”GTI”があればスポーツカーはいらない!? ゴルフ GTIのハイスペックモデル2種をサーキットで乗り比べてみた!(1/5)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志
生誕40周年を迎えたゴルフGTIにハイスペックな「クラブスポーツ」2モデルが登場
だからゴルフに乗るのっていつも気が進まないんだよな……
という気持ちにさせられたのは、「フォルクスワーゲン ゴルフ」が悪いからじゃない。
ゴルフに悪いところなどないのだ、なにひとつ。むしろ逆だ。
あまりにもよくできてるおかげで、それまで積み重ねてきた自分の中の価値観のようなものが、どうでもいいように思えて来ちゃうのである。
「クルマって、これでいいんじゃない?というか、これだろ。イタ車の熱さだとかフラ車の癒やしだとか、そんなこといってる場合じゃなくて、これだろ。」
例えば、そんな感じだ。
コイツがあれば、スポーツカーなんていらない!?
結局のところクルマは嗜好性に左右される部分も大きいので、衝撃が落ち着くにつれて自然と元に戻っていくのだけど、ゴルフの完成度の高さと死角のなさは、それくらい大きなインパクトを持っている。
よく“ゴルフは世界のベンチマーク”という声を聞くが、確かにそうかも知れないけれど、同時に強力な価値観デストロイヤーでもあるのだ。
今回もそうだった。しかもスポーツカーを仕事にすることの多い僕に、こんなふうに感じさせてくれちゃったのだ。
スポーツカーなんて、いらないんじゃない?
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