑っていくという感じ。さすが、240psのモンスターマシンです。
もちろん真剣に踏めばメチャクチャ速いし、しかもAWDで安定感も抜群なのは言うまでもありませんが、なにより感心したのはDSGとのマッチングのよさ。ディーゼルということで、低回転域から余裕があるせいか、ビッグトルク×DSGのギクシャク感もほぼ気になりませんでした。まぁそれだけDSGが進化した、っていうこともあるのかもしれません。ちなみに私の愛車は2010年式のシロッコRですが、その頃のDSGと比べるとまったく別物と言ってもいいほどのスムーズさでした。
そうそう、ナビと言えば、今回試乗したパサートヴァリアントの上級モデルに装着されていたメーターはすごかったですね。「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」と呼ばれるシステムで、スピードメーターを含む、ほぼすべてのメーターがディスプレイに映し出されるというもので、ディスプレイ下端の警告灯以外はすべてソフトウェア経由。まぁ、言ってみればバーチャルに表示されるタイプなんです。
そして、これがメチャクチャキレイ! ディスプレイも12:3インチととても大きいので、メーター内で十分ナビを確認できるほどでした。ちなみに、今回試乗したパサートセダンの方は、いわゆる普通のメーターでしたが、これもパサート初のヘッドアップディスプレイと組み合わせることもできるので、かなり視認性の高いものとなっていましたよ~。
道幅が狭い街中でもほど良い取り回し
さて、そろそろお腹が空いたよね~ということで、途中のニュルンベルクでアウトバーンを下車。ニュルンベルクの街へ、ニュルンベルクソーセージのランチをいただくべく出没しました。ヨーロッパの街はどこでもそうですが、街中は道幅が狭く、入り組んだところが多いんですよね。そんなところもパサートはスイスイ!
データに最小回転の表示がなかったのでスペックは不明ですが、想像以上に小回りも利くし、いい意味でクルマがコンパクトに感じられるほど取り回しもよくて、まったく不安感がないんです。これなら“日本の狭い街中でも、大活躍してくれること間違いナシ!”と太鼓判を押せる感じでしたね。あっ!ニュルンベルクソーセージも、もうメッチャクチャ美味しかったです~。
この記事にコメントする