”GTI”があればスポーツカーはいらない!? ゴルフ GTIのハイスペックモデル2種をサーキットで乗り比べてみた!(4/5)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志
普段使いがメインなら、選ぶべきは「ストリートエディション」
もう一方のストリートエディションも、加速力や速度の伸び具合は一緒、そしてコーナーでの立ち居振る舞いも、基本は一緒だ。
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ならば何が違うのかといえば、まずは曲がれるスピードだ。
ストリートエディションも決して遅いわけじゃなく、サーキットを存分に楽しめるくらいのスピードはあるが、当然ながら単純な速さではトラックエディションに及ばない。
サスペンションのセッティングは一緒らしいから、これは単純にタイヤが19インチの35扁平から18インチの40扁平となる、その違いによるものなのだろう。
が、トラックエディションにのみ乗った段階では気にならなかったのだけど、ストリートエディションに乗ってみると、“もしかしたら一般道ではトラックエディションだとかなり固いんじゃないか?”なんて思えたのだ。
タイヤとシートが違うだけでここまで印象が変わるの?
どちらもサーキットの整った路面でしか走らせてないけれど、ストリートエディションの方は乗り味がさらにしなやかで、“だいぶ快適だな”なんて感じたほどだったのだ。
ガッチリと全身をホールドしてくれる代わりに当たりが固めのレカロと、腰回りはしっかりと支えてくれるスタンダードGTIと基本は同じ優しいシートという、その違いも影響しているはずだ。
実際のところは一般道で試してみないと確かなことはいえないが、ストリートエディションの方が乗り心地がソフトなのは間違いなく、普段使いがメインであるなら選ぶべきはこちらだろう。
クローズドのコースならともかくワインディングロード辺りではそれほど速さに差はなさそうだし、気持ちよく駆け抜けていけるという点ではそれほど大きな違いは生じないだろうし。
そんなわけで個人的にどちらかを選べといわれたら、僕ならストリートエディションをチョイスするけれど、それにしてもタイヤとシートが違うだけでここまで変わるの?と驚かされた乗り較べ試乗だった。
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