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ホンダ S800 ベースグレード 最初期型チェーン駆動(1966年1~3月生産車) 東京都
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ホンダの『Sシリーズ』は非常に革新的なコンパクトスポーツとしてホンダを『2輪メーカー』から『世界的な4輪メーカー』へと花開かせた着火剤的存在◎ボンネットにはトレードマークのバルジが誇らしげに備わる!!
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ホンダが得意としていた高回転高出力のための技術がぞんぶんに駆使されたエンジン◎排気量791cc で70PS/8,000rpmというズバ抜けたパワーを発揮!当時物の純正ハードトップやソフトトップも完備!
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フロントサスペンションはダブルウイッシュボーンにトーションバー・スプリングを採用◎リアサスペンションはS500からS800の初期型まではチェーンドライブ機構のケースに トレーリングアームを兼ねさせた!
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間髪を入れずアクセルワークに反応し際限無いかのように一気に吹き上がるエンジン◎カチカチと小気味よく決まる4速フルシンクロMTはドライバーの操作をリニアに伝え運転する楽しさを体現するような乗り味を実現!
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本田宗一郎氏はレースでの活躍も見越してスポーツカーの開発から着手したのは有名な話◎S360から市販モデルS500を経てS600/S800に至る!S600はニュルブルクリンクの1000ccクラスで優勝◎
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175/70R13ホワイトレタータイヤに純正メッキホイールキャップの組み合わせがクラシカルな雰囲気を高める!ボディカラーに合わせたセンターキャップも統一感があり当時のホンダマークも味があって格好良い◎
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貴重な当時物純正ウッドステアリングを装着◎4連メーターや各部にメッキパーツを採用しカッコいい◎R7/5に燃料&油温計をオーバーホール済!クラッチは軽く小気味良いシフトと相まって操作し易く乗り易い一台!
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S800と比較されるのが同車格だった『トヨタスポーツ800』◎『ヨタハチ』という通称に対して、S800は『エスハチ』と呼ばれた!ほぼ同時代に開発されたスポーツモデルという点で両車は共通のDNAを持つ!
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ビニールレザーは黒で統一され大きなダメージも無く綺麗!車重はS600と同様に720kgに抑えられ速度160km/hかつ0-400m加速は16.9秒という本格スポーツカーという名にふさわしい性能を実現!
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非力な45PSエンジンながら軽量なモノコックボディで軽快な走りを求めた『ヨタハチ』に対して『S800』は専用シャシーにボディを架装するというオーソドックスな構造を採用◎70PSの高性能エンジンを強調!
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S600とS800を区別するのはボンネットのパワーバルジ(コブ)の有無で認識出来る◎『乗ることが愉快であって誇りでなければ自動車の価値はない』と現在にも通じる理念が結集された一台!ゴールデンイエロー◎
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およそ2倍の排気量を持つクルマのMAX速度に匹敵する高性能を獲得し当然ながらサーキットでも活躍!様々なレースでパフォーマンスの高さを証明し日本グランプリやニュルでの優勝経験から世界各国で人気を博した◎
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パワーバルジは当時先進技術であったインジェクション(燃料噴射装置)を装備すべく設けられたモノ◎インジェクションを装備する事で部分的にエンジン高が増えるためボンネットとのクリアランスを確保する為の設計!
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何でも独自開発を信条とするHondaであったが先進かつ専門的な技術を要するインジェクションの開発は難しく結果として見送られた◎S800は従来通りキャブレターを装備することとなるもパワーバルジは生かす!
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S800は70PS/8,000rpmの出力を発揮しリッター当たり約88.5PSである◎4速MTはフルシンクロ化でMAX速度は約160km/h!Honda初の100マイルカーとなったのもS800の特徴◎
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S600が好調な販売を続けた1965年秋に東京モーターショーにてS800がデビュー◎排気量が791ccに拡大され直列4気筒DOHCエンジンは70ps/6.7kgmを発揮!S600のパワー不足を改善◎
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キャブレターはオートバイのエンジンと同じ京浜製のCV可変ベンチュリーキャブを装着し4連で鎮座!エンジン性能の向上と官能的なサウンドに寄与◎EGルームも綺麗で各部新品パーツが見受けられるコンディション!
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アクスルチューブと一体になったチェーンケースがトレーリングアームを兼ねた設計が特徴の一つ!本田宗一郎は十分なトランク容量を確保する為と大きな減速比も得やすい点からチェーン駆動に拘った◎初期モデルのみ!
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短いフロントオーバーハングと長いエンジンルーム◎リアアクスル直前に運転席を配置するなど60年代スポーツカーの定石通りのデザインが美しい!リアトランク内には35L容量の燃料タンクを設置◎スペアタイヤ付!