Villaお伽噺の3Dバーチャルツアー


すべての方向を自由に見渡す全天球パノラマで楽しむことができるVRコンテンツです。施設の中をデジタル空間でリアルに体験してください。
伊勢神宮と熊野三山を結ぶ、歴史ある信仰の路「伊勢路」。その玄関口に位置するのが紀北町だ。面積の約9割を森が占め、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された熊野古道を擁する。この豊かな自然のもとに建つ「ホテル季(とき)の座」の姉妹館として、隣接する地に「Villaお伽噺(おとぎばなし)」が誕生した。1棟貸しの上質なプライベート空間、新鮮な魚介に露天風呂、決め手はあたたかいおもてなし。さらには愛犬と泊まれるエリアも用意されている。古くから数多の旅人たちが行き交った地で、優雅な時間が過ごせるだろう。
目次
料理 多様なスタイルの料理は、熊野灘が育む素材を生かして
「メニューは献立ありきではなく、食材ありきです」と話すのは、総料理長の中西眞さん。宿の前に広がる熊野灘で獲れる魚介の数々が主役となる。イセエビやアワビはもちろん、「イガミ」や「ヤマノカミ」など初めて聞く名前の魚も多い。宿泊客は、その中から好みのものを選び、お造り、煮る、焼く、揚げるなど調理法をリクエストできる。ジャンルも和食にとどまらず、アヒージョ、エビの濃厚スープ、グラタンソースという具合に、スペインやフランス、イタリア料理などの技法を生かす。中西さんの豊富な経験があるからこそ、つちかった技と知恵で訪れる人を楽しませることができる。料理とともに、白米のおいしさも評判だ。熊野古道水で炊く伊賀米は、つややかで甘みが詰まっている。
味以外の配慮も忘れない。連泊客には、中日に胃に優しい食事を提案。おこもり重視なら、客室で食べられるお重のセット「やど弁」が選択可能で、上質な地産の食材を使った前菜や鍋などを好きな時間にいただける。このように、1人ひとりに寄り添う料理のスタイルが好評を得ている。



新施設 ペット同伴可能な高級ダイニングがオープン
2022年初夏、ダイニングスペースがオープンした。その名も「VillaダイニングHIBA(火場)」。重厚感のある建物の扉を開けると、目に入るのは備長炭から上がる炎だ。海女小屋の火をイメージしたというその空間は、訪れた者をあたたかい気持ちにさせてくれる。
もうひとつ目を引くのは、氷の上にずらりと並ぶ地の魚。三重県下唯一の深海魚漁船をもつ漁師と協力し、市場にも並ばないような珍しい魚も揃える。そして、全16テーブルには備長炭を設置。「お酒を飲みながら、ゆっくり食べたいお客様もいらっしゃいますから」と中西さんが話すように、運ばれてきた料理が冷めないための配慮である。
愛犬連れOKの食事スペースも設け、通常の席とはガラスの扉で完全に分離。ワンちゃん用の椅子も用意し、ペットと一緒に食事をしたいというニーズにこたえる。


客室 高級感のある20棟のプライベートヴィラ
敷地内には、紀北の森に囲まれた地に20棟のヴィラが建つ。もとは姉妹館のコテージだったが、より上質な空間にリニューアルしてオープン。「ペットと家族のように過ごす方へ向け、簡易的ではない、質感の高い宿を作りたかった」と代表取締役の𠮷川さんが話す通り、非日常感のあるラグジュアリーな空間となっている。
部屋は、露天風呂付き客室、テラス付きワーケーション客室、愛犬と過ごせる温泉付き客室の3タイプを用意。どの部屋もブラウン系をベースとした温かみのあるインテリアで、天井高があり、ゆったりとくつろげる。ベッドマットにはシモンズが採用されており、長い旅の疲れをリセットできるだろう。
愛犬OKの棟は、空間除菌脱水機、ワンちゃん用の熊野古道水や食器、ケージやトイレ、タオルなどが用意されて至れり尽くせり。数量限定でペット用のエアウィーブまでレンタル可能だ。



客室からの風景 五感豊かに、紀北の自然に包まれる
静寂の中に響く、鳥のさえずりと小川のせせらぎ。風が吹けばさわさわと音を立てる。すぐそばには波の静かなビーチも広がり、身を置くだけで自分自身が浄化されていきそうだ。客室の周辺は深い針葉樹林に囲まれていて、窓の外には美しい緑の世界が見え、敷地にある池が望めるようにもデザインされている。
開放的でありながら、外からの視線は気にならない。ゆるやかな傾斜に建つため、隣のヴィラから見える心配は無用だ。テラスの周囲もさりげなく目隠しされているので、落ち着いて過ごすことができる。



お風呂 プライベート露天風呂でゆったりバスタイム 自家源泉が注ぐVillaも
ワーケーション客室を除く全てのヴィラには、プライベート露天風呂を完備。6棟ある露天風呂付Villaの浴槽は、ボタンひとつで自動的に貯湯ができるので、24時間いつでも快適に湯浴みができる。
愛犬と過ごせる10棟の温泉露天風呂付テラスVillaの浴槽には、地下1,800メートルから湧き出る自家源泉「きほく千年温泉」が贅沢に注がれている。泉質は保湿力が高いとされるナトリウム塩化物泉で、筋肉痛や関節痛、疲労回復など効能豊か。循環温浴システムを取り入れているので、滞在中好きなときに温泉を楽しめる。
また、「ホテル季の座」の湯処「沐亭(もくてい)」を無料で利用することも可能だ。こちらは広々とした湯舟から熊野の海と山、夜には満天の星が見渡せ、ヴィラとは異なる趣が楽しめる。



「ここはパッケージされた町ではありません」と𠮷川さん。紀北町は整備された観光地ではないからこそ、シンプルな贅沢を追求できる場所だ。それは、なにもないということではない。遠い過去から続いてきた大自然という、なにものにも代えがたい財産が豊かに残っている。そこに彩を添えるのが、料理や空間、そして人。リピーターが多いのも納得できる宿だ。
キーパーソン


1957年、三重県南伊勢町出身。高校卒業後、料理の道へ。「鳥羽国際ホテル」に入社し、29歳で料理長に就任。その後、同グループの「合歓の郷(ねむのさと、現NEMU RESORT)」で総料理長としてさまざまなジャンルの料理を統括し、2015年に「ホテル季の座」へ。好きな食べ物は「お味噌汁と白いご飯」。亡き母が作ってくれた「あげと豆腐の味噌汁」は忘れられない味だ。毎日身につける腕時計は、3人の子どもからのプレゼントなんだとか。
「今日だけ、ここだけ、あなただけ。3つの『だけ』を意識して料理をお出ししています。ただ、私の料理は2番でいいんです。やっぱり、みなさんのお母さんの料理には負けますからね」。宿泊客とのコミュニケーションを大事にしているのはもちろん、スタッフが働きやすいようにも配慮する。例えば「食器を割ってしまった従業員に怒っても、割れた物は戻りません。大丈夫かと気にかけたら、次からは大事に両手で扱うようになったんです。仕事は説得されてやるものではなく、納得してやるものですから」。従業員にも自然に笑顔が生まれ、それが宿泊客へのおもてなしへとつながっている。
お知らせ
衛生管理(新型コロナウイルス感染予防対策)について
【Villaお伽噺より衛生管理について】
当館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、下記の対応を実施しております。お客さまにはご不便をおかけしますが、何卒ご理解・ご協力のほど、お願い申し上げます。
① チェックインに際しては、直接の対面を避けるなど、感染予防策を講じた上で旅行者全員に検温と本人確認を実施することができる。
② 旅行者に検温等の体調チェックを実施し、発熱がある場合や風邪症状がみられる場合には、週末も含め、宿泊施設近隣の医療機関や受診・相談センターの指示を仰ぎ、適切な対応をとることができる。
③ 浴場や飲食施設等の共用施設の利用について、人数制限や時間制限などを設け、三密対策を徹底することができる。
④ ビュッフェ方式において、食事の個別提供、従業員による取り分け、もしくは個別のお客様専用トングや箸等を用意し共用を避けるなど料理の提供方法を工夫し、また、座席の間隔を離すなど、食事の際の三密対策を徹底する。
⑤ 客室、エレベーターなどの共用スペース等の消毒・換気を徹底すること。
更新日:2022年6月1日