フォルクスワーゲン ゴルフ ブルーeモーション(電気自動車) 試乗レポート/大谷達也(1/2)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:オートックワン編集部/フォルクスワーゲン グループ ジャパン
外からじゃ、大きな違いが分かりにくいけど、中を見てみると…
これ、どう見てもこれ普通のフォルクスワーゲン(VW)ゴルフでしょう? 何て声が聞こえてきそう。
ボディに大きく「blue-e-motion」(ブルーイーモーション)なんてステッカーが貼ってあるけど、それ以外に特別なところは無さそうだし。
でも、実はこのクルマ、VWが最新のテクノロジーで作り上げたEV版ゴルフの試作車なんです。
そう言われてみれば、普通のゴルフと違うところが少しずつ浮かび上がってきます。
まず、フロントグリルが違います。普通のゴルフなら、グリルの中に上下2本の“桟”が水平に伸びていて、その周辺から空気が取り込めるようになっています。でも、この“ゴルフ・ブルーeモーション”のフロントグリルは黒いプラスチックのパーツでカバーされていて、たくさんの空気を取り込めるようにはなっていません。
そういえば、グリル中央に置かれたVWマークは少し浮き上がっているように見えます。
このマークはカバーも兼ねていて、カパッと開くと中から充電用コネクターが現れるのです。また、フロントグリルの開口部が狭いのは、このクルマが普通のエンジンではなく、電気モーターで動く何よりの証拠と言えるでしょう。
さらに細かく見ていくと、リアに当然あるべきテールパイプが見当たりません。また、サンルーフと思しきものは太陽電池を内蔵したソーラールーフで、これで発電することにより、駐車中も換気を行なって室内の温度上昇を抑え、エアコンの負担、つまりはバッテリーの負担を軽減するなんていう工夫も施されています。
これまでのゴルフをそのままEV化
外観の差が小さいのと同じように、運転席に乗り込んでも普通のゴルフとほとんど変わりません。
左ハンドルになっているのを別にすれば、ステアリングもシフトレバーもペダル類も、すべてあるべき場所に備えられています。ダッシュボードの造形にも違和感は覚えません。でも、よくよく見るとちょっとずつ違っています。
普通のゴルフのメーターパネルは、左側にタコメーターと水温計、右側にスピードメーターと燃料計が収まっています。けれども、ゴルフ・ブルーeモーションでは、左側に消費電力と回生エネルギー量をパーセント表示するパワーメーターがあり、その下には航続距離を示すメーターが組み合わされています。
また、右側に置かれたスピードメーターには「推奨速度域」を示すブルーの帯が表示されており、組み合わされる“小メーター”は燃料計ではなく残充電量計となっています。
さらに、ナビ用の大型ディスプレイには「パワーフロー」が表示可能で、これを選ぶと、バッテリーの充電状態や電気エネルギーの流れなどがグラフィカルに表示されます。
この画面の上のほうに小さく表示されているのは、航続距離と残り充電量ですね。
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